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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2025.2)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2025年4月11日金曜日

たわら先進国株、前日比+7.98%(史上最高値から-15.35%)

トランプ大統領の言動で、株価が乱高下しています。

たわら先進国株の基準価額は、33486円(4/3)→31739円(4/4。前営業日比-5.22%)→29806円(4/7。前営業日比-6.09%)と大きく下落し、わずか2営業日で-10.99%下落しました。

4/8と4/9は小康状態を保ったものの、本日(4/10)は29154円(4/9)→31481円(4/10。前営業日比+7.98%)と大きく上昇しました。


たわら先進国株の史上最高値は37188円(2025.1.24)ですので、4/9(29154円)に史上最高値から-21.60%下落した後、4/10(31481円)に史上最高値から-15.35%まで戻したことになります。


ちなみに、全世界株ファンドとS&P500ファンドの状況は、次のとおりです。

スリムオルカン 前日比+7.29%、史上最高値(2025.1.24の28060円)から-14.72%
スリムS&P500 前日比+10.66%、史上最高値(2025.1.24の34638円)から-15.99%


また、iFree NASDAQ100は前営業日比+13.19%iFreeレバレッジNASDAQ100は前営業日比+23.67%であり、更にとんでもないことになっています。


株価がこれほどまで上昇した理由は、トランプ大統領が9日午前0時に発動したばかりの相互関税を90日間停止したからです。
ただし、5日に発動済みの一律10%の関税は維持されたままですし、自動車・鉄鋼・アルミニウムに対する25%の関税もそのままです。また、中国に対する関税は125%に引き上げられました(中国の商務省は「話し合うなら扉は開いているが、戦うなら最後まで受けて立つ」とコメントしています。なお、中国は、世界第2位の米国債保有国です)。

トランプ大統領が相互関税を停止したのは、米国の長期国債相場の急落(=国債利回りの上昇)を懸念したからだと報じられています。
トランプ大統領は「人々は少し神経質になって、ちょっと怖がっていた」とコメントしましたが、これは物価借入れコストの上昇というダブルパンチを意味したものと言われています。

これを受けて、EUのフォンデアライエン欧州委員長は、対米報復措置の発動を90日間留保すると表明しました。



さて、これにより株式市場は90日間の猶予を得たわけですが、相場がどう動くのかは誰にも分かりません。
この点について、代田秀雄・三菱UFJアセット特別業務顧問は、2025年4月10日付け臨時レポートで次のように述べています。

長期投資とは、コアの資産について、その資金が必要となる時まで、利益確定も損切りもしないということです。米国のダルバー社は、毎年米国投資家の投信売買のパフォーマンスについてレポートを発表しています。ここでは、安く買って高く売ろうとファンドを売買する投資家よりも、ファンドを持ち続けた投資家のパフォーマンスの方が良いという報告が毎年繰り返し発表されています。長期投資の株式を売却しようと考えるのは、もっと株価が下がるかもしれないという恐怖からです。た だ、過去に幾度となく起こっていることと同様に、今回も株式市場がいずれ平静を取り戻す過程の中で、売却した株式を買い戻すタイミングは、ダルバー社のレポートが示すように、売却した水準よりも高い水準になる可能性が高いことも事実です。 
最後につみたて投資家のみなさんに対してですが、つみたて投資家にとって、市場の下落は、 投資対象を安く仕込む機会であるともいえます。以前、10年かけて直線的に1.5倍まで値上がりした場合と、5年で半分に下落した後に元の水準に戻っただけの場合では、後者の方がつみたて投資のパフォーマンスが良いと書きました。この事実を思い出して、つみたて投資を続けていきましょう。 



相場がどう動くか分からないからこそ、何も動かない。
いまこそ「不動心」が試されるときです。


4 件のコメント:

  1. 4/10朝起きたら対中関税が125%、4/11朝起きたら対中関税145%になってて、思わず笑ってしまいました。
    閣僚・上級顧問・駐日大使いずれも対中国超強硬派揃いなので、本命の中国を釣り出したのかな?と思っています。

    インデックス投信積立で、高い時に積立額を下げて下落時に積立額を上げる人が居ますが、これは航路を頻繁に変更しているので良くない手法という認識でよいでしょうか?
    資金の投入が遅くなるし、機会損失が起きると考えているのですが。

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  2. ひどい相場が続きますね

    米国で狼少年が叫んでいた「狼(不況)が来る」が現実味を増しています
    まさかのトランプ劇場による官製不況
    露だけ関税ゼロというのはもうコントとしか思えません

    コロナがやってきた時、真っ先にすべきことは株を売ることでした
    しかし日本ではほとんどの人はマスクやトイレットペーパー、米の買い溜めに走りました

    今強烈に株が売られているのは合理的だと思います
    米国人ならまず株を売り払い、次にすべきことは中国製の必需品を買い溜めることでしょう
    iPhone、家電製品、日用品、雑貨........
    値段の高騰云々より、持続不能な高関税の中国からの輸出停止で在庫切れが予想されます

    経済統計をみていると、大型小売店の週次販売急増、失業保険継続受給者数の減少、DOGEによる解雇急増にも関わらず新規失業者数の停滞が読み取れます

    皆がディスカウントストアの欠品や不況の接近を察知し、消費者は買い溜めに走り、失業者は急いで求職に応じ、在職者は自発的離職を回避しているようです

    一般の個人投資家は長期投資でしか資産を増やせないし、今のような苦しい相場で投資を継続(リスクプレミアムの蒐集)してこそ将来リターンを得られるわけですが、不況の深度や長さが見通せないという現実は複雑です

    覚悟が固い人なら安く仕込める期間が長引くならそれはそれでラッキーと達観できますが、多くの人は弱気相場が半年、1年2年続くと損切りして脱落していきますね

    だからこそ彼らが落としていった果実を長期投資家が拾って、後々含み益を爆増させていくわけですが、なんとも因果なものではあります

    おはぎゃーの無い安眠を取るかリターンを取るか

    長期投資はプラスサムゲームとは言っても生き残ったものだけがプラスを得られる、勝つまでやめなければ必ず勝てる

    結局、敗者のゲームで生き残るには退屈で時に含み益もあっという間に消し去られ理不尽な辛抱ばかり強いられるインデックス投資を続けていくしか道はない、ということなんですけどね

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  3. このように乱高下している状況では、積み立て設定日が株高の日は残念ですね。
    毎営業日積み立ての方が、株安の日に仕込める確率が高まった、お得な気がします。

    返信削除
  4. コメントありがとうございます。

    >インデックス投信積立で、高い時に積立額を下げて下落時に積立額を上げる人が居ますが、これは航路を頻繁に変更しているので良くない手法という認識でよいでしょうか?

    今までどおりの均等額積立投資を継続するのが最適解です。

    乱高下する相場の波を読んでサーフィンできる能力が自分にはあると思ってはいけないと思います。

    >おはぎゃーの無い安眠を取るかリターンを取るか

    「方針が止まらない限り安らぎなんて続く訳ない」(小室哲哉)としても、もっとも不安が少ない方針はたわら先進国株やスリムオルカンをバイアンドホールドすることですので、1人でも多くの人が脱落しないことを祈っています。

    >このように乱高下している状況では、積み立て設定日が株高の日は残念ですね。

    こういう雑念は捨て、今までどおりの均等額積立投資を継続したほうがよいと思います。

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