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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2023年4月5日水曜日

【入門講座⑦】無リスク資産の保管場所

私は、VT(バンガード社の全世界株ETF)とたわらノーロード先進国株式に半々ずつ投資しています(法人口座のたわら先進国株を含む)。

しかし、他方で無リスク資産も十分に保有しています。各種支払用として150万円ほどは楽天銀行の普通預金(300万円まで金利0.1%)、1年以内に使いそうなお金はauじぶん銀行の普通預金(金利0.23%)、その余は個人向け国債変動10(2024年4月発行分の適用金利は0.50%)で保管しています
【参考】
●auPAYカード投資、還元率1.0%+金利0.23%
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/04/aupay10023.html


auじぶん銀行は、前月20日時点の口座残高が100万円以上でゴールドステージ、1000万円以上でプラチナステージが確定し、ステージのランクに応じて、他行振込手数料、ATM入金手数料、ATM出金手数料の無料回数が付与されます。

毎月の無料回数は、ゴールドステージが他行振込手数料10回、ATM入金手数料無制限、ATM出金手数料10回、プラチナステージが他行振込手数料15回、ATM入金手数料無制限、ATM出金手数料15回です。

ATMは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンに設置されているものが利用できますので、非常に便利です(ミニストップのATMは利用できません)。

100万円を預けられないという人でも、auマネーコネクトを設定し、auじぶん銀行を引落先にしたauPAYカードで投資信託を購入するだけでシルバーランクが確定し、他行振込手数料5回、ATM入金手数料無制限、ATM出金手数料5回が無料になります。


auカブコム証券のクレジットカード投資は、年会費無料のauPAYカードで還元率1.0%になるため、お金に余裕がある人は是非やるべきですが(ちなみに、私も妻もやっています)、これをやっている人であればシルバーランクが確定する2要件(auマネーコネクトの設定とauじぶん銀行を引落先にしたauPAYカードで投資信託を購入する)は自動的に達成済となりますので、auじぶん銀行の使い勝手が非常に良くなります。


auじぶん銀行の株主はau70%・三菱UFJ銀行30%であるため、破綻リスクは他行と比べても低いと思われます。とはいえ、万一のときは1000万円までしか補償されませんので(これを「ペイオフ」と言います)、余り多額のお金を預けておくべきではありません。

かといって、1000万円ずつ銀行を分散するのも管理が面倒です。

これを解決する方法が「個人向け国債変動10」となります。


個人向け国債変動10は、実勢金利の動きに応じて半年ごとに適用利率が変動する商品です。毎月発行しており、最新(発行日2024年4月発行分)の適用利率は0.50%です。

満期は10年ですが、1年後から全部又は一部の中途換金をすることができ、3営業日程度で着金します。ただし、中途換金するときは、ペナルティとして直近1年間に受け取った利子相当額が天引きされます。

要するに、中途換金すると最後の1年分の利子がもらえないことになりますので、個人向け国債変動10を買うとしても1年以内に必要となるかもしれないお金は使うべきではありません。


個人向け国債変動10を購入する際は、購入キャンペーンを開催している販売会社を選ぶべきです。

現時点で最も有利なキャンペーンは、SMBC日興証券がやっているもので、購入額1000万円ごとに1万6000円のキャッシュバック(他社のキャッシュバック金額は1万4000円のため、2000円お得)がもらえます


※個人向け国債変動10の購入キャンペーンの原資は、国からもらえる「募集発行事務取扱手数料」です。

かつては100円あたり50銭の手数料が国からもらえたので、各販売会社では1000万円あたり5万円のキャッシュバックキャンペーンが開催されていました。しかし、2017年3月からは100円あたり40銭に減額されたことからキャッシュバックの金額も1000万円あたり4万円に減額され、2020年10月からは100円あたり14銭に減額されたことからキャッシュバック金額も1000万円あたり1万4000円に減額されました。

1000万円あたり4~5万円のキャッシュバックがもらえた時代には、中途換金が可能になる1年後に解約して別の販売会社で買い替えてキャッシュバック4~5万円をもらうという作業を繰り返すことで、国からもらえる利子はペナルティでゼロになるものの、キャッシュバックを考慮すると実質0.4~0.5%の利子になっていました。

