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2025年6月19日木曜日

楽天プレミアムカードの保有で、楽天モバイルが8GBまで1078円に

楽天カードは、2025年7月から、楽天モバイル利用者に対し、「ギガ割引クーポン」(当月中旬頃にメールで配信されたコードを当月末日までにアプリに登録することで適用される。登録しないまま翌月になると失効する)を配布します。


楽天モバイルは3GBまで1078円で利用できるところ、上記クーポンを適用することで、楽天プレミアムカード(年会費1万1000円)の保有者は8GBまで1078円、楽天ブラックカード(年会費3万3000円、申込み条件あり)の保有者は13GBまで1078円で利用できるようになります。


ソースはこちら。
https://www.rakuten-card.co.jp/premiumprogram/?l-id=corp_oo_card-premiumprograms-product_premium_pc



楽天証券は「楽天カード決済による投信積立サービス」を提供していますが、還元率は、楽天ブラックカード(年会費3万3000円)が2%(毎月10万円の投信購入で年2万4000pを取得可能)、楽天プレミアムカード(年会費1万1000円)が1%(毎月10万円の投信購入で年1万2000pを取得可能)です。

投信をお得に買うするために新設されたものではなく、既存の楽天カードで投信も購入できるようにしただけですので、既存のカード保有者にとってはお得ですが、投信購入のために年会費無料の楽天カードを楽天プレミアムカードにアップグレードしようという動機付けにはなりませんでした。


楽天モバイルでは、毎月の消費ギガ数によって利用料金が変わります。毎月の消費ギガ数が3GBまでであれば1078円で済みますが、3GBを超えて20GBまでが2178円20GBを超えると3278円というように、3GBと20GBを境にして1100円ずつ利用料金が加算されます。そのため、3GBや20GBを少し超えそうな人にとっては悩ましかったのですが、今回の施策によって5GBの余裕が生まれることになります。自宅にWi-Fiがあれば、携帯のギガ数は毎月8GBあれば足りる人が多いでしょう。


さて、せっかくですので、ネット証券各社のクレカ投資の現状を概観してみます。


●SBI証券

1,プラチナプリファード(年会費3万3000円) 還元率3%(前年決済額500万円以上)

※前年決済額が300万円以上500万円未満だと還元率2%、300万円未満だと還元率1%

※「プラチナ」と言うものの、プラチナカードのサービスはコンシェルジュサービス(Visaが運用するVPCCを利用可能)を除いてなく(「プライオリティパス」もない)、単に還元率がアップするだけ(「ポイント還元特化型」)。とはいえ、特約店を除き還元率は1%にすぎないため、決済額100万円ごとに1万p(ただし、決済額400万円で4万pで付与上限到達)のボーナスがあるとはいえ、投信購入時の還元率が改悪された今、年会費を支払ってメインカードにする価値があるかは微妙。


2,プラチナカード(年会費5万5000円)還元率2%(前年決済額300万円以上)

※前年決済額が300万円未満だと還元率1%

※プラチナプリファードの還元率と同じだが、プラチナプリファードの「前年決済額500万円以上で還元率3%」がプラチナカードではない。


3,ゴールド(年会費1万1000円。年会費が永年無料となるNLゴールドを含む)還元率1%(前年利用額100万円以上)

※前年決済額が10万円以上100万円未満だと還元率0.75%、10万円未満だと還元率ゼロ


4,一般カード(年会費無料) 還元率0.5%(前年利用額10万円以上)

※前年決済額が10万円未満だと還元率ゼロ



このようにSBI証券のクレカ投資は、プラチナプリファードを500万円以上利用すれば3万6000p(投信を月額10万円×12か月購入)がもらえて年会費3万3000円を回収できますが、300万円以上の利用だともらえるポイントは2万4000pですので年会費3万3000円を回収することはできません。

プラチナカードの還元率もプラチナプリファードと同じです(ただし、「500万円以上の利用で還元率3%」という条件はありません)。プラチナカードで投信を買ってもらえるポイントは最大2万4000pであり、年会費5万5000円を回収することはできませんが、プラチナカードを元々メインカードとして使っている人にとっては投信を買うことで年会費5万5000円が3万1000円になる(投信購入でもらえる2万4000pが実質的に年会費の値引きになる)という絶大なメリットがあります。




●楽天証券

1,楽天ブラックカード(年会費3万3000円)還元率2%

※「ブラックカード」と言うものの、プラチナカードにすぎない。

※プラチナカードとしてのサービスは、同伴者が2名まで無料になる「プライオリティパス」、コンシェルジュデスク(コンシェルジュデスクは楽天が運用する独自サービスではなく、カードブランドが運用する正規サービスが利用可能)、楽天モバイル利用者に対する毎月10GBのギガ割引クーポン」(楽天モバイルは3GBまで1078円で利用できるところ、13GBまで1078円で利用できるようになる)、楽天銀行の普通預金金利が0.22%から0.28%にアップするサービスがある。そのため、これらのサービスを(投信を買うことで)実質9000円で利用する目的でもつのもよいが、申込条件がとても厳しいので(楽天プレミアムカードの12か月の保有+前年決済額500万円)、修行してまで申し込む価値があるかは微妙。

※楽天モバイルの「ギガ割引クーポン」は、毎月中旬頃にメールで届くコードを楽天モバイルアプリにコピペして適用ボタンを押さないと適用されない。なお、クーポンの有効期限は当月末まで。


