世界トップのETFといえばSPY(ステートストリート社のS&P500ETF)でしたが、ついにVOO(バンガード社のS&P500ETF)がその座を奪いました。
ソースはこちら。
●世界ETF市場の首位交代-バンガードがステート・ストリート抜く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-19/SRWE3GT1UM0W00
SPYは、1993年1月29日、アメリカ初のETFとしてアメリカン証券取引所に上場し、時価総額ナンバーワンの座に君臨していました。
これに対し、VOOの新規設定日は2010年9月7日です。ブルーグバーグの上記記事によると、VOOの時価総額が6320億ドルとなり、SPYの6300億ドルと上回ったということです。2009年6月末時点のSPYの時価総額は637億ドル(ちなみに、IVVは183億ドル、VTIは102億ドル)ですので、SPYも凄まじい勢いで成長したもののVOOはSPYを上回る勢いで成長したということになります。
ブルーグバーグの上記記事は、VOOへの資金純流入額は2024年は過去最大となる1160億ドル、2025年に入っても230億ドルであるが、その最大の理由は低コストである(VOOの経費率は0.03%、SPYの経費率は0.095%)と説明しています。
我が国で低コストと言えば、「eMAXIS Slim」シリーズですが、運用会社によると、スリムシリーズ全体の2024年の資金純流入額は6.6兆円であり、うちスリムオルカンは2兆3549億円だったということです。
https://www.am.mufg.jp/corp/topics/__icsFiles/afieldfile/2025/01/09/oshirase_250109.pdf
VOOの2024年の資金純流入額である1160億ドルは17兆4000億円(1ドル150円換算)ですから、日本でしか買えないスリムオルカンが世界中で買える世界トップのVOOの13.5%も売れたという事実は、「貯蓄から投資へ」と時代が動いたことを実感させますね。
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