自民党総裁選に小泉進次郎・元環境大臣が立候補を表明しました。
小泉進次郎さんは1981年4月14日生まれの43歳。もし自民党総裁に選出され、内閣総理大臣に指名されれば、史上最年少での就任となります。
総理大臣に戦後最年少で就任したのは、安倍晋三さん(第90代)でした。
安倍晋三さんの就任時年齢は52歳。
ちなみに、立憲民主党の代表選に立候補した野田佳彦さん(第95代)の就任時年齢は54歳ですし、田中角栄さん(64代)の就任時年齢も54歳です。
戦前も含めると、史上最年少は伊藤博文さん(初代)です。伊藤さんの就任時年齢は44歳。
ちなみに、近衛文麿さん(34代)の就任時年齢は45歳です。
小泉進次郎さんが内閣総理大臣(102代)になると、就任時年齢は43歳ですから、歴代全ての内閣総理大臣の就任時年齢を下回り、史上最年少での就任となります。
伊藤博文さんが内閣総理大臣に就任したのは明治18年12月22日ですが、その当時の平均寿命は42.8歳です(明治24年から31年の第1回生命表)。ちなみに、平均寿命が初めて50歳を超えたのは戦後(昭和22年の第8回生命表)になります。
伊藤博文さんの44歳と小泉進次郎さんの43歳は1歳差ですが、平均寿命から考えればその価値は大きく違います。
ところで、小泉進次郎さんのバックには菅義偉・前内閣総理大臣(99代、就任時年齢71歳)が付いており、大本命と言われています。
次点は自民党員に大人気の石破茂・元自民党幹事長(67歳)。
石破茂さんは、安倍晋三さんに干された後、有り余る時間を利用して全国各地の自民党の集会に赴き、最初から最後まで会場に滞在するという律義さを見せることで自民党員の心をがっちり掴んだということです。日本テレビが9月3日と4日にかけて実施した独自調査によれば、党員・党友の28%が石破茂さんを支持しているとのことです(小泉進次郎さんは18%、高市早苗さんは17%で、その他の候補者は1桁%にすぎません)。
ただ、自民党議員の人気はなく、推薦人(自民党議員20人)も自力では集めることができなかったと言われています。
小泉・石破に続くのは、高市早苗・経済安全保障担当大臣(63歳)。
高市早苗さんは、若いころのやんちゃな言動がひんしゅくを浴びているものの、テレビキャスターや大学教授(近畿大学経済学部教授)の経験からか非常に弁が立ち、安倍晋三さんと2人きりの勉強会を定期的に開催していたことで安倍政治の後継者と目されています。
ただ、自民党議員の人気はありません。高市早苗さんは全国各地で講演会を開催していますが、Twitterを見ても地方議員についての言及はあっても国会議員についての言及はほとんどありません(安倍晋三さんは、地方に行くと地元の国会議員を公衆の面前で褒め倒して党内人気を得たと言われています)。
また、高市早苗さんが決選投票に残れば、河野太郎さん(61歳)を支持すると表明した麻生太郎・元内閣総理大臣(92代。就任時年齢68歳)が小泉・菅体制を阻止すべく高市支持に回るのではないかとも言われていますので、まだ可能性はあります。
というわけで、今回の自民党総裁選は、史上最年少総理が誕生するのか、あるいは史上初の女性総理が誕生するのかという、どちらになっても新たな歴史を刻むことになりそうです。
記載されている進次郎さんの誕生日から計算すると年齢があってない気がして調べてみたんですけど、誕生日って1981年4月14日でしょうか。
返信削除ご指摘ありがとうございます。
返信削除>誕生日って1981年4月14日でしょうか。
途中からなぜか純一郎になっていました。
平均寿命てのは乳幼児で亡くなる人が多いと極端に下がるので、平均寿命が50歳だからと言ってもみんなが若くして亡くなっている訳ではないです。
返信削除その上、現代の平均寿命が80代と言っても、80代前半で2割以上は認知症なので…
人間の老化と経験値のバランスがいいのは30代から40代でしょうから、国家元首の高齢化は今回でどうにかして欲しいと思います。
コメントありがとうございます。
返信削除>平均寿命が50歳だからと言ってもみんなが若くして亡くなっている訳ではないです。
第1回生命表(明治24~31年)の40歳の平均余命は25年(65歳で死亡)ですが(戦前は25~6年です)、第20回生命表(平成17年)では40年(80歳で死亡)ですので、戦前は40歳まで生きても老衰で死ぬためには油断ができなかったのでしょうね。
>国家元首の高齢化は今回でどうにかして欲しいと思います。
70代は論外としても、60代でも普通の人は既に定年退職しているわけですから、せめて50代の人に頑張ってほしいものですよね。