私は、VT(バンガード社の全世界株ETF)とたわらノーロード先進国株式に半々ずつ投資しています(法人口座のたわら先進国株を含む)。
しかし、他方で無リスク資産も十分に保有しています。各種支払用として150万円ほどは楽天銀行の普通預金(2026.2.1以降は楽天証券との連携で1000万円まで金利0.38%)、2~3年以内に使いそうなお金はauじぶん銀行の普通預金(2026.2.1以降は前月20日時点の預金残高1000万円以上で金利0.65%)、その余は個人向け国債変動10(2026年2月発行分の適用金利は1.39%)で保管しています。
私は、楽天銀行の普通口座の残高を常時150万円にキープし、全ての生活費の支払を集中させています。その理由は、かつて楽天銀行の金利は他行と比較して高かったからです。
しかし、今ではSBI新生銀行のほうがお得です(ハイパー預金の開設でダイヤモンドステージが確定し、普通口座の金利が0.40%、他行振込手数料は毎月10回分が無料になる。ちなみに、楽天銀行で無料になるのは毎月3回分だけ)。しかも、SBI新生銀行には「ハイパー預金」というものがあり、アプリを操作して普通口座からお金を移動させるだけで金利が0.50%にアップします。
そのため、もし今、生活費の支払口座をゼロから決めるのであればSBI新生銀行にします(とはいえ、楽天銀行との金利差は0.02%に過ぎないため、楽天銀行から変更する手間を考えて私は楽天銀行のままにします)。
また、私は、150万円を超えるお金はauじぶん銀行に預けています。その理由は、前月20日時点の預金残高1000万円以上でプレミアムステージが確定し、金利が0.65%になるからです。
※私は、auじぶん銀行で毎月20日の1000万円を達成した後、29日に200万円をカテエネバンクに送金して電気料金の還元率5%、30日に1000万円を住信SBIネット銀行に送金してプラチナデビットカードの還元率2.5%を達成する予定です(プラチナデビットカードは2026年2月に再取得予定)。カテエネバンクと住信SBIネット銀行の判定日は毎月末日ですが、auじぶん銀行の送金限度額が日額1000万円のため、2日に分けて送金しなければなりません。
auじぶん銀行では、ステージのランクに応じて、他行振込手数料、ATM入金手数料、ATM出金手数料の無料回数が付与されます。プレミアムステージの毎月の無料回数は、他行振込手数料15回、ATM入金手数料無制限、ATM出金手数料15回です。
ATMは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンに設置されているものが利用できますので、非常に便利です(ミニストップのATMは利用できません)。また、セブンイレブンやローソンに限定されますが、アプリ内の「スマホATM」での入出金が可能になり、キャッシュカードを財布に入れておく必要がなくなりました。
auじぶん銀行の株主はau100%であるため、破綻リスクは他行と比べても低いと思われます。とはいえ、万一のときは1000万円までしか補償されませんので、余り多額のお金を預けておくのも心配です。かといって、1000万円ずつ銀行を分散するのも管理が面倒です。
これらを全て解決するのが「個人向け国債変動10」です。
個人向け国債変動10は、実勢金利の動きに応じて半年ごとに適用利率が変動する商品です。毎月発行しており、最新(発行日2026年2月発行分)の適用利率は1.39%です。
満期は10年ですが、1年後から全部又は一部の中途換金をすることができ、3営業日程度で着金します。ただし、中途換金するときは、ペナルティとして直近1年間に受け取った利子相当額が天引きされます。
要するに、中途換金すると最後の1年分の利子がもらえないことになりますので、個人向け国債変動10を買うとしても2~3年以内に必要となるかもしれないお金は使うべきではありません。
個人向け国債変動10を購入する際は、購入キャンペーンを開催している販売会社を選ぶべきです。
現時点で最も有利なキャンペーンは、SMBC日興証券がやっているもので、購入額1000万円ごとに1万6000円のキャッシュバック(他社のキャッシュバック金額は1万4000円のため、2000円お得)がもらえます。
※個人向け国債変動10の購入キャンペーンの原資は、国からもらえる「募集発行事務取扱手数料」です。
かつては100円あたり50銭の手数料が国からもらえたので、各販売会社では1000万円あたり5万円のキャッシュバックキャンペーンが開催されていました。しかし、2017年3月からは100円あたり40銭に減額されたことからキャッシュバックの金額も1000万円あたり4万円に減額され、2020年10月からは100円あたり14銭に減額されたことからキャッシュバック金額も1000万円あたり1万4000円に減額されました。
