SBI証券は、SBI新生銀行と連携し、「SBI新生コネクト」をスタートしました。
https://www.sbishinseibank.co.jp/retail/connect/
これは、楽天証券と楽天銀行の口座連携サービス「マネーブリッジ」をパクったもので、
1,銀行の普通預金の金利が0.1%にアップする。
2,銀行の普通預金の残高が証券口座の買付余力になる(2023.4.7追記「コメントでご指摘いただきました。順次拡大予定であるものの現時点では投信積立に限定されます」)。
3,証券口座の残高が銀行口座に自動出金される。
というものです。
つまり、銀行の普通預金口座にお金を入れておくだけで証券口座で取引できる(証券口座のお金は気にしなくてもよい=自動的に銀行の普通預金口座に入出金される)というサービスになります。
ただし、楽天銀行では金利が0.1%になるのは300万円が上限であるのに対し、SBI新生銀行では上限がなく、しかも2023年9月28日までは0.2%になるキャンペーンが開催中です。
また、SBI新生銀行では「ステージアッププログラム」というサービスがあります。
これはSBI新生銀行の利用状況に応じたランク付けであり、上位ランクになると様々な優遇サービスを受けることができるわけですが、「SBI新生コネクト」を申し込むだけで翌々月から最上位の「ダイヤモンド」になります。
ダイヤモンドの優遇サービスの内容は、下記リンク先をご覧ください。
https://www.sbishinseibank.co.jp/service/relationship/
主な優遇サービスとしては、①ATMの入出金手数料(セブンイレブン、ファミマ、ローソン、イオン銀行、ゆうちょ銀行)が何回でも無料、②他行宛て振込手数料が月50回まで無料、③誕生日特典の3か月定期の金利が1.0%にアップがあります。
ただし、SBI新生銀行のダイヤモンド特典には、他行のようなデビットカードの還元率アップサービスはありません。住信SBIネット銀行のプラチナデビットカード(スマホ保険という他社にはない強力なサービスあり)をSBI新生銀行にも導入し、ダイヤモンド特典として還元率を1.0%から2.0%にアップすれば非常に魅力的になるでしょう(ちなみに、ソニー銀行のデビットカードは、ラングに応じて還元率が変動し、最上位ランクになると還元率2.0%になります)。
ここで気になるのが住信SBIネット銀行の存在です。
これまでSBI証券と言えば住信SBIネット銀行でした。しかし、住信SBIネット銀行もSBI証券と連携できますが、普通預金口座ではなく「SBIハイブリッド預金口座」に入金しておかなければならず、とても面倒です。
SBIハイブリッド預金口座の金利は、かつては0.11%でした。0.11%の金利がもらえるのであれば多少の面倒も許せましたが、改悪が続き、今では0.01%しかありません。
このように、SBIハイブリッド預金は存在意義がなくなりつつあったのですが、今回のSBI新生コネクトによってそれが決定的となってしまいました。
Q 住信SBIネット銀行のハイブリッド預金と、SBI新生コネクトは併用できるか教えてください。
A 既に住信SBIネット銀行のハイブリッド預金をご利用中のお客さまが新規でSBI新生銀行コネクトを利用することはできません。住信SBIネット銀行のハイブリット預金を休止する方法はこちらをご覧ください。
https://faq.sbishinseibank.co.jp/faq_detail.html?id=889122
今から住信SBIネット銀行の口座を開設する意味はなくなったとはいえ、楽天銀行(300万円まで金利0.1%)を各種支払の引落口座として利用し、auじぶん銀行(金利0.2%)を1年以内に使う予定のお金を置いておく場所として利用している私としては、これからSBI新生銀行(金利0.1%、9月28日までは0.2%)の口座を開設したいと思えるほどの魅力があるかと言えば、正直そこまでの魅力はありません。
【参考】
●【入門講座⑦】無リスク資産の保管場所
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/04/blog-post.html
なお、私は、ミライノカードゴールド(年会費全額キャッシュバック+スマホ保険が付帯)の引落口座を住信SBIネット銀行にし、「スマート認証NEO」(スマホアプリを利用した認証サービス)の利用登録をすることで、「スマプロランク」を最上位の「ランク4」となるようにしています。ランク4になると、ATMの入出金手数料と他行宛て振込手数料がそれぞれ月20回まで無料になります。
auじぶん銀行の無料回数で全て事足りるため、これらの無料回数のためにランク4を維持する必要はないのですが、既存顧客を対象とする非常にお得なキャンペーンを次々に開催してくれるヤマダネオバンクのことを考えると、住信SBIネット銀行の口座を解約しようとまでは思いません。
【参考】
●ミライノカードGOLD、年会費無料でスマホ保険が付帯
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2030.html
●ヤマダネオバンクデビット、2万円まで還元率5%(~5/31)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2680.html
ただ、私は思うのです。
住信SBIネット銀行(株主は三井住友信託銀行50%、SBIホールディングス50%)をIPOし、3月29日に上場させた直後にやるのはなんともえげつないのではないかと。
SBI証券で三井住友カード積立している場合は、金融仲介口座が三井住友カードになっているので、SBI新生銀行に設定できないですよね?
