2025年7月11日金曜日

スリムオルカン、高値を更新【全員が含み益】

水谷隼さんと言えば、卓球界のレジェンドです。

国内では全日本選手権男子シングルスで優勝10回(1回目は17歳7か月で史上最年少)、男子ダブルスで優勝7回、世界では2016年リオジャネイロオリンピックで男子シングルス銅メダル(卓球シングルスで日本人初のメダリスト)、男子団体銀メダル、2021年東京オリンピックの混合ダブルス(ペアは伊藤美誠)で金メダル男子団体で銅メダル三種目での金銀銅のトリプルメダリストは世界初です。


しかし、天は二物を与えず。

水谷さんには、残念ながら投資の才能はなかったようです。

スポニチアネックスで下記記事が公開されています。


●水谷隼氏「含み損減らないなぁ」 自身の株の収支公表「1年後には真っ赤に染まるの期待して待ってみるhttps://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/07/09/kiji/20250709s00041000243000c.html?page=1#goog_rewarded



銘柄の選球眼がない人が個別株投資をすると、全ては運頼みになります。運が尽きる前に手じまいできる人はほとんどおらず、大抵の人は含み損に圧し潰されて退場していきます。

ここでのポイントは、個別株投資で儲けが出ても、それが才能のおかげなのか、それともずっと運が良いだけなのかは誰も分からないという点です。


これに対し、先進国の株式を時価総額比で買うインデックス投資は、資本主義の成長に賭ける投資方法です。

自分の才能に賭ける個別株投資資本主義の成長に賭けるインデックス投資。どちらに賭けたほうが成功する可能性が高いかは自明です。


さて、トランプ関税ショックで下落した株価が戻ってきました。

ドルベースでは既に米国株も全世界株も史上最高値を更新していますが、円ベースでも全世界株が史上最高値を更新しました。

スリムオルカンの基準価額を見てみます。


●eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

1/24 28060円

7/11 28208円


スリムオルカンはおよそ半年ぶりに史上最高値を更新しました。

つまり、スリムオルカンの保有者は全員が含み益になったということになります。


スリム先進国株とスリムS&P500の基準価額も見てみます。


●eMAXIS Slim先進国株式

1/24 34530円

7/11 34371円(-0.46%


●eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

1/24 34638円

7/11 33528円(-3.20%



スリム先進国株も史上最高値に迫っていますが、スリムS&P500は史上最高値から-3.2%です。ドルベースでは既に史上最高値を更新していますので、これはひとえに為替(=円高)によるものです。

言い換えれば、米国を除く先進国や新興国では円高による評価減を上回る株価上昇があったものの、米国では先進国や新興国ほど株価は上昇しなかったということになります。


私は、VT(全世界株ETF)のほか、VTの分配金を中心に購入したVTI(全米株ETF)とVOO(S&P500ETF)も保有しています。

VTIとVOOは、スリムS&P500が史上最高値を更新した時点で売却して円転し、VTの買い換え資金にする予定です(インデックスファンドの買い注文を出した日の夜に同額のVTの売却注文を出して円転し、売却金が着金したらそのお金でインデックスファンドの買い注文を出して、という作業を繰り返すためには、最初の買い注文を出すための資金を事前に用意しなければなりません)。

円貨ベースの含み益は、VTIが174.26%、VOOが193.07%ですので多額の税金を支払わなければなりませんが、こればかりは儲かったときの宿命です。嬉しい悲鳴と考えてから諦めるしかありません。


というわけで、私は、S&P500が円ベースでも高値を更新することを願っているわけですが、その前に株価が下がったり円高が進行したりしてスリムS&P500の基準価額が高値を更新しないかもしれません。VTIやVOOの売却を急いでいるわけではないため、その場合は分配金を受け取りつつ気長にタイミングを待とうと思っています。


3 件のコメント:

  1. 水谷さんの個別株はネタ作りで、資金の一部をインデックス投資に振り分けていないかな?と思ってしまいました。

    男爵さんは高配当株や連続増配株への投資はどねようにお考えですか?資産の最大化はインデックス投資に劣ると思いますが、他に注意点はあるでしょうか?

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  2. >時点で売却して円転し、VTの買い換え資金にする予定です
    >最初の買い注文を出すための資金を事前に用意しなければなりません

    ドル建で売却して受け渡し後に円転ですか 円建て売却ですか?
    米国株、米国ETFの譲渡益課税(円)の捻出をしたくない場合の最適な方法は円建て売却でしょうか?

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  3. コメントありがとうございます。

    >男爵さんは高配当株や連続増配株への投資はどねようにお考えですか?

    資産形成期に分配金を出すファンドは買うべきではないと感がています。分配金を出すとその都度課税されて運用資産が減るからです。

    また、資本主義の果実を丸かじりするという意味では、時価総額比の先進国株ファンドが最も適合的であり、高配当株や連続増配株では丸かじりできないことから魅力を感じません。

    >ドル建で売却して受け渡し後に円転ですか 円建て売却ですか?

    円貨決済をすると1ドルあたり0.25円の為替スプレッドがかかります。ドル決済をして手動で円転すると為替スプレッドはゼロですが、受渡日まで買付余力に反映されないことや円転までに円高になると悲しいことから、売却時は円貨決済を選択する予定です。

    >譲渡益課税(円)の捻出をしたくない場合の最適な方法は円建て売却でしょうか?

    外貨決済をした場合も、SBI証券が譲渡益税相当額の外貨を拘束し、証券口座に譲渡益税相当額の円がなければ拘束した外貨を勝手に円転し、それをそのまま源泉徴収しますので、円貨決済した場合と変わらないと認識しています。

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