2,楽天プレミアムカード(年会費1万1000円)還元率1%

※他社で言うところの「ゴールドカード」。

※投信を毎月10万円買えば1万2000pがもらえるため、年会費1万1000円を回収することができる。

年5回まで本人のみ無料の「プライオリティパス」、自動付帯の国内外旅行保険(国内旅行もカード決済が不要)、楽天モバイル利用者に対する毎月5GBのギガ割引クーポン」(楽天モバイルは3GBまで1078円で利用できるところ、8GBまで1078円で利用できるようになる)、楽天銀行の普通預金金利が0.22%から0.24%にアップするサービスを実質無料(逆に1000pもうかる)で利用する目的でもつのもよい。

※楽天モバイルの「ギガ割引クーポン」は、毎月中旬頃にメールで届くコードを楽天モバイルアプリにコピペして適用ボタンを押さないと適用されない。なお、クーポンの有効期限は当月末まで。


3,楽天ゴールドカード(年会費2200円)還元率0.75%

※投信を毎月10万円買えば9000pがもらえるため、年会費2200円を回収することができる。

※「なんちゃってゴールド」のため、国内旅行ラウンジの無料利用回数が年2回に限定されている。

※一般カードとの違いは、①楽天銀行の普通預金金利が0.22%から0.23%にアップすること、②楽天証券の投信購入時の還元率が0.5%から0.75%にアップすること、③楽天市場の誕生月還元率が+1%されることの3点。ただし、楽天ゴールドカードは、年会費2200円を払って投信購入の還元率が0.5%から0.75%にアップするので、投信を毎月10万円買って増えるポイントは3000pであり、年会費を考えると800pしか得をしないことになる。


4,一般カード 還元率0.5%



私は、一般カードしか持っていないため、楽天カード投資はしていません(還元率3.5%の楽天キャッシュ投資はしています)。800pを得するために毎月10万円の投信を買いたくはないので楽天ゴールドカードにアップグレードしようという気はしません。

ただ、子供(私名義で契約した楽天モバイルのSIMカードをiPhoneSE第三世代に入れて使っています)が来年高校生になると、毎月消費するギガ数が3GBでは収まらない可能性があります。そのため、毎月5GBの無料ギガを手に入れるため、楽天プレミアムカードにアップグレードして楽天証券で毎月10万円ずつオルカンを買ってもよいかなと思いつつあるところです。




●マネックス証券

一般カードは、投信購入額5万円以下の部分が1.1%、5万1円以上7万円以下の部分が0.6%、7万1円以上10万円以下の部分が0.2%。

ゴールドカード(年会費1万1000円)だと、特定口座での購入は一般カードと同率だが、NISA口座での購入だと10万円まで還元率1.1%になる。

プラチナカード(年会費2万9700円)だと、毎月のショッピング額(投信購入分はカウントしない)に応じて還元率がアップする。毎月のショッピング額が10万円未満だとゴールドカードと同率(NISA口座での購入だと10万円まで還元率1.1%)、毎月のショッピング額が10万円以上20万円未満だと還元率が1%アップ(NISA口座での購入だと10万円まで還元率2.1%)、毎月のショッピング額が20万円以上だと還元率が2%アップ(NISA口座での購入だと10万円まで還元率3.1%)する(ただし、初年度は毎月のショッピング額にかかわらず還元率が2%アップする)。



「dカードプラチナム」は、プラチナカードと名乗っているものの、プライオリティパスに年10回の上限があることコンシェルジュデスクがないことを考えると、携帯料金が10~20%ポイントバックされるドコモユーザーでない限り欲しいとは思えません。ただ、ドコモユーザーには大人気で、2024年11月のリリースから半年で60万人を突破し、2025年中の100万人到達が射程距離に入っています。

ちなみに、私は、一般カードしか持っていないため、毎月5万円ずつオルカンを買って550pをもらっています。



上記3社のうち、楽天証券は既存の楽天カードで投信を買えるようにしたものです。既存ユーザーにとっては投信を買うことで年会費が実質的に安くなるためにメリットしかありませんが、クレカ投資のためだけを目的としてクレジットカードを発行しようとかアップグレードしようという気持ちにはなれません。

これに対し、SBI証券の三井住友カードプラチナプリファードやマネックス証券のdカードプラチナムは、どちらも投信決済をお得にすることを前提に登場したものであり、プラチナカードのサービスをフルで提供したものではないため、他社のプラチナカードと比べるとどうしても見劣りします。そのため、投信を買うことで年会費が安くなるという理由だけでは取得したいとは思えません。その意味で、投信購入時の還元率を改悪したプラチナプリファードは魅力を大きく失い、dカードプラチナムは投信購入時の還元率に加えて携帯料金の割引特典を付帯したことが奏功し、ドコモユーザーがこぞって取得しているのでしょう。

しかし、今回登場する「Olive Infinite」は、投信決済をお得にすることを前提に登場するもののブラックカードのサービスをフルで提供する点がこれまでにない新たな発想と言えるでしょう。プラチナプリファードのような「なんちゃってプラチナ」ではなく、三井住友カードプラチナの正当な上位カードに位置付けられますので、三井住友カードの本気がうかがわれます。

【参考】
●「Olive Infinite」、クレカ積立6.0%(2026春~)https://tawaradanshaku.blogspot.com/2025/06/olive-infinite602026.html



「Olive Infinite」の年会費について、私は、税込11万円を想定しています。

しかし、一定の条件を満たすことで、年会費が無料になったり、下位ランクからの無料アップグレードが用意されます。

私は、SBI証券をメインで利用しており、特定口座で多額のたわら先進国株を保有しているほか、NISA口座・イデコ口座を開設してフル活用しています。私が年会費無料条件に該当しなければインデックス投資家で無料条件に該当する人はいないと思われますが、おそらく「Olive Infinite」が求める顧客は私のような人ではなく手数料を落としてくれる人でしょうから、余り期待しないで待つことにします。


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