返信削除たしか以前、SBI新生銀行に設定しようとして問い合わせたらそういうことを言われた記憶が残っています。住信SBIネット銀行のハイブリッド預金は、金融仲介口座とは無関係とも言われた記憶があります。
私も男爵さんと同じく、三井住友プラチナプリファードで積立しているので、このままにします。来年の新NISAで、クレカ積立枠が増えることを期待していますが、もしこのままなら初年度のみで解約しようかなと。男爵さんはずっと保有されるのですか?
今後はSBI HDは住信SBIネット銀行ではなく
返信削除より資本関係の強いSBI新生銀行に力を入れていくということでしょうね
SBI HDに1割程度出資してるSMBCと住信SBIネット銀行のもう1つの親会社SMTBが敵対関係なのも関係してそうです
いつもお世話になっております。新生銀行は持っていますので、物は試しと申し込みしようとハイブリッドを休止した時点で、下記注釈が出てきたため、再度ハイブリッド預金を申し込むことにしました。私の読み違いでなければ、とても面倒になるようです。ご参考になればとご連絡いたします。
返信削除「なお、ハイブリッド預金を休止しSBI新生コネクトを申込された場合、自動出金を「利用する」に設定されるとSBI証券の残高はSBI新生銀行に出金されますが、出金後の預金残高はSBI証券の買付余力に反映されません。SBI証券の取引で使用する際は、改めてお客さま自身でSBI証券にお振込みする必要があります」
たわら男爵様
返信削除現状では投信積立に限定しての自動入金サービスなのですね。
(したがって、SBI新生銀行残高はSBI証券の買付余力に反映されない。)
>今後、投信積立自動入金だけでなく、他の商品にかかる自動入金機能も順次追加していく予定です。
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/irpress/prestory230404_011000.pdf
コメントありがとうございます。
返信削除>SBI証券で三井住友カード積立している場合は、金融仲介口座が三井住友カードになっている
自分で変更しなければ、そのままです(三井住友カードの仲介口座にしなくても三井住友カード決済で投信の積立買付はできます)。
仲介口座への属性変更はどのような影響があるか分からないので、私はやろうとは思えません。
>来年の新NISAで、クレカ積立枠が増えることを期待しています
法令による制約があるため、証券会社が自主的に増やすことはありません。
>男爵さんはずっと保有されるのですか?
年会費無料期間が満了する直前に、自分にとって年会費に見合うサービスと言えるかどうかを考えて決めます。
>今後はより資本関係の強いSBI新生銀行に力を入れていくということでしょうね
住信SBIネット銀行がSBIカードのようになりそうな予感がしています。
>ハイブリッド預金を休止しSBI新生コネクトを申込された場合、自動出金を「利用する」に設定されるとSBI証券の残高はSBI新生銀行に出金されますが、出金後の預金残高はSBI証券の買付余力に反映されません。
住信SBIネット銀行の口座は解約してくれと言いたいのかもしれませんね。
>現状では投信積立に限定しての自動入金サービスなのですね。
これは知りませんでした。残念ですね。
いつも楽しく拝見しています。
返信削除新生コネクト、なかなかの特典ですが既に三井住友のオリーブでクレカ積立中で、ポイントを貯めております。
コネクトを申し込むことで単に選択肢が増えるだけなら考えたいのですが、新生銀行のみに支払い方法が限定され、ポイントがもらえなくなりはしないでしょうか?
双方のイイとこ取りができると一番なんですが。。。
コメントありがとうございます。
返信削除>コネクトを申し込むことで単に選択肢が増えるだけなら考えたいのですが、新生銀行のみに支払い方法が限定され、ポイントがもらえなくなりはしないでしょうか?
入出金が新生銀行に固定されるだけで、クレカ投資には影響しないと思います。