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2025年5月3日土曜日

多要素認証を必須化+不正アクセス被害を一部補償へ

日本証券業協会は、5月2日、多要素認証の設定を必須化した証券会社69社のリストを公表しました。

こちらです。


上記リリースでは、多要素認証について説明してくれています。
こちらです。

多要素認証とは、認証の3要素である「知識情報」「所持情報」「生体情報」のうち、2つ以上を組み合わせて認証することを指し、多要素認証の中でも2つの要素を使う認証のことを2要素認証と呼びます。
多要素認証の具体例としては、ID・パスワード(知識情報)で認証した後に、ユーザが持っている機器(所持情報)にショートメッセージで送ったパスコードを入力させたり、指紋や顔(生体情報)などを用いた認証と組み合わせたりするなどです。 多要素認証を用いることでセキュリティレベルを高めることができます。利用するシステムで多要素認証の設定が可能な場合は積極的に利用しましょう。



多要素認証の内容と必須化の時期は、次のとおり。

●SBI証券(デバイス認証、スマホ認証) 5/31

●楽天証券(メールで送信された2種類の絵文字をログイン時に選択する認証+不審アクセス検知時の電話番号認証) 6/1

●マネックス証券(認証アプリ) 5/30


このように、一口に「多要素認証」と言っても様々な方法があります。
Googleやマイクロソフトの認証アプリを利用した多要素認証(+デバイス認証)が現状では最適解と思われるため、不正アクセスされやすいと言われているSMS(ショートメッセージサービス)認証ではなく認証アプリを導入してほしいものです(ちなみに、松井証券は2025年6月にSMS認証を導入予定です。SBI証券で保有中のたわら先進国株を松井証券に移管した後、SBI証券で保有中の米国ETFを売却してたわら先進国株に買い換え、たわら先進国株をSBI証券と松井証券の2社で分散保有しようと検討中でしたが、安全性が疑問視されている旧技術を今更採用しようとする松井証券に幻滅して検討をやめました。松井証券が導入予定の「JCBカード決済による投信積立サービス」についても、JCBザクラスを登録してやるつもりでしたが、こちらもやめます)。

※SBI証券のデバイス認証は、スマホアプリには非対応です(スマホサイトには対応しています)。そのため、スマホアプリを利用していない人でも、わざわざ専用アプリをダウンロードしてスマホ認証の設定をしなければならないという超絶に面倒な仕様(スマホがない人にとっては、スマホアプリを通じた不正アクセスを阻止できないというクソ仕様)になっています。
SBI証券に電話するとスマホアプリの利用を停止できるようですが(外国株の取引自体も利用停止できるようです)、電話が殺到しているせいで、電話しても強制切断され、折り返しの電話予約も空き枠がなくて予約できない状況ですので、電話しなくてもネットで自分で利用停止できるように早急に改善してほしいです。


また、日本証券業協会は、5月2日、2025年1月以降に発生した不正アクセス被害について、約款の定めに関わらず一定の被害補償を行う旨の10社申し合わせを公表しました。
とはいえ、パスワードを他社と共用していたり、多要素認証を未設定だったりすると補償の対象外になる可能性が高いため、未対応の人は直ちに対応することをお勧めします。


●今般のインターネット取引サービスにおけるフィッシング詐欺等による証券口座への不正アクセス等による対応について(10社申し合わせ)
今般のフィッシング詐欺等による証券口座への不正アクセス等により、第三者がお客様の資産を利用して、有価証券等の売買等を行ったことにより発生した被害について、 各社の約款等の定めに関わらず、一定の被害補償を行う方針とすることを申し合わせました。 
なお、お客様が被った被害補償については、被害状況を十分に精査し、そのお客様のIDやパスワード等の管理を含む態様やその状況等並びに証券会社における不正アクセス等を防止するための注意喚起等を含む対策等を勘案したうえで、個別の事情に応じて対応することになります。 今後の手続き等の内容につきましては、被害の発生している各証券会社において決定し次 第、ご案内することを予定しております。 
なお、お客様におかれましては、利用されている証券会社において、多要素認証(ワンタ イムパスワード等、2要素以上を組み合わせる認証)が提供されている場合には、多要素認証 設定を必ず行ってください。加えて、証券会社のウェブサイトには、公式のウェブサイトをあらかじめブックマークし、アクセスしてください。メールや SMS(ショートメッセー ジ)などに表示されているリンクを絶対に使わないでください。


7 件のコメント:

  1. Tracers米国高配当株式 が楽天・SBIに対して高コストで売れるか?という疑問は当然ありますが楽天・SBI以外でも買えるというのがこれの強みでしょう。
    ある程度売れてその間に現物運用に移行でコストが下がれば勝負になるかもと思います、というか期待します。

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  2. 究極的には証券口座をロックしてもらうという方法もあるようなのですが、男爵様は検討してますか。

