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2023年8月8日火曜日

中山真珠・県議(28)、「うっかり失効」を知りつつ無免許運転するも、議員辞職は拒否

中山真珠(なかやま・しんじゅ)さんは、2023年4月9日、歴代最年少で静岡県議会議員に当選しました。当選時の年齢は27歳でした。


報道によると、中山県議は、


4月9日 歴代最年少で、静岡県議会議員に当選。

5月17日 運転免許証が失効。運転免許証の有効期限は誕生日の1か月後まで。誕生日が4月16日のため、運転免許証の有効期限は5月16日まで。

8月1日 運転免許証が失効していることに気づく。

8月2日 自分で車を運転して免許センターに出向く。受付時間を過ぎており、手続をすることができなかった。免許センターの職員から「自分で運転してはいけない。迎えに来てもらうか代行を呼ぶように」と指示されたので、代行を呼んで帰宅する。

8月4日 自分で車を運転し、一時停止をしなかったことがきっかけで無免許運転が発覚。

8月8日 記者会見を開き、議員辞職を否定。これに対し、県議会最大会派の増田代表は辞職勧告決議案を提出すると明言。


というような悲しい事実経過をたどっています。
https://www.tv-sdt.co.jp/news/news1129bmhor6h87zj6k7k

https://www.tv-sdt.co.jp/news/news112o1xg1fby7jspmxoc



中山県議が国民民主党に所属していたことで、玉木代表が謝罪する事態に追い込まれるなど、全国的に波紋を広げています。


ところで、運転免許証には有効期限が記載されています。

優良運転者は5年、一般運転者は3年ですが、分かりやすいように誕生日の1か月後までが有効期限とされています。

有効期限までに更新をしないと運転免許証は失効し、その後に運転すると無免許運転となります。検挙されたときの違反点数は25点で、2年間は運転免許証の再取得ができない(+罰金刑ないし懲役刑という重大なペナルティを受けますので、失効状態のまま運転してはいけません

しかも、期限切れから6か月以内であれば、本来の更新時と同じ講習を受けることで再取得が可能ですので、失効状態のまま運転することの馬鹿らしさは明らかです。


免許申請書を提出した日における年齢が70歳未満の方は、「優良運転者講習(30分)」、「一般運転者講習(1時間)」、「違反運転者講習(2時間)」、「初回更新者講習(2時間)」のいずれかの区分の更新時講習と同様の講習を受講する必要があります。受講する講習の区分は、運転免許証の失効理由や運転経歴によりますので、運転免許証失効前に送付を受けた運転免許証更新連絡書(はがき)に記載された講習区分とは異なる場合があります。
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/tetsuduki/untenmenkyo/5/3711.html


ただし、「やむを得ない理由」がなければ運転経歴を引き継ぐことはできませんので、失効前の運転免許証がゴールド免許だったとしても「優良運転者講習」を受けることはできません。


とはいえ、適性検査(視力や聴力等の検査)と特定失効者講習(1~2時間のビデオを見る)だけで運転免許証の再交付を受けることができますので、中山県議の今回の行動は極めて軽率だったと言えます。


なお、県議会議員の無免許運転で思い出されるのが、東京都議会議員だった木下富美子さん(都民ファーストの会)です。

都議会が2度にわたる辞職勧告決議をし、都議会議長が3度にわたる召喚状を出し、ようやく姿を見せた木下さんは、「議員報酬はボランティア団体に寄付した。議員を続けてほしいという声があるので議員辞職はしない」と述べ、全国ニュースになったのは記憶に新しいところです。

木下さんは、結局、2021年11月19日に道路交通法違反(無免許運転)で起訴され、11月22日に都議会議員を辞職しました。そして、2022年2月15日、東京地裁で懲役10月・執行猶予3年の有罪判決を受けたとのことです。


中山さんの無免許運転は、木下さんのように交通違反を繰り返して免停になった結果ではなく、うっかり失効をしただけです。

とはいえ、うっかり失効に気づいた8月1日の時点でネット検索をすれば、免許の更新時とほぼ同じ時間的負担で再交付を受けることができることが分かったはずです。その上で、すぐに免許センターに電話して再交付手続ができる日時を確認し、その日時にバスやタクシーで免許センターに行って更新手続をすれば、運転免許証を失うこともありませんでしたし、県議会議員の進退問題にまで発展することもありませんでした。

ここまでの騒ぎになった以上、おそらく道路交通法違反で起訴されることになり、罰金刑で済んだとしても前科が付くことになります。あの木下元都議でさえ起訴されたら議員辞職せざるを得なかったわけですから、中山県議が議員辞職を回避できるとは思えません。


私は、運転免許証の失効を知った後の中山県議の対応を見る限り彼女に問題解決能力があるとは思えず、県議会議員としての資質を疑わざるを得ません。


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