2月と3月は確定申告のシーズンです。
個人事業主、資産管理法人の確定申告を済ませましたので、これらの確定申告をする人が参考になるような情報をお伝えします。
私は、個人事業主として確定申告をしています。確定申告の期間は、例年、2月16日から3月15日までの1か月間です。
個人事業主としてのメインの収入は、このブログのアフィリエイト報酬です。とはいえ、毎月5万円ほどにすぎません。
また、私は、6年前に資産管理法人を設立し、SBI証券の法人口座でたわら先進国株をバイアンドホールドしています(妻、そして将来的に子供を非常勤取締役にするため、非常勤役員という概念が観念できない合同会社ではなく株式会にしました)。
※私の個人資産の現金を資産管理法人に無利子で貸し付け、そのお金をSBI証券の法人口座に送金し、たわら先進国株を購入しました。
※配偶者を社保の扶養に入れつつ役員報酬を支給して損金にしたいときは、株式会社の非常勤取締役にしなければなりません。合同会社を選択すると、役員報酬を支給して損金にすることはできますが社保の扶養に入れることができなくなります(=年金事務所から社会保険料を支払うよう電話や督促状が来ます)。
※妻の役員報酬は、給与所得控除の範囲内に収まるようにしています(給与所得の範囲内であれば、住民税非課税世帯の世帯収入にカウントされないため)。給与所得控除は昨年までは55万円でしたので役員報酬は月額4万5800円、今年からは65万円ですので5万4100円にしました(正確には給与所得控除65万円は2025年1月1日に遡って適用されますが、役員報酬の増減は期首から3か月以内に行わないと税務署に否認されるため、私の資産管理法人で役員報酬を変更できるのは2026年2月分からです)。
なお、妻の役員報酬は私の役員報酬の半額未満にしないと社保の扶養から外れるため、私の役員報酬は月額10万円から11万3900円にしました(社保の扶養要件をクリアするためだけであれば私の役員報酬を10万8300円以上にすればよいのですが、私の役員報酬を10万8300円にしても11万3900円にしても社会保険料は同額であることから11万3900円にしました)。
※役員報酬の増減は税務署に届け出る必要はありませんが、年金事務所には「被保険者報酬月額変更届」を提出しなければなりません。「被保険者報酬月額変更届」には変更後の役員報酬を3か月支払った旨を記載しなければならないため、私のケースでは、2026年2月、3月、4月と増額後の役員報酬を支払った後、2026年5月に提出することになります.
なお、増額後の役員報酬に応じた社会保険料は、2026年5月分から徴収されます(口座振替にしていれば6月末の引き落としになります)。
※源泉徴収義務が発生すると処理が面倒になるため、国税庁の「源泉徴収税額表」(毎年更新される)を確認する必要があります。扶養親族がゼロだと役員報酬10万5000円(正確には「その月の社会保険料等控除後の給与等の金額」が10万5000円)以上で源泉徴収をしなければなりませんが、扶養親族が1人で役員報酬13万7000円以上、扶養親族2人で役員報酬17万1000円以上にしなければ源泉徴収義務が発生しません。
ただし、「給与所得者の扶養控除等申告書」(夫が代取、妻が非常勤取締役であれば夫婦2人分)を毎年作成して会社に保管しておかないと(税務署に提出する必要はない)、金額と扶養親族の数によって源泉徴収義務が免除される「甲」ではなく、必ず源泉徴収義務が発生する「乙」が適用されるため、注意する必要があります。
資産管理法人では赤字(私と妻の役員報酬、社保とイデコプラスの法人負担分)を累積させ、7~8年に1回の頻度で法人口座で保有するたわら先進国株を売却し、その売却益と累積赤字とを相殺するというスキームです(赤字は最長で10年分を累積可能ですが、そのためには必ず毎年期日内に確定申告をしている必要があります)。
資産管理法人は2月(決算月)に設立したため、事業年度は前年2月1日から当年1月31日までであり、確定申告書類は当年2月1日から3月31日まで(事業年度の終了日の翌日から2か月以内)に提出しなければなりません。
資産管理法人を2月に設立したせいで、個人と法人の確定申告を同じタイミングでしなければならないわけですが、同じタイミングでしたほうが「確定申告をするぞ」というやる気スイッチを1回押すだけでよいというメリットがあります。
私は、個人も法人も、税理士に頼まず、自分で確定申告をしています。
個人は「MFクラウド確定申告」、法人は「税理士いらず」を利用しています。
私が「MFクラウド確定申告」を利用している理由は、簿記の知識が皆無でも、直感的に入力することができるからです。利用料金も月額900円(1年分を一括払いしたときの1万0800円を1か月分に直したとき)であり、リーズナブルです。
●法人口座のたわら先進国株を一部売却しました
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/blog-post_19.html
知識不足の質問です。住民税非課税世帯になっているのはどういう状況でしょうか?個人事業主で、報酬がある時点でなれないのではないかと思ってしまいます。
返信削除法人の確定申告や社保の手続きを一人でするなんて凄いですね。社保の手続きは、どこで(どうやって)調べているのでしょうか。