しかし、国が手数料を大幅に減額したことでキャッシュバックの金額も大幅に減額され、この作戦をやると損をする(ペナルティで没収される利子のほうがキャッシュバック金額よりも多い)という事態になり、非常に悲しかったのですが、2023年2月発行分から適用利率が大幅増(0.17%→0.33%)になったことで、個人向け国債変動10そのものの魅力が高まりました。



投資をするのであれば、その前に十分な無リスク資産を確保しておくべきです。

というのは、十分な無リスク資産がなければ、必要な生活費等を得るために暴落時であっても換金を余儀なくされることになり、そこで損が確定してしまうからです。

また、十分な無リスク資産を確保することで心の余裕が生まれます。心の余裕がないと、リスク資産の含み損に心が耐えられず、パニック売りをしてしまいがちになります。

いくらの無リスク資産を確保すべきかは、各人を取り巻く状況によって異なります。私のようにリタイアした人は、定期的な収入がある人よりも多くの無リスク資産を確保しておかねばなりませんが、ペイオフの補償額(1つの銀行で1000万円まで)を考えると、例えばauじぶん銀行に全てのお金を置いておくわけにもいかず、その置き場所に悩むことになります。


その一つの回答が、無リスク資産のうち、1年以内に使う予定のお金は銀行の普通預金口座(金利が高いところや、振込手数料やATMの無料回数が多いところから選ぶ)に入れて置き、1年を超えて使う予定のお金は個人向け国債変動10を買っておくというものになります。


4 件のコメント:

  1. スポンサー・ドリンク2023年4月5日 9:30

    こんにちは。
    ペイオフ対象の1,000万円を超えてauじぶん銀行に預けてもあまり気にする必要はないでしょうか?

    返信削除
  2. 有益な記事をありがとうございます。
    たわら男爵さんは無リスク資産を金額で管理されておられますか?
    それとも資産全体に占める割合で管理されておられますか?
    私自身はこれまで割合で管理してきましたので資産規模が大きくなるにつれて無リスク資産の金額も大きなってきました。
    もう少しリスク資産へ振り替えたい気持ちと当初の方針を守りたい気持ちの間で揺れています。
    参考にお聞かせいただけると幸いです。

    返信削除
  3. たわら男爵さまのブログをきっかけにインデックス投資をはじめ4年ほどになるものです。この度、ご相談したいことがありコメントさせていただきました。新NISAに向けてクレカ投資を夫婦で5万✕4(現つみたてNISA含む)をしています。来年には最速でいま積み立てている特定口座分を新NISAに集める予定です。また新NISA枠を埋めるべく保険を解約し、まとまった資金が現在あるのですが、結局、来年新NISAに集めるのなら、現時点で一括投資をしていた方がいいのでしょうか?新NISAに集める時点で暴落して目減りしていると悲しい気持ちになる気もして、悩んでおります。男爵さまの最適解をお聞かせねがえないでしょうか。いつも有益な記事に感謝しております。

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  4. コメントありがとうございます。

    >ペイオフ対象の1,000万円を超えてauじぶん銀行に預けてもあまり気にする必要はないでしょうか?

    1000万円を少し超える程度にとどめたほうがよいと思います。

    >たわら男爵さんは無リスク資産を金額で管理されておられますか?
    それとも資産全体に占める割合で管理されておられますか?

    金額です。
    リタイアする際、リスク資産60:無リスク資産40の割合にしましたが、4割にしようと思って4割にしたのではなく、リタイアしても安心できる金額を無リスク資産として確保したら4割になったということです。

    今は1割程度に減っていますが、金額で見れば安心できる金額であると考えているので、リスク資産を売却して無リスク資産を増やそうとは思いません。

    >新NISAに集める時点で暴落して目減りしていると悲しい気持ちになる気もして、悩んでおります。

    悩むということは自分の気持ちに無理をしているということですから、やめたほうがよいと思います。

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