注目の投稿

【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2023年8月14日月曜日

セゾン投信、「セゾンカード決済による投信積立サービス」を導入か

セゾン投信創業者の中野晴啓さんの新連載が始まりました。

タイトルは、


●《中野晴啓の正しい投資》積み立ての伝道師が問い直す資産運用
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76424

です。

無料で全文が読めます。




※よろしければ、次の記事もご覧ください。


●マネックス証券、今月中にも「はじめてのNISA」シリーズの販売を開始
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/nisa.html



連載の第1回目では、中野さんがセゾン投信を解任された経緯について、非常に整理された形で説明されていますので、ぜひご一読ください。


クレディセゾンの林野会長がなぜ中野さんに「あなたは邪魔」と言って解任したのか、私はこれまで疑問に思っていましたが、この記事を読んでようやく理解できました。

この部分です。


親会社として、「長期積立投資を通してお客様の経済的自立をお手伝いする」というセゾン投信の理念を支持し、スマートフォンでの取引やカード積み立てなど従来実現できていなかった領域への投資を通じて利便性を高め、販売の裾野を広げることを支援するとの方針を示した。セゾンカード会員への販路拡大については、「直販の範囲・選択を広げることであり、直販自体を否定するものではない」とした。
セゾンカード会員に対する長期投資の啓蒙をベースに直販顧客を拡大することを望む親会社に対し、「中野氏はカード会員向けへの展開に難色を示していた」(セゾン投信)という。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76424?page=7



セゾン投信の園部社長は、2023年6月28日、「お客さまへのメッセージ」という文章を公表しました。
https://www.saison-am.co.jp/news/2023/info/20230628153717.html

その中でも「セゾンカード会員やより多くの方々にも長期資産形成の必要性をお伝えすることで、より一層の直販の拡大を図っていきたいと考えています。」との部分が何を意味するのか理解できませんでした。

セゾンカード会員にDMでも送るのかと思っていたのですが、セゾンカード決済による投信積立サービスをセゾン投信に導入することだったんですね。

林野会長にとっての最優先事項はセゾンカードですから、セゾン投信のトップがセゾンカード投資の導入に反対していたら、林野会長ならずとも「あなたは邪魔」と言いたくもなりますよね。

セゾンカード投資の導入に中野さんが応じなかったことが林野会長の逆鱗に触れて解任に至ったと考えると、全てがスッキリします。


9 件のコメント:

  1. セゾンカードでの積立投資は、中野さんも認めても良かったのではと思うのですが、どうなんですかね。
    スマホ取引やオンラインセミナーも、同じく、さすがに今の時代は、ほぼ必須要件ではないかと思うところです。

    てっきり、スルガ銀行等、外販を拡大する方針で対立したのかと思いましたが(それもあったのかもしれませんが)、クレカ投資、スマホ取引、オンラインセミナーに反対したとなると、中野さんの次なるファンドは、一体どんな体制で始めるのでしょうか。

    返信削除
  2. カード積立はポイント取り目当てだけ(即売)の資金流入が増えて資産残高を不安定化させるという正論、今まで自分がやってきた全国行脚の地道な加入者増加という功績が一気に色褪せてしまうという恐怖、諸々あって中野氏は反対したのではないかと思います。
    積立王子がセゾン投信の成功を独り占めし、独りよがりで成功体験の箱庭から出ようとしなかったというのが親会社の見方。
    しかし、最初はポイント目当てでも、即売忘れや保有効果により次第に継続保有者が増えてくるというのも事実でしょう。
    園部社長は現実的判断で中野氏解任に賛成したのではないかと。
    中野氏は最後の最後で判断を間違えたと思います。

    返信削除
  3. コメントありがとうございます。

    >セゾンカードでの積立投資は、中野さんも認めても良かったのではと思うのですが、どうなんですかね。

    親会社がクレディセゾンである以上、中野さんの方から積極的に導入を提言しないと、後見人の林野会長の顔をつぶすことになります。
    やはりこの点が中野さんの致命傷になったのだろうと思います。

    >中野さんの次なるファンドは、一体どんな体制で始めるのでしょうか。

    販売会社報酬を全てポイント還元し、最大5.0%の三井住友カード投資を用意しているSBI証券に勝てるとは思えませんが、どうするのでしょうね。

    >中野氏は最後の最後で判断を間違えたと思います。

    クレディセゾングループでセゾンカードを否定したら排除されてしまいますよね。

    返信削除
  4. たわら男爵様

    中野さんがセゾン投信の販路を広げる際、楽天証券ではなく、かつてあったセゾン証券(マネックス証券に吸収合併)と、当時はまだマネックスセゾンカードがあったわけで、マネックス証券と協力できていればもっと違ったのかもしれませんね。そもそもセゾンポケットは作る必要もなかったかもしれませんし。
    もちろんその判断はクレディセゾンやセゾン投信の経営者でなければわからないのでしょう。
    いずれにせよ、長期投資を推進する役割を果たした中野さんを、これからも長期投資を支持する立場で応援したいと思います。
    でも、投資する側として、私はセゾン投信とも中野さんとも距離を置きます。
    自分の資産を増やすには「長期・分散・低コスト」を実現した、別のファンドがすでにたくさんありますから。

    返信削除
  5. コメントありがとうございます。

    >マネックス証券と協力できていればもっと違ったのかもしれませんね

    マネックス証券はセゾンカードからアプラスカードに乗り換えましたので、こちらも難しかったのでしょうね。

    >そもそもセゾンポケットは作る必要もなかったかもしれませんし。

    この話が出る前に林野会長の意向を忖度し、何を差し置いてもセゾン投信にセゾンカード投資を導入すべきだったのでしょうね。

    >自分の資産を増やすには「長期・分散・低コスト」を実現した、別のファンドがすでにたくさんありますから

    既に超々低コストの時代が開幕してしまっていますので、中の新ファンドにとっては非常に厳しいと思います。

    返信削除
    返信
    1. たわら男爵様

      お返事ありがとうございます。

      中野さんが楽天証券に話をし始めたのがつみたてNISAの始まる2018年前後。
      そのずーっと前から(クレカ積立が本格化する前から)マネックス証券の投信つみたてに、セゾンカードが絡んでいました。
      https://info.monex.co.jp/fund/tsumitate/start.html
      もうなくなってしまいましたけれど。

      この枠組みに、林野社長(現会長)が気づいていないはずがない。
      林野社長にとっては、中野さんがビジネスチャンスがあるのに拾えない人と映ったのでしょうね。

      削除
  6. どこかで中野さんは楽天で売ることを親会社に反対されたみたいなこと言ってませんでしたっけ?
    中野さんも楽天で売るぐらいならセゾンカード通じて売ってもいいような気がするんだけどな。
    間違ってたらすみません。

    返信削除
  7. コメントありがとうございます。

    >中野さんは楽天で売ることを親会社に反対されたみたいなこと言ってませんでしたっけ?

    今回の連載でも中野さんが説明していますが、林野会長は楽天カードが大嫌いだったようですね。

    返信削除
  8. コメントありがとうございます。

    >林野社長にとっては、中野さんがビジネスチャンスがあるのに拾えない人と映ったのでしょうね。

    クレディセゾングループに所属しているからには、折に触れてセゾンカード第一主義をアピールしないとダメだったのでしょうね。

    返信削除