れいわ新選組の八幡愛・衆議院議員が、2025年5月23日の衆議院厚生労働委員会で「株式投資はギャンブル」と発言したようです。
産経新聞が詳しく報道しています。
こちらです。
https://www.sankei.com/article/20250526-IMOQXBRE7RHH7E4E7IGXZF6CIQ/
上記記事によると、八幡衆院議員は、年金積立金で株式投資をしている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を次のように批判しました。
「国民が懐を痛めて捻出した年金保険料を、株の投資でばくちをしているということだ」
「私、父親がギャンブル依存で、大変な家庭で育った。お金がないからと私たちの食費を削ったり、文房具も満足に買えないような状態が続いた。それなのに給料を全額パチンコ代にベットできる。『お父さんが勝ったら、あなたたちにおもちゃでも買ってあげるから』と言われるが、そんな考え方が健全でないことは誰でも分かる。同じことを政府はやっていると私は思う」
「言ってることがうちのお父さんと一緒だ。リスクを考えてパチンコは大丈夫だと、競馬や競輪に手を出してないと説明していた」
株式投資こそが資本主義の本質であるということを八幡さんが理解していないのか、あるいは八幡さんは理解しているももの、理解していない支持者受けを狙って意図的に発現したのかは分かりませんが、問題は、八幡さん、ひいてはれいわ新選組は、このような発言が党勢拡大につながる(=多くの有権者の支持を得られるはずだ)と考えているということです。
ところで、金融庁は、5月8日、「NISA口座の利用状況調査」を公表しました。
それによると、2025年3月時点のNISA口座数は2646万口座、NISA買付額は59兆3056億円となり、岸田内閣が2022年11月に発表した「資産所得倍増プラン」(5年間で、①NISA口座数を1700万口座から3400万口座に倍増、②NISA買付額を28兆円から56兆円に倍増)のうち、後者を早々と達成したことになります。
2024年10月27日に投開票された衆議院選挙実施日時点の有権者数は1億0388億人ですので、およそ4人に1人(25.47%)がNISA口座を開設していることになります。
とはいえ、逆に言えば4人に3人はNISAをしていないということになります。「株式投資はバクチ」という発言が党勢拡大につながることがない世の中になってほしいものです。
株式投資こそが資本主義の本質である、とはどういうことなのかわかりやすく説明していただけると嬉しいです。
返信削除経済成長するかしないかはバクチだ!ということですね。
返信削除理解力が無いのか、煽っているだけなのか・・・・
どちらにしても公人たる資質は無いように思えます。
これが支持されてしまうようならば税、資本主義システムをきちんと義務教育にしないといけませんね。
トランプ関税で相場が急落し、NISA批判が巻き起こるのではと心配しましたが、メディアが報じるのはコメの話ばかりで無風でした。
返信削除これは投資家が冷静だったのか、所詮は4人に1人しか影響が無くニュースのネタにならなかったのか。
何処に限った話ではありませんが、GPIFに関する報道の仕方がそのメディア(あるいはその想定視聴者)の金融リテラシーを測る試金石になるなと常々感じています。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>株式投資こそが資本主義の本質である、とはどういうことなのか
資本主義は産業革命によって始まったと言われていますが、有限責任かつ持分譲渡可能な東インド会社が設立されたことがきっかけとなって「最高度の発展」(カール・マルクス)を遂げることになります。
>経済成長するかしないかはバクチだ!ということですね。
投資、投機、ギャンブルの区別ができていないだけなのかもしれません。
>トランプ関税で相場が急落し、NISA批判が巻き起こるのでは
すぐに腰砕けになって相場がそれほど下がらず、それほどのインパクトがなかったからなのかもしれませんね。
>GPIFに関する報道の仕方がそのメディア(あるいはその想定視聴者)の金融リテラシーを測る試金石になる
そうかもしれませんね。
個人が企業から搾取されるのを批判している政党なのに、企業の利益をいただける株式投資は反対なんですね。ふしぎ。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>企業の利益をいただける株式投資は反対なんですね
支持者の多くが株式投資をしていないからだと思っています。