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本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2026年1月17日土曜日

「ニッセイ外国株式」、純資産額1兆円に到達も、資金流出が続く

ニッセイ外国株の純資産額が、2026年1月13日、1兆円に到達しました。
同日付けの純資産額は、1兆0040億円1300万円です。


リリースが出ています。

ニッセイ外国株は、日本を除く先進国の株式に時価総額比で投資するインデックスファンドです。

ニッセイ外国株の新規設定日は、2013年12月10日です。たわら先進国株の新規設定日は2015年12月18日、スリム先進国株の新規設定日は2017年2月27日ですので、ニッセイの2年後にたわら、3年2か月後にスリムが登場したことになります。

これらが新規設定された10年前は、「インデックス投資イコール先進国株ファンドを買うこと」でしたが、インデックス投資のトレンドは先進国株から米国株、そして全世界株へと大きくシフトしました。

かつての主流派だった「日本を除く先進国株ファンド」の中で、絶対王者はSMTグローバル株式でした。ニッセイ外国株は低コストを武器に登場し、ネット証券会社の利用者の熱烈な支持を集めました。

純資産額の推移は、次のとおりです。

●SMTグロ株
2013.12.10 270億4900万円(2013.12.12)
2015.12.18 503億3700万円(2015.12.15)
2017.2.27 552億3600万円(2017.2.28)

●ニッセイ外国株
2013.12.10 新規設定
2015.12.18 199億7800万円
2017.2.27 424億4300万円

●たわら先進国株 
2013.12.10 
2015.12.18 新規設定
2017.2.27 71億8000万円


ニッセイ外国株が新規設定された2013年12月時点でSMTグロ株の純資産額は270億円でしたが、その2年後(たわら先進国株が新規設定された2015年12月時点)でも、SMTグロ株とニッセイ外国株の純資産額の差は303億円でした。
しかし、更に1年2か月後(スリム先進国株が新規設定された2017年2月時点)では、SMTグロ株は48億円up、たわらは71億円upだったのに対し、ニッセイは224億円upであり、たわら先進国株の登場によって低コスト競争のゴングが鳴り、ニッセイ外国株の時代が始まったことが分かります。

しかし、純資産額1兆円の到達日は、

スリム先進国株 2025.9.5
たわら先進国株 2025.10.27
ニッセイ外国株 2026.1.13 

であり、ニッセイ外国株の1兆円到達日は3ファンドの中で最も遅くなりました。

その理由は、新規流入資金が激減しているからです。
これら3ファンドの「月次資金流出入額」(2025.1~11)は、次のとおりです。


●たわら先進国株(合計1368億0800万円、月平均126億9254万円)
1月 204億8200万円
2月 131億7900万円
3月 125億3300万円
4月 112億0500万円
5月 150億1700万円
6月 177億6100万円
7月 107億1200万円
8月 118億2700万円
9月 117億6700万円
10月 144億9100万円
11月 112億4600万円

●スリム先進国株(合計773億1800万円、月平均70億2890万円)
1月 105億2200万円
2月 82億3400万円
3月 81億9300万円
4月 80億2400万円
5月 82億4800万円
6月 60億5900万円
7月 48億3300万円
8月 67億7500万円
9月 56億1400万円
10月 54億4900万円
11月 53億6700万円

●ニッセイ外国株(合計139億0900万円、月平均12億6445万円)
1月 11億4500万円
2月 30億1600万円
3月 29億3800万円
4月 24億1800万円
5月 28億0300万円
6月 16億7400万円
7月 -6億4800万円(流出超過)
8月 10億9700万円
9月 3億9400万円
10月 -7億0300万円(流出超過)
11月 -2億2500円(流出超過)


たわら先進国株に資金流入が集中し、スリム先進国株は55.3%、ニッセイ外国株は9.9%にすぎないことが分かります。

ニッセイ外国株は、冒頭のリリースで、

当ファンドは設定以来12年連続で資金流入が続いており、長期にわたり安定的に運用資産を拡大しております。

と記載しているものの、その内情は危機的状況にあります。

2025年12月の流出入額はまだ分かりませんが、日経新聞のサイトには「資金流出入(1か月)-63億円」という非常に厳しい数字が記載されています。
この惨状は、かつての岩盤支持層の大半がニッセイ外国株を売ってスリムオルカンに乗り換えたからでしょう。

