SBIと三井住友は、先ほど記者会見を開き、個人向けの資産運用会社(出資比率は、三井住友60%、SBI40%)を設立し、SBI証券のクレカ積立の還元率が最大6.0%となる「Olive Infinite」を2026年春に発行すると発表しました。
ソースはこちら。
https://www.sbigroup.co.jp/news/pdf/2025/0616_a.pdf
新会社が提供する「Olive Infinite」は、Visaカードの最高ランクである「Infinite」(いわゆる「ブラックカード」)です。
三井住友カードはこれまでブラックカードを発行しておらず、最上位カードはプラチナカードでしたが、今回、初めてブラックカードを取り扱うことになります。
ちなみに、インフィニットカードは、かつてスルガ銀行が住宅ローン契約者向けに発行していたことがありましたが(年会費は税込13万2000円)、2023年1月31日をもってサービス終了しています。
上記リリースによると、「Olive Infinite」の特徴は、次のとおり。
1,招待制ではなく一般申込み制
2,最大11万pの継続特典あり
3,クレカ積立の還元率は最大6.0%
4,メタルカード、コンシェルジュデスク、プライオリティパス、ラウンジサービスあり
5,招待制のイベントあり
継続特典11万pは、
1,ゴールド 100万円決済で1万p
2,プラチナプリファード 100万円決済ごとに1万p(最大400万円決済で4万p)
ということを考えると、
100万円決済ごとに1万p(最大1100万円決済で11万p)
ということになりそうです。
また、クレカ積立の還元率6.0%についても、「最大6%(通常~4%)」という記載がなされており、「一般」「ゴールド」「プラチナ」についても同様の記載がなされています(現在の還元率が括弧で示されてそれに一律2%が上乗せされたものが「最大●%」と記載されている)。
現在の還元率は、クレカ積立を除く年間決済額に応じたもの(「ゴールド」だと、年10万円未満でゼロ、年10万円以上100万円未満で0.75%、年100万円以上で1.0%)ですので、前年度決済額に応じて通常還元率を決定した上で新会社の何らかのサービスを利用することで2.0%が上乗せされるのではないかと予想されます(新会社の資産運用残高を5年後に10兆円にすると明言しているため、SBI証券の口座の属性を新会社の仲介口座に変更することは必須条件になりそうです)。
気になる年会費ですが、スルガ銀行インフィニットカード(Visa最上位)が税抜12万円、ダイナースプレミアムカード(ダイナース最上位)が13万円、TRUST CLUBworldエリートカード(Master最上位)が13万円、アメックスプラチナカードが15万円(アメックス最上位はセンチュリオンで35万円)ということを考えると、「Olive Infinite」の年会費は12~15万円程度になりそうです。
もっとも、年会費3万3000円のプラチナプリファードの継続特典が4万p(税抜3万円の年会費で4万pの継続特典)であることから逆算すると、税抜10万円の年会費で11万pの継続特典(ただし、継続特典11万pをもらうためには年間決済額1100万円が必要)という可能性もあります。
いずれにしても、継続特典ポイントやクレカ積立の還元率が年間決済額に応じたものである可能性が高い以上、投信以外のクレカ決済を本気でする人でなければ年会費をペイする使い方はできないと思われます。
【2025.6.17追記】
2026年春リリースの「Olive Infinite」に先立ち、2025年9月に「三井住友カードInfinite」が先行リリースされるので、この時点で年会費が判明する見込み。
また、2025年9月からは「Olive Infinite予約キャンペーン」が開催され、先行予約特典(特別な金利、特別な入会特典、特別な体験への招待)が用意される。
一定条件を満たすと年会費が無料になるプランや取引状況に応じて上位ランクへ年会費無料で招待されるサービスも用意される。
ゴメンなさい こんなの難しいですから無理ですね
返信削除暇な時間は高校生の時読みそびれていた名作を読むべきです すぐれた音楽と共に 悔恨に包まれてしまう暑い夏がまた来ます べつに投資の名著でも構わないですね ″敗者のゲーム″
コメントありがとうございます。
返信削除>こんなの難しいですから無理ですね
確かに年会費11万円だとしても、年会費がペイする使い方はなかなか難しいでしょうね。
年会費が無料になる条件もあるということですが、手数料がかかるサービスの利用が必要な気がしており、期待しないで詳細発表を待ちたいです。
いつも記事楽しみにしています。更新ありがとうございます。
返信削除三井住友カードは税金もポイント対象なので、多額の国税をクレカ払いできるならペイするかもとも思ったのですが、複数決済による1000万円以上の納税を止めるよう案内され始めたので微妙かもしれません。
記事と無関係で申し訳ないのですが、男爵様は無リスク資産の一部を米ドルや米ドル建てMMFで持つことをどのようにお考えですか?
コメントありがとうございます。
返信削除>多額の国税をクレカ払いできるならペイするかもとも思った
手数料無料のスマホ決済は30万円が上限ですし、クレカ決済は990万1890円まで支払可能ですが1%の手数料がかかりますので、大変ですよね。
納付書を分割発行してもらう技も禁止されましたし。
>無リスク資産の一部を米ドルや米ドル建てMMFで持つことをどのようにお考えですか?
為替リスクがあるので無リスク資産ではないと考えています。