ニッセイアセットの「購入・換金手数料なし」シリーズ(いわゆる「なし・なし」シリーズ)にインド株ファンドが2025年2月19日に新規設定されます。
経済特区籍の投信を買うだけファンドにすることで、キャピタルゲイン課税を支払わずに済み、年率1~2%のリターン向上を見込んでいます。
【参考】
●ニッセイ、売却益非課税のインド株ファンドを2月に新規設定
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2025/01/2.html
ソースは、本日付け有価証券届出書(エディネットで公開中)です。
リリースも出ています。
https://www.nam.co.jp/news/fpdf/250115_press.pdf
名称 「ニッセイ・インド株式ファンド<購入・換金手数料なし>」
信託報酬 0.298~0.308%(ファンドオブファンズのため、投資先の投信の信託報酬0.10~0.11%を含む。投資先の投信は更にインド籍ETFに投資するが、インド籍ETFの経費率0.0374%は投資先の投信の信託報酬0.10~011%に含まれている)
※インド籍ETFは「ニッポン・インディアETF Nifty50 BeES」。資産総額は3663億8900万ルピー(1ルピー1.8円換算で6595億0020万円)https://www.bloomberg.co.jp/quote/NBEES:IN
新規設定日 2025年2月19日
当初募集期間 2025年1月31日~2月18日
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.075%見込み)、楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.03%見込み)
幾つか疑問に思う点があったので、ニッセイアセットに聞いてみました。
質問1:「商品分類表」の「補足分類」に「インデックス型」、「属性区分表」の「対象インデックス」に「Nifty50」との記載がないのはなぜか?
回答1:ベンチマークとして「Nifty50」をあえて設定しなかったからである。
質問2:なぜあえてベンチマークを設けなかったのか?
回答2:お察しいただきたい。
質問3:「<購入・換金手数料なし>」をファンド名の最初ではなく最後にしたのはなぜか?
回答3:冒頭だとシリーズ名が強調され、どういうファンドなのかが一目で分かりにくいとの意見があったため、「ニッセイ・S日本半導体株式」から冒頭表記はやめている。
質問4:投資先の投資信託(ETFを買うだけファンド)は、本ファンドのために新規設定されたものか、あるいはそれなりの運用実績があるものか?
回答4:新規設定されたものである。
私は、かねてから「ETFを買うだけファンドにベンチマークを設定する意味はないのではないか」と考えていました。というのは、現物運用ファンドではなく「ETFを買うだけファンド」をあえて買う人は、ほしいETFがあるものの、自分で直接買うのが面倒だから、あるいは自分で買いたくても買えないから買うのであり、信託報酬は購入代行手数料と同義であると思われるからです。
ETFを買うだけファンドにベンチマークを設けたとしても、ETFを買うだけファンドができることは入ってきたお金でETFを買うことだけであり、指数との連動性を向上させるために独自にできることが何かあるかと言ったら何もありません(コストカットによる実質コスト削減は頑張るべきですが、ベンチマークを設定することとコストカットとは無関係です)。だとすれば、何らかの指数をベンチマークに設定して指数提供会社にライセンスフィーを払うのではなく、信託報酬からライセンスフィー相当額を引き下げたほうが(指数提供会社を除いて)みんなが幸せになれます。
とはいえ、そうだとするならば、信託報酬0.298~0.308%ではなく、インド株インデックスファンドの最安値(SBIフランクリンテンプルトンインド株と同率の0.2538%)か、せめてNifty50ファンドの最安値(たわらインド株Nifty50と同率の0.2805%)を目指してほしかったところであり、この点がとても残念です。
<購入・換金手数料なし>を最後にしたのは見やすくて良いですね。
返信削除既存のファンド(ニセナスとか)もそうして欲しいですが、既存のファンド名は変更することができないルールなのでしょうか?
コメントありがとうございます。
返信削除>既存のファンド名は変更することができないルールなのでしょうか?
今は様子を見ている段階だと思います。好評であればシリーズ全部を変更するのではないでしょうか。
なお、ファンド名称のみの変更は「重大な約款変更等」には該当しないため、運用会社の判断でできるはずです。