スリムはオルカンとS&P500の2枚看板による絶対的なブランド力でネットで集客し、たわらは運用会社自身の報酬を削って販売会社報酬に上乗せすることで全国津々浦々の金融機関(地銀、信用金庫、信用組合)を通じて集客し、といった工夫がみられ、その工夫が資金流入額に反映されています。

これといった工夫がみられないニッセイには、今後も厳しい状況が続きそうです。

ちなみに、かつての絶対王者だったSMTグロ株はもっと悲惨です。

●SMTグローバル株式(合計-58億86万円、月平均-5億3509万円)
1月 -2億8700万円(流出超過)
2月 3億6000万円
3月 9億1200万円
4月 3億4100万円
5月 4億7000万円
6月 -5億3000万円(流出超過)
7月 -24億2100万円(流出超過)
8月 -6億9700万円(流出超過)
9月 -9億1600万円(流出超過)
10月 
-15億7600万円(流出超過)
11月 -15億4200万円(流出超過)


7 件のコメント:

  1. たらればですが、ニッセイはせめて「全世界株式(除く日本)」を出していれば違ったかもしれませんね。

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  2. 三井住友トラスト・アセットマネジメントのインデックスファンドには、SMTシリーズの廉価版としてMy SMTシリーズがあります。
    三菱UFJアセットマネジメントのeMAXISや“つみたてんとう”シリーズに対する、eMAXIS Slimシリーズみたいな。

    SMTグロ株は、お書きのとおり11ヶ月間で-58.86億円の資金流出。一方で「My SMTグローバル株式」は同じ11ヶ月で122.93億円の資金流入があります。流出の約2倍の流入がありますね。

    ただ委託会社報酬は、SMTグロ株が 0.187% に対してMy SMTグロ株は 0.0363% と約5分の1なので、5倍集めなくてはいけませんが・・・

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  3. コメントありがとうございます。

    >ニッセイはせめて「全世界株式(除く日本)」を出していれば違ったかもしれませんね

    私は、楽天全米株が大成功し、スリムS&P500が二匹目のドジョウを狙ったあの当時に米国株ファンドを出さなかったことが最大の敗因だったと思っています。

    なお、日本を除く全海外株ファンドは、スリムオルカンに釣られて売れるまで売れていませんでした。三菱UFJアセットが日本を含む全世界株ファンドをずっと出さなかったのは、全海外株ファンドが売れなかったことで全世界株ファンドのニーズがないと思っていたからです。

    >SMTシリーズの廉価版としてMy SMTシリーズがあります。

    もし最安値で新規設定し、その後も最安値を単独更新し続けていたならば、もっと違った景色だったかもしれないと思っています。
    http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-660.html

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  4. こうして歴史を振り返ると、生保系・信託系といった新規参入組が業界シェアを取るために低コスト競争に挑み、我々のニーズを掴んでいったのがよくわかりますね。

    もっと歴史を遡ると、DB(確定給付)の世界で生保・信託が独占していたのを証券系・銀行系・外資系の投資顧問会社が殴り込みをかけてシェアを奪っていったことへの意趣返しだったのかも知れませんが。

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  5. コメントありがとうございます。

    >生保系・信託系といった新規参入組が業界シェアを取るために低コスト競争に挑み、我々のニーズを掴んでいった

    ニッセイは最初は良かったのですが、スリム先進国株が雪だるま先進国株に対抗して信託報酬を半減させたあの時、直ちに対抗しなかったのが時代の転換点でしたね。

    我々は「業界最低水準の運用コスト」を目指さない。実行する。

    というカッコいいキャッチフレーズとともに即座に対抗値下げをしていたら、今のようなスリムの台頭はなかったと思います。

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  6. slim先進国はslimオルカンとマザーファンドが共通なので、たわら先進国よりもスケールメリットがありそうだ。

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  7. コメントありがとうございます。

    >たわら先進国よりもスケールメリットがありそう

    もうここまでの規模になれば、スケールメリットの差はないと思っています。

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