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  3. コメントありがとうございます。

    >ある程度売れてその間に現物運用に移行でコストが下がれば勝負になるかも

    楽天SCHDとSBI・SCHDは、競争力を高めるためにはコストを下げなければならず、コストを下げると販売会社が増えないという状況にあって身動きが取れません。

    Tracers・SCHDはあえて高コストにすることで販売会社が増えるといいなあという戦略なのでしょうが、高コストが嫌われて純資産額が増えなければ販売会社にとっても魅力がなくなるでしょう。

    Tracers・SCHDの販売会社はSBIとマネックスだけですので、純資産額が増えるとしたらマネックスの顧客が買うしかありません。マネックスにそれほどのパワーがなければ爆死することになりますが、大丈夫なのかなと思っています。

    >証券口座をロックしてもらうという方法

    クレカ投資をしていること、米国ETFの分配金が3か月に1回の頻度で入金していること、米国ETFを売却してたわら先進国株に買い換えなければならないことから、口座のロックは考えていません。

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  4. いつも素晴らしい記事をありがとうございます。

    上記コメントと似た話になってしまいますが、男爵様は保有されているVT→たわら先進国への乗り換えは検討されておりますか?

    不正アクセスに対して、即時売却できない投信の方が外国ETFよりもセキュリティ上好ましいかと思います。
    ただし、VT含み益に対する譲渡所得税を負担する必要があります。

    当方は、SBIメインですが、分配金を円転するのみで売買制限をかければ良いと考えるのですが、コールセンターがつながらず確認できないため、ご相談させていただきました。

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  5. SBI証券は、問い合わせから、スマホアプリからログインできないようにして欲しい、と送れば対応してもらえましたよ。この情報は、YouTubeの猫山田コバンさんの動画のコメント欄から知りました。
    なお、解除は改めて問い合わせする必要がありますが。

    米国・中国株の外国株取引制限も同様にできるそうです。
    私はVEAとかVXUSとか将来試しに購入する可能性があるので閉じませんでしたが、スマホアプリと外国株取引をできないように制限するのが現時点で最善と思います。

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  6. >Tracers・SCHDの販売会社はSBIとマネックスだけ

    同じ信託報酬のTracers日経平均高配当株50インデックスが楽天・松井・三菱でも扱っているのでこちらでも扱う可能性はあると思います。

    またSBI・楽天・Tracersを3つ揃えると夢の?毎月分配になるのでソレを望む人にはコスト度外視で売れるかもしれません。
    私は既に年金生活なので出口戦略として低コストの分配型投信には注視しています。
    ただ、SCHDに投資するかといえばNOですが。

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  7. コメントありがとうございます。

    >男爵様は保有されているVT→たわら先進国への乗り換えは検討されておりますか?

    今年の年初の時点では、VTIとVOOを売却し、そのお金を利用してたわら先進国株とVTの同日売買を繰り返そうと思っていましたが、値上がり益課税を躊躇しているうちに相場が急落してできませんでした。

    個人向け国債変動10を中途換金すれば原資は用意できるものの、金利上昇でペナルティ(直近1年分の受取利息の返金)が重くなったことを考えると気が乗らず、走行している間に相場が回復基調になってタイミングを逸したという感じです。

    >当方は、SBIメインですが、分配金を円転するのみで売買制限をかければ良いと考えるのですが、コールセンターがつながらず確認できない

    電話すれば特定の外国株口座(例えば中国株だけ)を閉鎖できるらしいのですが、米国株の売買を停止して分配金だけを円転できるのかは分かりません。いずれ全売却を考えているのであれば、その際に解除する手続が電話1本できるのか(そもそも電話がつながるのか)も分かりません。

    >SBI証券は、問い合わせから、スマホアプリからログインできないようにして欲しい、と送れば対応してもらえましたよ。

    この点について、SBI証券に確認しています。ネットで依頼できると便利になりますね。

    >米国・中国株の外国株取引制限も同様にできるそうです。

    外国株口座全体の閉鎖はネットで依頼できても、特定の甲斐国株(例えば中国株だけ)はできないという投稿もありますね。
    個別の照会に回答するのも手間でしょうから、SBI証券に公式コメントを出してほしいですよね。

    >スマホアプリと外国株取引をできないように制限するのが現時点で最善と思います。

    この点は同感です。
    ネットで依頼できると良いのですが(現在確認中)。

    >同じ信託報酬のTracers日経平均高配当株50インデックスが楽天・松井・三菱でも扱っているのでこちらでも扱う可能性はあると思います。

    確かにTracersシリーズの販売会社に拡大する可能性はありますね。
    ただ、既により低コストの楽天とSBIが存在する以上、果たして売れるのかという根源的な問題があります。

    >SBI・楽天・Tracersを3つ揃えると夢の?毎月分配になる

    証券会社の枠を超えないといけないので、そこまでして毎月分配型を実現したい人がいるのかはどうなんでしょうね。

    >SCHDに投資するかといえばNOです

    私も、普通に、先進国株や全世界株を買うのが良いと思います。

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