金融庁は、2025年2月13日(NISAの日)、「NISA口座の利用状況調査(令和6年12月末時点(速報値))」を公表しました。
こちらです。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20250213.html
金融庁によると、
1,NISA口座数は2560万4058口座。
※旧NISAの口座数は2124万7420口座(うち一般NISAが1151万8713口座、つみたてNISAが972万8707口座)であるから、新NISAがスタートして435万6638口座が増えた(前年比20.50%アップ)ことになる。
※有権者数は1億0388万0749人(2024年10月27日時点)であるから、24.65%(4人に1人)がNISA口座を保有していることになる。
2,年間買付額(新規)は17兆4485億2714万円
(1)つみたて投資枠 4兆9857億3131万円
(2)成長投資枠 12兆4627億9583万円
※年間買付額を口座数で割ると、1口座あたりの買付額は68万1475円となる。
NISAの口座数2560万4058口座の中には旧NISA(一般NISA、つみたてNISA)を利用せずに休眠中だったものが新NISAに自動移行したものも相当数含まれていることからすると、それらを除けば、NISAを活用している人の実際の買付額は68万1475円よりも増えることでしょう。
また、つみたて投資枠の投資額が成長投資枠よりも少ないことが気になりますが、割合でいえば28.57%であり、年360万円の非課税投資枠のうちつみたて投資枠の年120万円は33.33%であることを考えると、つみたて投資枠は十分に活用されており国民の資産形成の重要なツールとなりつつあることがうかがわれます。
さらには、新NISAのおかげで、NISA利用者は5人に1人(20.45%)から4人に1人(24.65%)に激増し、17兆4485億円が貯蓄から投資へと流れたことも併せ考えると、新NISAは大成功だったといえます。
ありがとう岸田総理。
岸田政権は『資産所得倍増プラン』の中で、2022年6月基準値(NISA 1,700万口座、買付額28兆円)から5年間で倍増(3,400万口座、買付額56兆円)させる目標を掲げていました。
返信削除https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai13/gijisidai.html
この目標を達成するためには、口座数は毎年340万口座ずつの増加、買付額は年間11.2兆円必要です。
新NISA初年度で、口座数435万増、買付額17.4兆は素晴らしいスタートです。
口座開設数の伸びはどこかで鈍化するかもですが、買付額はまだまだ増える余地大ですね。
成長投資枠の投資金額の方が多いのは、特定口座からの乗り換えが多かったのでしょうね。出来るだけ早く非課税の恩恵にあずかりたい方が多く、枠の上限も大きい成長投資枠をフルで使ったのだと思います。
返信削除乗り換え需要は年々減っていくでしょうから、徐々に積立の方が多くなるかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
返信削除>新NISA初年度で、口座数435万増、買付額17.4兆は素晴らしいスタートです。
このペースを維持できるかどうかは、株式相場が堅調であるかどうかにかかっています。
暴落発生までに含み益というお守りを手にして資産形成に成功する人が多いことを願っています。
>成長投資枠の投資金額の方が多いのは、特定口座からの乗り換えが多かったのでしょうね。
個別株投資をした人が多かったという理由でなければよいのですが。