1日で1000億円流入のスリムオルカン、1か月の流入額も1000億円だった

「eMAXIS Slim全世界株式（オール・カントリー）」の純資産額が1営業日で1000億円増えたことについて、下記でお伝えしました。
【参考】
●1営業日で、スリムオールカントリーは＋1000億円、楽天オールカントリーは倍増
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/11000.html

楽天オールカントリーの純資産額が1日で2倍に増えたことに気づいたのでスリムオールカントリーの純資産額を確認したところ、こちらは1日で1000億円増えていたので、とてもびっくりしました。

日経新聞も記事にしています。

●三菱UFJ系の投信「オルカン」、1日で1000億円超流入
（2024/01/10 19:12 日経速報ニュース）

上記記事によると、

1，スリムオールカントリーには、2023年12月の1か月間で1088億円が流入した。

2，QUICK資産運用研究所の試算によると、2024年1月9日の1日で1013億円が流入した。

3，日次の資金流入額が1000億円を超えるのは、新規設定以来初めてのこと。

4，新NISAの開始に合わせて購入予約していた個人投資家の資金が流入したものと見られる。

ということです。

【追記】
※1月11日付け記事によると、2023年12月の月間流入金額1088億円は、スリムオールカントリーにとって過去最高額だということです。

つまり、スリムオールカントリーには、1か月間の過去最高額がわずか1日で流入したことになります。

1か月分を1日で達成したわけですから、新NISAの破壊力は凄まじいものがあります。

1月の月初が1000億円越えということですから、2月の月初がどうなるかが気になりますね。

ところで、スリムオールカントリーの対抗馬となるべく登場した楽天オールカントリーは、2023年10月27日に新規設定されたばかりですが、2024年1月10日付けの純資産額は219億8600万円です。

また、同日に新規設定された楽天S＆P500の純資産額は306億6100万円。

どちらも、もの凄く売れています。

これらが爆売れしている理由は、ひとえに楽天証券がなりふり構わぬ宣伝活動をしているからですが、楽天証券は1月10日付けで下記リリースを出しました。

●【個人型確定拠出年金（iDeCo）】最安ファンド！投資信託2商品を追加いたします（1/26～）
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20240112-01.html



「iDeCoでも米国株ファンドや全世界株ファンドを買いたい」というニーズは極めて強いと思われます。

しかし、SBI証券のiDeCo口座ではスリムS＆P500は買えますが、スリムオールカントリーは買えません。

ちなみに、私は、SBI証券のiDeCo口座ではスリム先進国株を買っています。

※iDeCoで提供できる商品数には、厚労省によって上限が設定されています。

SBI証券は既に上限まで商品を提供しているため、スリムオールカントリーはもとより自社商品のSBI・Vシリーズを投入することができません。

これに対し、楽天証券のiDeCo口座ではスリムシリーズは一切買えません。

楽天全米株と楽天全世界株は買えますが、今となっては信託報酬が高く（0.132％＋米国ETFの経費率）、SBI証券と比べると魅力に欠けていました。

しかし、今回、楽天S＆P500と楽天オールカントリーを投入したことで、楽天証券のiDeCo口座は魅力あふれるものとなりました。

楽天S＆P500と楽天オールカントリーにはぜひ頑張ってもらって、スリムシリーズのライバルに成長してほしいものです。