私は、米屋でコメを買っています。20種類のコメが玄米の状態で木製の米びつで展示販売されて1㎏単位で買えるので、好きなコメを選んでキロ数と分づきを指定してその場で精米してもらっています。
最近は、魚沼産コシヒカリの特別栽培米(1㎏980円)を8分づきにしてもらっていますが、4月に入り、ついに米屋からもコメがなくなりました。
【参考】
●米屋からもコメがなくなった
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2025/04/blog-post.html
その後も、入荷が不安定な状況が続きました。20個の米櫃が全て空の状態で、断続的に入荷してもすぐに売り切れるため、事前に在庫確認の電話しなければなりませんでした。
前回買ったのは5月23日でしたが、米櫃を覗くと5㎏×2袋、3㎏×1袋、1㎏×1袋があるだけでした(通常は米櫃の上まで玄米で満たされています)。
昨日、またコメを買いに行ったのですが、20個の米櫃のうち空なのは5~6個であり、米櫃が玄米で埋まっている状態を久しぶりに見ました。
私がいつも買っている魚沼産コシヒカリの特別栽培米(1㎏980円)も、玄米が30㎏入ったコメ袋が3つほど近くに置いてありましたので、確かに流通の問題は改善されたように思われます。
劇的とも言える変化ですが、この原因は備蓄米の放出による影響が大きいのでしょうね。
備蓄米は5㎏2000円ほどで買えます。イオン等で販売されている備蓄米は2022年産ですので、古古米になります。1㎏400円の古古米と980円の魚沼産コシヒカリ(特別栽培米)のどちらを欲しいかと問われれば私は迷うことなく後者が欲しいですが、重要なのは市場に1㎏400円のコメが流通するようになったという事実です。マスク不足解消のきっかけとなったアベノマスクのことが思い出されます。
しかも、2か月後には2025年産の新米が市場に流通しはじめますので(佐賀県産の「七夕コシヒカリ」は旧暦の七夕=8/7頃に収穫され、お盆明け頃には全国の米屋で買えるようになります)、2024年産のコメを新米として販売できる最後のタイミングだったという時期的な要素も重なったのかもしれません。
2025年産の新米が販売されるまで、この流れが続くと良いのですが、果たしてどうなるでしょうか。
コメ不足の原因について、別に農協がため込んで流通を阻害したからではなく、①イネカメムシの大量発生(温暖化で越冬する個体が多くなった)、②夏場の気温上昇による高温障害で十分に実らない稲穂が多くなって歩留まりが悪くなった、③コメの需要の増加(値段が上がったパン食の需要が減ってコメ食の需要が増えた)、④高齢化とコスト増による兼業農家の減少、⑤縁故米(農家が農協に渡す分を削って親戚や知人に流す)で市場に流れないコメの量が増えた、といった複数の要因が絡み合っていると指摘する人もいます。上記の各要因はどれも解消できそうにないものであるだけに、どうにも先行きは明るくなさそうす。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=q5oYw0cItKU
輸入小麦の関税が25%ですかね
返信削除ウクライナ紛争もありおかげで朝の食パンの価格が上がりまして まだ米を食べた方が割安なんですよ でもさすがキロ1000円なんか買えません カリフォルニア米を昨年末から食べてます もう国産米を買う事は無いと思います
パスタには関税が0%みたいで 最近はすっかりイタリア人並に食べてますね お米の替わりになります カリフォルニア米も私は好きです
補助金と関税に守られた農業 不自然ですよ 一次産業の集約を進める事ができない支配層 終わりが近いですね
コシヒカリは温暖化に弱い品種だそうです。ただ、年配の人のコシヒカリ信仰は根強く、品種変更に踏み切る農家もすくないのだとか。
返信削除円安、コストプッシュインフレが進んでいる今でも海外産のコメの方が安い現実。
少なくとも人口減少日本において、人件費を減らす大規模化(集約化)は必須ですね。
コメントありがとうございます。
返信削除>キロ1000円なんか買えません
私も、かつては農協の直売所で地元産コシヒカリ(特別栽培米)を5㎏2300円で買っていました。
今買っている魚沼産コシヒカリ(特別栽培米)は、その当時も今も1㎏980円ですので、相対的に安くなったと言えるのですが、良いコメが安く買えるようになったほしいですよね。
>年配の人のコシヒカリ信仰は根強く、品種変更に踏み切る農家もすくない
私の子供のころはササニシキが普通に売っていましたが、もう見なくなりましたもんね。