返信削除あと、法人、個人に係わらず、税務調査に入られた経験は無いでしょうか?もしあれば、とても興味があるので、可能な範囲で記事化をご検討いただきたいです。
コメントありがとうございます。
返信削除>個人事業主で、報酬がある時点でなれないのではないかと思ってしまいます。
下記をご覧ください。
https://www.bk.mufg.jp/column/others/b0051.html
>社保の手続きは、どこで(どうやって)調べているのでしょうか。
ネットで調べた上で、所管の年金事務所に電話で確認しています。
>法人、個人に係わらず、税務調査に入られた経験は無いでしょうか?もしあれば、とても興味があるので、可能な範囲で記事化をご検討いただきたいです。
リタイアする前に1度あります。なぜうちに来たのかと聞いたらランダム抽選で当選したと言われました。丸2日調査したものの何も出ませんでした。なお、何か出ると味を占めて数年おきに再訪されます。
リタイアする前のことですので、記事化する予定はありません。
たわら男爵さま。
返信削除いつも楽しく拝見してたまにご質問させていただております。
私はたわら男爵様のおかげで、投信(たわら先進国)1.8億、無リスク1.2億、(ビットコイン100万購入→4000万)の資産を作ることができました。現在会社を経営しておりあと2年半でのリタイヤを考えています。役員退職金2億ほどを予定しているので手取り1.5億、50歳のリタイヤ時には少なくとも4.5〜5億の金融資産を作ろうと思っています。
リタイヤ後は、アルバイトしながら暮らす予定ですが、現在継続中の小規模共済などのお宝経費資産がもったいなく、資産管理会社などをつくりたいと思っております。
ご質問なのですが、男爵様は資産資産管理で資産を取り崩す形でのリタイヤ生活を送ってらっしゃるのでしょうか?長年会社経費の恩恵をうけた私が会社を手放すいちばんの不安は、領収書が全く活かせない世界に戻ってしまうことです。
もしよろしければ、たわら男爵の「生活」のご様子を、投信を成功し、資産管理会社まで作れるようになった結果として、差し支えない形で教えていただけないでしょうか?長い質問なので、できましたらブログ記事で書いていただけると、投信信者の上がりの姿が少しでも見えるかな。と。
ぜひよろしくお願いします。
こんな記事を見ました。
返信削除https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB268450W6A220C2000000/?n_cid=SNSTW006&n_tw=1772154677
これは特定口座で源泉徴収ありにしていても、記事にある利確額を超過したら、税務署に送られているデータを元に勝手に税率がひきあげられて、超過分が勝手に納税通知書に記載されて送られてくるのでしょうかね。よくわかりません。こんなに利確額ないので関係ないのですが苦笑
コメントありがとうございます。
返信削除>現在継続中の小規模共済などのお宝経費資産がもったいなく、資産管理会社などをつくりたい
資産管理法人の損金にするメリットは、個人財産のままだったら徴収されたはずの値上がり益課税を払わずに済む点です。
つまり、損金に計上できれば何でも2割引きになるわけですが、私は、退職金の掛金が2割引きになったとしても、法人口座のたわら先進国株を売却せずに保有継続したときのほうが得だと判断し、やっていません。
>男爵様は資産資産管理で資産を取り崩す形でのリタイヤ生活を送ってらっしゃるのでしょうか?
私の資産管理法人は、7~8年分の損金を累積させて投信の売却益と相殺するスキームです。子供が成人すれば非常勤取締役にして給与所得控除を最大限まで活用する予定です。
個人の生活費は、リタイアするときに確保しておいた無リスク資産がまだ残っていますので、それを取り崩しています。
まだ十分な金額がありますが、リスク資産が増えた結果として無リスク資産の配分比が減りすぎたので、昨年、VTIとVOOを全売却し、VTを一部売却しました。
>長年会社経費の恩恵をうけた私が会社を手放すいちばんの不安は、領収書が全く活かせない世界に戻ってしまうことです。
資産管理法人を作ったとしても、法人業務と関連しない領収書は損金にできません。そして、資産管理法人の業務と関連する領収書はほぼありません(自宅を法人事務所にして、自宅の維持費を按分できる程度)。
なお、車を法人名義にできないか検討しましたが、資産管理業務に車が必要であるということを税務署に説明できないと思って諦めました。太陽光発電事業をしていたら説明できたのですが、この点はもう仕方がないと思っています。
>たわら男爵の「生活」のご様子
リタイアしたときに確保した無リスク資産を取り崩して生活をしているだけですので、お伝えできるほどのことはありません。
ただ、リスク資産がリタイア時の想定をはるかに超えて増えた結果として値札を見て迷うことは一切なくなりましたので、大変ありがたいことだと思っています。
>これは特定口座で源泉徴収ありにしていても、記事にある利確額を超過したら、税務署に送られているデータを元に勝手に税率がひきあげられて、超過分が勝手に納税通知書に記載されて送られてくるのでしょうかね。
複数の証券会社に口座がある人も多いでしょうから、源泉徴収されるのは20.315%(今までと同じ)で、超えた分は確定申告をして納税するのだろうと思います。
超過税率の対象者が段々と少しずつ拡大していくのが嫌な感じですよね。