eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、2023年9月8日、はじめてのNISA全世界株式(オール・カントリー)に対抗し、信託報酬を税込0.05775%に引き下げました。
SBI証券は、超低コストファンドに対する投信保有ポイントを税抜の販売会社報酬と同率にしています。
スリムオールカントリーの引き下げ後の税抜販売会社報酬は0.0175%でしたので、信託報酬の引き下げと同時に投信保有ポイントについても引き下げるのではないかと予想していたのですが、9月8日以降も0.0415%ままでした。
しかし、10月1日、ついに引き下げです。
まだ一般には発表されていませんが、スリムオールカントリーの保有者に対し、「重要なお知らせ」が届いています。
それによると、「2023年10月適用分」より投信保有ポイントが0.0175%(税抜の販売会社報酬と同率)に引き下げられます。
なお、引き下げ対象は、「オール・カントリー」だけではなく、「除く日本」と「3地域均等型」を含む全世界株式3種全てです。
SBI証券がなぜ1か月近くも遅らせたのかは分かりませんが、マネックス証券が投信保有ポイントを直ちにゼロにしたことを横目で見て、顧客が流れてくるかもしれないと考えたのかもしれません。
ちなみに、私が推奨するたわら先進国株の投信保有ポイントは0.05%です。たわら先進国株の信託報酬は0.09889%ですが、投信保有ポイント考慮後は0.04889%になります。
これに対し、スリムオールカントリーの信託報酬は0.05775%ですが、投信保有ポイント考慮後は0.04025%です。
両ファンドの差は0.00864%。これは1000万円あたり年864円(月72円)差にすぎませんので、既にコストを理由にどちらを選ぶ、選ばないというレベルにはありません。
また、投信保有ポイントがほしければSBI証券で決まりですが、投信保有ポイント0.0175%は1000万円あたり年1750円(月145.8円)差にすぎませんので、スリムオールカントリーにする限り、既に投信保有ポイントを理由に証券会社を選ぶ時代ではなくなったと言えます。
凄い時代になったものです。
たわら先進国株は現時点ではSBI証券の投信保有ポイントを考慮すると
返信削除先進国株系では優位に立っているけど、このポイント考慮による信託報酬逆転状態はいつまで続くのだろうか。
今後、たわら先進国株の信託報酬引き下げや、投信保有ポイント自体の改悪によって
逆転状態が解消されるかもと思うと、投信保有ポイントを当てにしたたわら先進国株への切り替えは非常に悩みます。
投信ポイント引き下げを10/1からにしたのは、顧客に事前通知した上で実施出来るのと、キリが良いからではないかと推察します。
返信削除これからはどの証券会社も、ポイント施策には力を入れないのかもしれません。
男爵様の記事を拝読し早速じぶん銀行に口座を開設、キャッシュカード発送のメールが届きました。。タイガース優勝記念定期の期限に間に合いそうです。ありがとうございました。
10月から、いよいよ来年のNISA口座開設受付が始まります。新NISAを機会にSBI証券へ乗り換えようと思っていますが、投信保有ポイントは、確かにどんぐりの背比べ以下ですね。
返信削除新たに出るファンドへの対応速度、クレカ積立での還元等々、「選ばれる証券会社」には総合力が求められる気がします。
コメントありがとうございます。
返信削除>たわら先進国株の信託報酬引き下げや、投信保有ポイント自体の改悪によって逆転状態が解消されるかも
信託報酬が引き下げられれば、ポイント考慮後のコストも下がるでしょうから、私はこちらは心配していません。
しかし、SBI証券の投信保有ポイントの持続性はそれほど期待しないほうがよいと思っています。
>顧客に事前通知した上で実施出来るのと、キリが良いからではないか
これまではこのようなことは気にせずに変更してきたと思うのです。
>タイガース優勝記念定期の期限に間に合いそうです
よかったですね。
>「選ばれる証券会社」には総合力が求められる気がします。
私は、大樹の陰に寄るだけです。