株価が最も上昇した5日間に投資をしなかったら？

我が国最大のインデックスファンドシリーズ「eMAXIS Slim」の運用会社（三菱UFJアセットマネジメント）が興味深いレポート（2024.7.30）を出しています。

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https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/07/coin2500p819.html

こちらです。

●eMAXIS Slim全世界株式（オール・カントリー） 足下の当ファンドの基準価額下落について
https://emaxis.am.mufg.jp/fund/topics/__icsFiles/afieldfile/2024/07/30/253425_240730.pdf

●eMAXIS Slim米国株式（S＆P500） 足下の当ファンドの基準価額下落について
https://emaxis.am.mufg.jp/fund/topics/__icsFiles/afieldfile/2024/07/30/253266_240730.pdf

上記レポートは、直近高値からスリムオルカンが－8.02％、スリムS＆P500が－8.65％となったことを受けて、パニック売りするのではなくバイアンドホールドを続けたほうが儲かるということを顧客に訴えるものです。

上記レポートには4つのグラフが掲載されています。

1つ目のグラフは、直近高値から8％の下落は基準価額の推移からすれば誤差の範囲内であり、依然として史上最高値圏内であることを示したものです。

2つ目のグラフは、直近高値から8％の下落は過去の下落率からすれば誤差の範囲内であり、この程度の下落は過去何度も発生していることを示したものです。

3つ目のグラフは、直近高値から10％以上下落した後、元の高値に戻るまでの期間を示したものです（要するに、売られば損が確定するが、売らずに保有継続すれば元値に戻るので損はしないということです）。

4つ目のグラフは、①バイアンドホールドを続けたケース、②株価が最も上昇した5日間に投資をしなかったケース（前営業日に全売却し、翌営業日に売却金額の全額で一括購入することを5回繰り返したもの。電話確認済）です。

●全世界株指数

●S＆P500指数

上記グラフを見ると、株価が最も上昇した5日間を逃す（＝前営業日に全売却し、翌営業日に売却金額の全額で一括購入することを5回繰り返す）だけでリターンに大差がつくことが分かります。

日銀は、本日、0.25％の利上げに踏み切りました。植田総裁は、会見で「引き続き金利を上げていくという考えでいる。その際に0.5％は壁として意識していない」と発言しました。

その結果、ドル円は一気に円高が進行しました。本日午前0時には1ドル154.57円だったのに19時5分時現在は150.19円になり、1ドル150円に迫りつつあります。

今日のたわら先進国株は1.38％の下落です。明日は為替の影響だけでも更に3％ほど下落することでしょう。

年初から絶好調だった相場の雲行きが怪しくなりつつあります。

しかし、インデックス投資で資産形成したいのであれば、短期的な株価や為替の値動きは無視し、バイアンドホールドを継続しなければなりません。

緊張の夏、日本の夏の到来です。