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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2024年7月21日日曜日

増やしたお金を使えば、みんながハッピー

eMAXIS Slim」シリーズは、純資産額5兆2279億円スリムS&P5004兆0005億円スリムオルカンを2枚看板とする我が国最大のインデックスファンドシリーズです。


シリーズ全体の純資産額は、11兆6215億5100万円(2024.7.19)。

シリーズ14ファンドのうち純資産額1000億円オーバーは9ファンド、なかでも先進国株ファンドは8025億円、全海外株ファンドは5485億円であり、突出した2枚看板だけでなくシリーズ全体として人気を集めています。


スリムシリーズを牽引している運用会社(三菱UFJアセット)の代田常務取締役のインタビュー記事が公開されています。



こちらです。


●eMAXIS Slim、市場・商品・情報で革命を起こす=日本初の巨大ファンドはどのように生まれ育ったか-三菱UFJアセットの代田常務に聞く
https://financial.jiji.com/long_investment/article.html?number=617



代田常務は、スリムシリーズの戦略について、概要、次のように述べています。


1,金額よりも積立件数を増やすことを目指した。積立投資は、1件1件の金額は小さくても解約されにくいため、積立投資の顧客を増やすことができればファンドの運用残高を安定して中長期で伸ばすことができる。


2,ファンドの運用残高が安定して増え続ければ、売上げも安定して増え続けることになるので、ファンドの信託報酬率が低くてもペイできる。


3,インデックスファンドのコスト競争が始まったとき、店頭販売もされているeMAXISシリーズでは対応できないと考えた。そこで、販売経路をインターネットに限定し、紙媒体の資料を作成せず、コストカットを徹底したスリムシリーズを新しく立ち上げた。


4,スリムシリーズが「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」と宣言した理由は、顧客に他のファンドを気にせず長期保有してほしかったから。


5,受益者還元型の信託報酬を採用したのは、ファンドの運用残高が増える喜びを顧客と分かち合いたかったから。ファンドの運用残高が増えれば、我々は売上アップを喜ぶことができ、顧客はコストダウンを喜ぶことができる。「同じ船に乗っている仲間」という連帯感を醸成したかった。


6,ブロガーミーティングやファンミーティングを定期的に開催しているのは、「同じ船に乗っている仲間」という連帯感を醸成するためだ。



スリムシリーズの戦略は、非常に良く練られていることが分かります。

特に、


資産運用する究極の目的は、単に財産を増やすことではなく、増やした財産を使って豊かな老後を実現したり、それぞれの夢をかなえたりすることだ。それによって、日本の個人消費が拡大し、実質GDP(国内総生産)の増加に寄与する。さらに、日本企業は業績を伸ばし、株価が上昇する。
お金を増やして終わりではなく、そのお金を使うことで、個人の幸せが高まり、日本のマクロ経済が拡大し、企業業績と株価を上昇させる。そうなれば、日本全体がハッピーになれると思う。



この部分は、「投資はあぶく銭で汚いもの。お金は額に汗して稼ぐものだ」という多くの日本人に刷り込まれた固定概念の打破と、NISA口座で日本株ではなく外国株ファンドを買うことへの免罪符を狙ったものです。


以上を一言でまとめます。




増やしたお金を使えば、みんながハッピー




9 件のコメント:

  1. こんばんは。悩んだ時にいつも参考にさせていただいてます。先進国インデックスを積み立てるのがベストだと理解しているのですが、ショッピング癖が出ました。たわらとスリムとニッセイで何か差が出るのかなと実験したくなったり、S&P500は?ひふみは?と手を出して積み立ててしまいました。ひふみ以外はほとんど利益率に差がないという結果に。気づけば資産のほとんどが外国株になってしまいました。
    積立NISAでたわらとひふみをしてますので、この2つはそのまま運用します。
    リタイア目前の年齢なので特定口座のスリム先進国とS&P500、ニッセイ外国株式インデックスのどれか2つを解約して、半分現金化、残りは特定でたわらにしてポートフォリオをスッキリさせたいです。ここで悩んでいます。スリムとニッセイは評価損益率がほぼ一緒です。えっ選べない。。。スリムS&P500はパフォーマンスが良いけど最近落ちてきています。数年後に迫る年金生活に備えたいので、その時にもっと落ちていたら悲しい。男爵様の教えを守って、シンプルな構成にするべきでした。そしたらこんなに悩まなくて良かったのですよね。7年前の自分に言いたいです(笑)
    もし何か選ぶための指標(純資産が多い方?)があればアドバイスいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

