SBIアセットマネジメントの梅本社長は、2023年5月9日、19時から20時52分までYouTubeライブを行いました。視聴者は450人前後でした。
このYouTubeライブで「重大発表」があると事前告知されていましたが、その内容は期待された信託報酬の引き下げではなくSBI・Vシリーズに5種類の新ファンドが追加されるというものでした。
【参考】
●【追記あり】SBI・Vシリーズ、一挙に5ファンドを新規設定
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/sbiv5.html
今回、新規設定が発表された5ファンドのうち、新興国株に投資する「SBI・V・新興国株式」の実質信託報酬(税抜)は、
税抜信託報酬 0.058%
米国ETF(VWO)の経費率 0.08%
の合計0.138%です。
eMAXIS Slim新興国株式は、2023年3月30日、たわらノーロード新興国株式に対抗値下げする旨を発表しました。
たわら新興国株の信託報酬(税抜)は0.169%ですので、スリム新興国株の信託報酬もこれと同率まで引き下げられることになります(引き下げ実施日は5月11日)。
しかし、SBI・V・新興国株の信託報酬は税抜0.138%と更に安くなっています。
ということは、スリム新興国株は、たわら新興国株への対抗値下げをまだ実行していないのに、SBI・V・新興国株への対抗値下げをしなければならないという大変なことになってしまいました。
この点について、SBIアセットマネジメントの梅本社長は、
M社は信託報酬を下げなきゃいけなくなるんだなと思って申し訳なくなるんですけどね
と満面の笑みでコメントしていました。
いつも有用な情報をいただき感謝いたします。
返信削除さて、
>M社は信託報酬を下げなきゃいけなくなるんだなと思って申し訳なくなるんですけどね
という発言から、梅本社長は個人投資家が
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)インデックス
と
MSCI エマージング・マーケット・インデックスの、
投資対象が違う別のインデックスに投資するファンド、、、
さらに言えば、(マザーファンドが)現物株に投資するのと、海外のETF投資するファンドを、
区別せずに(もしかするとSBI・Vシリーズのほうがよいと考えて)個人投資家が普通に買うだろうと梅本社長は考えているのでしょうか。
そうだとすると、
個人投資家がSBI・Vのファンドと、eMaxis slimのファンドの相違を理解できなのか、
梅本社長が個人投資家を甘く見ているのか、、、、
あるいは、それにこだわる人が少ないのでしょうか。
私には、このSBIのファンドにeMaxis slim新興国が追随する必要はあまりなさそうには感じますが、
マザーファンドの規模からいうと追随しようと思えばできてしまうと思うのです。
そもそもETFに投資するファンドと現物株式に投資するファンド日本国内の税制上分配金の扱いも違うでしょう。
それよりも、シェアを確保したいのなら、たわらノーロードシリーズが再度信託報酬を見直すチャンスのような気がします。
コメントありがとうございます。
返信削除純資産額50億円に満たなかったスリム先進国株(韓国は含まず)は、2017年12月29日、米国ETFを買うだけファンドである雪だるま先進国株(韓国を含む)の税抜信託報酬に対抗値下げをし、スリムシリーズが躍進する契機になりました。
>たわらノーロードシリーズが再度信託報酬を見直すチャンス
これは同感です。
トレーサーズオールカントリーやPayPay投信への対抗値下げも含めて、ここで一気にやらないと機を逃してもうダメでしょうね。