1000万円あたり4~5万円のキャッシュバックがもらえた時代には、中途換金が可能になる1年後に解約して別の販売会社で買い替えてキャッシュバック4~5万円をもらうという作業を繰り返すことで、国からもらえる利子はペナルティでゼロになるものの、キャッシュバックを考慮すると実質0.4~0.5%の利子になっていました。
しかし、国が手数料を大幅に減額したことでキャッシュバックの金額も大幅に減額され、この作戦をやると損をする(ペナルティで没収される利子のほうがキャッシュバック金額よりも多い)という事態になり、非常に悲しかったのですが、2023年2月発行分から適用利率が大幅増(0.17%→0.33%)になったことで、個人向け国債変動10そのものの魅力が高まりました。
ところで、投資をするのであれば、その前に十分な無リスク資産を確保しておくべきです。
というのは、十分な無リスク資産がなければ、必要な生活費等を得るために暴落時であっても換金を余儀なくされることになり、そこで損が確定してしまうからです。
また、十分な無リスク資産を確保することで心の余裕が生まれます。心の余裕がないと、リスク資産の含み損に心が耐えられず、パニック売りをしてしまいがちになります。
いくらの無リスク資産を確保すべきかは、各人を取り巻く状況によって異なります。私のようにリタイアした人は、定期的な収入がある人よりも多くの無リスク資産を確保しておかねばなりませんが、ペイオフの補償額(1つの銀行で1000万円まで)を考えると、例えばauじぶん銀行に全てのお金を置いておくわけにもいかず、その置き場所に悩むことになります。
その一つの回答が、無リスク資産の置き場所を3か所に分けるというものです。①生活費の支払口座にする銀行と②2~3年以内に使いそうなお金を預ける銀行(金利が高いところから選ぶ)を分けて、③2~3年以内に使いそうにないお金は個人向け国債変動10を買うというようにすれば、何も心配する必要はなくなります。
【更新履歴】
2026.1.15
全てを大幅にアップデート。特にSBI新生銀行。
こんにちは。
返信削除ペイオフ対象の1,000万円を超えてauじぶん銀行に預けてもあまり気にする必要はないでしょうか?
有益な記事をありがとうございます。
返信削除たわら男爵さんは無リスク資産を金額で管理されておられますか?
それとも資産全体に占める割合で管理されておられますか?
私自身はこれまで割合で管理してきましたので資産規模が大きくなるにつれて無リスク資産の金額も大きなってきました。
もう少しリスク資産へ振り替えたい気持ちと当初の方針を守りたい気持ちの間で揺れています。
参考にお聞かせいただけると幸いです。
たわら男爵さまのブログをきっかけにインデックス投資をはじめ4年ほどになるものです。この度、ご相談したいことがありコメントさせていただきました。新NISAに向けてクレカ投資を夫婦で5万✕4(現つみたてNISA含む)をしています。来年には最速でいま積み立てている特定口座分を新NISAに集める予定です。また新NISA枠を埋めるべく保険を解約し、まとまった資金が現在あるのですが、結局、来年新NISAに集めるのなら、現時点で一括投資をしていた方がいいのでしょうか?新NISAに集める時点で暴落して目減りしていると悲しい気持ちになる気もして、悩んでおります。男爵さまの最適解をお聞かせねがえないでしょうか。いつも有益な記事に感謝しております。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>ペイオフ対象の1,000万円を超えてauじぶん銀行に預けてもあまり気にする必要はないでしょうか?
1000万円を少し超える程度にとどめたほうがよいと思います。
>たわら男爵さんは無リスク資産を金額で管理されておられますか?
それとも資産全体に占める割合で管理されておられますか?
金額です。
リタイアする際、リスク資産60:無リスク資産40の割合にしましたが、4割にしようと思って4割にしたのではなく、リタイアしても安心できる金額を無リスク資産として確保したら4割になったということです。
今は1割程度に減っていますが、金額で見れば安心できる金額であると考えているので、リスク資産を売却して無リスク資産を増やそうとは思いません。
>新NISAに集める時点で暴落して目減りしていると悲しい気持ちになる気もして、悩んでおります。
悩むということは自分の気持ちに無理をしているということですから、やめたほうがよいと思います。
たわら男爵さん、こんにちは。
返信削除いつも有益な情報ありがとうございます。
新生銀行いいですよね。SBI証券を使っているのでメインバンクに使うようになりました。
投資を始めてようやく5年ぐらいになったまだ新米ですが、無リスク資産の大事さを痛感しています。
質問なのですが、来年分と再来年分の新NISAに入れる用の資金は無リスク資産として置いておく方が良いのでしょうか?それとも投資をするのだから特定口座で入れておいて新NISAの枠が解放されたら解約して新NISAに移し替える方が良いのでしょうか?
