荻原博子さんの新記事を読みました。
https://president.jp/articles/-/81253
荻原さんは、新NISAには次の3つの落とし穴があると述べます。
1,株が値上がりすればメリットだが、値下がりしたらどうなるのか。この先落ちてもまた戻るなんて誰にも保証できない。
2,つみたて投資枠では投資信託しか買えないが、私は投資信託が大嫌い。なぜなら、運用会社も販売会社も無責任だから。
運用会社のファンドマネージャーは、数か月ごとに運用成績を査定され利益を出せなかったらクビになるから、長期運用など考えていない。
販売会社の担当者は、数年たてば交代してしまう。数年後に購入を勧めた担当者に文句を言いたくても、そのときにはもういなくなっている。
3,初心者は損切りができない。投資は売買を繰り返して利益を出していくものだが、初心者は買うことはできても売る決断ができないので塩漬けになってしまう。
しかし、私は思うのです。
上記1~3の落とし穴はアクティブファンドに妥当するものであったとしても、パッシブファンドに妥当するものではないと。その理由は、次のとおりです。
資本主義が機能する限り、その自己増殖性によって株価は右肩上がりに上昇するため、時価総額比のパッシブファンドの基準価額もまた右肩上がりに上昇します。
そして、ファンドマネージャーの職責は、アクティブファンドではリターンをより多くすることですが、パッシブファンドでは指数との乖離率をより少なくすることです。
また、インデックス投資はバイアンドホールド(買ったら売らずに継続保有すること)で利益を出していくものであり、時価総額比のパッシブファンドを買う限り「損切り」という概念が介在する余地はありません。
更に言うならば、萩原さんが絶賛する預金は、円安とインフレで減価するリスクがあります。ダチョウの卵だと思って大事にとっておいたのにウズラの卵になってしまったというリスクがあります。
萩原さんは、日銀がデフレ脱却宣言をするまで投資をする必要はないと述べます。
しかし、この数年、我々の身の回りの物価は目に見える形で上昇しています。我々にできる防衛策は、時価総額比のパッシブファンドをバイアンドホールドし、資本主義の継続性を祈ることだけです。
この方、ヤフコメ民には「家計簿おばさん」「家計簿の概念でマクロ経済を語るのは無理」と以前から酷評されています。
返信削除投機と投資の区別すらついておらず、用語を含め投資信託と株式他をごちゃ混ぜにしている印象です。
自分の本を売る為の、支持者向けのリップサービスなら大したものですが。
先日のFOMC議事要旨の中で「バランスシート縮小のペースを落とす」「エージェンシーローン担保証券の毎月の償還上限を350億ドルに維持し、この上限を超える元本支払いを米国債に再投資する」とあるのですが、これは実質的な利下げという事でしょうか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/26f9958769e59fa14d5faba0aec78053b6644bb0
特定の政治家が特定の支持者向けに、(どんなに世間から冷笑を受けても)自説を曲げないのと同じでしょう。
返信削除この時代にNISAや投資を、真っ向から、恥ずかし気も無く批判できるからこそ萩原博子氏の価値がある。
転向したら「貯蓄から投資へ」を掲げる大多数の評論家やFPの中に埋もれてしまい、仕事も支持者も失うでしょう。
なので萩原博子氏は、仮に日銀がデフレ脱却宣言をしても投資反対を貫くと思います。また何か反対する理由を探してくるのでしょう。それがメシの種なので。
コメントありがとうございます。
返信削除>投機と投資の区別すらついておらず、用語を含め投資信託と株式他をごちゃ混ぜにしている
新NISAのトレンドはスリムオルカンの均等額積立買付ですが、これがダメな理由は絶対に言わないんですよね。
今回の記事でも日経平均に言及するものの、TOPIXならまだしも、日経225は、日本限定、大型株225種限定、時価総額比ではないわけで、比較対象として適切とは言えません。
>これは実質的な利下げという事でしょうか?
全く分かりません。
私がたわら先進国株のバイアンドホールドをしているのは、FOMCの発表を受けて適切な投資判断ができる能力がないからです。
>萩原博子氏は、仮に日銀がデフレ脱却宣言をしても投資反対を貫くと思います
荻原さんが意見を変更するのかどうかが楽しみに待ちたいですよね。
お金を専門家(銀行)に預けて運用(融資)して配当(預金金利)を受け取る…アクティブかな?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>お金を専門家(銀行)に預けて運用(融資)して配当(預金金利)を受け取る
銀行の運用成績によって預金利率が変動すると面白いですよね。