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  2. こんにちは。悩んだときに拝読させていただいてます。男爵様の言う通りにしておけば良かったのですが、自分で実験してみたがりな好奇心で、先進国インデックスをメジャー3社同じ条件で積立ててしまいました。途中、男爵様がたわらやETFにしてスッキリされていたのも読んでました。が、積立設定を変えるのを怠ってずるずるとそのまま。結果、運用益はほとんど同じでした。今なら無駄な実験だとわかるのですが。。。
    そこでご相談なのですが、リタイヤ年齢が目前なので3社のうち2社を解約して、半分を現金化、半分は新NISA成長にスポットで入れようと思っています。2社をどうやって選びましょう?基準価額はニッセイが高いですが、はて?純資産額?
    もしよろしければ、何か指針になるポイントをアドバイスいただければ幸いです。

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  3. みんなの銀行の9/1-12/2の貯蓄預金金利0.8%(プレミアムでない)1%(プレミアム)のキャンペーンに参加しますか?ある程度預ければプレミアムの料金1か月600円を払っても得になります

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  4. 男爵様

    三井住友NLカードで、SBI証券でクレカ積み立てをしています。私は2021年に三井住友NLカードを作成したので、
    2023年10月1日から2024年9月30日までに、10万円使用しなければ0.5%ポイントがいずれもらえなくなります。
    先ほど計算すると、今までに6万円程度使用しています、ほとんどコンビニでのスマホタッチ決済です。幸い家族カードの使用も合算されるよう(妻が結構コンビニで使用しています)ですが、あと2ヶ月で4万円近く使用しないといけません。何かよい利用方法はありますか?

    また、この年間10万円問題を上手くクリアする方法があれば記事の題材にしていただけると嬉しいです。

    この年間10万円使用しないとポイントがもらえないというシステムは、かなりハードルが高いです。
    このハードルがない、楽天証券・楽天カード積み立ての方が
    楽ですね。

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  5. コメントありがとうございます。

    >リタイア目前の年齢なので特定口座のスリム先進国とS&P500、ニッセイ外国株式インデックスのどれか2つを解約して、半分現金化、残りは特定でたわらにしてポートフォリオをスッキリさせたいです。

    リスク資産を先進国株に集中したいということであれば、スリムS&P500を売却して、スリム先進国株とニッセイ外国株はそのまま保有継続したほうがよい(これらを売却してまでたわら先進国株を買い直す意味はない)と思います。

    >リタイヤ年齢が目前なので3社のうち2社を解約して、半分を現金化、半分は新NISA成長にスポットで入れようと思っています。

    ニッセイ外国株は資金流入額に不安があるため、売却するとしたらスリム先進国株ではなくニッセイ外国株にしたほうがよいと思います。

    >みんなの銀行の9/1-12/2の貯蓄預金金利0.8%(プレミアムでない)1%(プレミアム)のキャンペーンに参加しますか?

    参加しません。
    私は、個人向け国債変動10を売却しないとお金がありません。7月分の発行条件は0.72%ですので、そのまま保有継続したほうがよいと判断しました。

    >この年間10万円使用しないとポイントがもらえないというシステムは、かなりハードルが高いです。

    masterであれば、

    1,auPAY残高チャージしてauPAYプリペイドカード決済で使う
    2,コストコでガソリンを入れる

    という使い方ができますが、Visaだとどうしようもないです。

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  6. 記事と直接関係のない質問で恐縮ですが、男爵様は資産管理法人の決算処理をすべてご自身で行っていらっしゃるでしょうか。税理士を通すとかなりコストがかかるため、「freee決算」などの利用や、税務署に直接出向いて書類を作成するなどのアナログな方法も検討しております。私自身は簿記三級は保持しておりますが決算の実務経験はありません。男爵様のご経験やアドバイスをお聞かせいただければ幸いです。

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  7. コメントありがとうございます。

    >税理士を通すとかなりコストがかかるため、「freee決算」などの利用や、税務署に直接出向いて書類を作成するなどのアナログな方法も検討しております。

    「税理士いらず」(初回16500円、以後の維持費は毎年5500円)を使ってください。税務申告までできる我が国で唯一の経理ソフトです。
    http://www.z-irazu.jp/

    これを使って税務申告書類を作成できなければ、諦めて税理士に依頼すべきです。入力は自分でして税務申告書類の作成だけのところをネットで探すと5~10万円程度でやってくれるところがいくつもヒットします。

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    1. ご回答ありがとうございます。「税理士いらず」、存じませんでしたが、驚異的に安いですね! これまではfreee会計で普段の仕分けを行い、決算は税理士に依頼という形でしたが、知人から紹介された税理士がやたら高額でした。今後、「税理士いらず」「freee決算(つい最近知りましたが、freee会計からそのまま決算できる)」「税理士の変更」の候補で検討させていただきます。いつも本当にありがとうございます。

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  8. 返信ありがとうございました!悩みがすっきり解決してとても嬉しいです。こちらの記事にもあるように最近オールカントリーがすごい人気ですね。若い世代は新興国まで入っているところに惹かれるのでしょうか。私は年齢的に新興国が育つまでとか、とても待っていられません(笑)

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