新NISAに入れる時に 目減りするのも怖いなあと思ったりするのでずっと迷っています。
よろしければアドバイスお願いします。
2~3年以内は、じぶん銀行に、1000万円少し預けているということのようです。
返信削除でも、実質、1000万円は使えないのではないですか。
1000万円を切ってしまうと金利が下がってじぶん銀行の意味がなくなります。
2~3年以内に500万円使うのなら、じぶん銀行に1500万円預金しないといけないことになります。
でも、実質、1000万円使えず、ずっとおいとくのなら、それは個人向け国債にしたほうが利子がつくと思いますが。
ただ、500万円分くらいについては、確かに金利がよくなります。管理の手間がかかるわりに、差し引きたいして変わらないような気がします。
ただ、1000万円をほかにも使っているようなので、そういう人は、また違うでしょう。と思いました。
ある証券会社の特定口座年間取引報告書を見たら、源泉徴収額が所得税は30万、住民税は10万、合計40万ほどでした。私の自治体の住民税非課税世帯基準は38万以下です。この場合、この証券会社は確定申告はせず、源泉徴収されたまま放置すべきですか。
返信削除ちなみに、ほかに2つ証券会社を持ち取引してます。こちらは合計しても明らかに38万以下に収まるため、この2つの証券会社は確定申告して源泉徴収税をすべて取り戻すつもりです。
以上について、誤りの指摘やアドバイスをいただければ幸いです。
コメントありがとうございます。
返信削除>来年分と再来年分の新NISAに入れる用の資金は無リスク資産として置いておく方が良いのでしょうか?
NISAについては一切無視し、投資に回せる無リスク資産を60等分し、毎月の積立額に上乗せして特定口座で買ってください。
毎年1月になったら、特定口座の投信を売却してNISA口座で買い直します。
特定口座の投信を売却しても年間投資可能額360万円が余ったら毎月の積立額を特定口座ではなくNISA口座に変更してNISA口座を1円でも多く、1日でも早く埋めるようにします。
>2~3年以内に500万円使うのなら、じぶん銀行に1500万円預金しないといけないことになります。
そのとおりですが、私は、じぶん銀行の破綻リスクはほぼないと考えていますので、1500万円程度であればじぶん銀行に置いておきます。
>実質、1000万円使えず、ずっとおいとくのなら、それは個人向け国債にしたほうが利子がつくと思います
0.65%がほしいからじぶん銀行に1000万円をずっと置いておくという発想ではありません。
普通口座に置いておきたいお金が最初にあって、どうせ置いておくのであれば最も金利が高いところにしたいという順番になります。
普通口座のお金が1000万円を切ったらじぶん銀行に置いておくメリットはないため、新生銀行のハイパー預金に置いておき、そのお金が少なくなったらその都度、個人向け国債変動10を一部売却しようと思っています。
>私の自治体の住民税非課税世帯基準は38万以下です。この場合、この証券会社は確定申告はせず、源泉徴収されたまま放置すべきですか。
私ならば、金額にかかわらず何もせずに放置します。
>合計しても明らかに38万以下に収まるため、この2つの証券会社は確定申告して源泉徴収税をすべて取り戻すつもりです。
何がどう影響してどうなるのかが分からないので、私は、金額の多寡にかかわらず特定口座から出そうとは思いません。
たわら男爵様
返信削除いつも有益な情報をありがとうございます。
SBI証券から配信されている「重要メール」の件で、投資家の間で少し話題になっている投稿を見かけましたので共有させていただきます。
▼参考投稿(ねこマン様)
https://x.com/Fire_2025_/status/2011625398300467378
内容は、「1月24日までに米国株等の外国株式等取引に関する書面の確認・同意をしないと、外国株の注文ができなくなる」というものです。
公式の告知が目立たず、メールも見落としやすい形式だったため、気づかずに取引制限を受けてしまう方が多いのではないかと危惧しております。
男爵様はすでにご対応済みでしょうか。
既にご存知かもしれませんが、大した情報でなければスルーしていただければ幸いです。
来月の解散総選挙は、選挙区と比例、それぞれどこに入れようと考えてますか。その理由も教えてください。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>公式の告知が目立たず、メールも見落としやすい形式だったため、気づかずに取引制限を受けてしまう方が多いのではないかと危惧しております。
今ログインしたら、「重要なお知らせ」としてポップアップしたので同意しておきました。
同意するまで売買ができないということでしょうから、気づかずに売買できなくなったとしても、その時点で同意すればよいのではないかと思います。
>来月の解散総選挙は、選挙区と比例、それぞれどこに入れようと考えてますか。
自民党です。
>その理由も教えてください。
中国による台湾、ひいては尖閣・沖縄への軍事侵攻の可能性が高まっており、高市内閣には強固な政治力でもって対抗してほしいからです。
ご返信ありがとうございます。
返信削除楽天銀行ってマネブリ連携で0.28じゃなかったでしたっけ?
返信削除ああ今後上がるってことですか
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>楽天銀行ってマネブリ連携で0.28じゃなかったでしたっけ?
こちらをご覧ください。
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2025/12/080130au-06521-05019.html