「iFree S&P500」が「トランプ政権下での米国株式市場の見通しと 積立投資の魅力」と題するレポートを公表しています。
こちらです。
https://www.daiwa-am.co.jp/fundletter/20250214_04.pdf
上記レポートの目的は、これを読んだ人をして「iFree S&P500を買いたい」と思わせるためですので、S&P500投資の魅力を視覚で訴える図表がふんだんに盛り込まれています。
図1は「米国株式/全世界株式(除く米国)倍率」のグラフですが、第一次トランプ政権で米国株がぐんぐん上昇し、米国を起点としたときの全海外株(米国を除く全世界株)のパフォーマンスを大きく引き離している状況が如実に伝わってきます。
ただ、このグラフで注意しなければならないのは、「米国株式/全世界株式(含む米国)倍率」ではないという点です。つまり、米国株100%にすべきか、あるいはオールカントリーにすべきかという疑問に何ら答えるものではないということに留意する必要があります。
上記レポートは、図2~9で米国株(特にS&P500)投資の魅力を存分に伝えた後、最後の図10で「毎月3万円ずつ、20年間積立投資した場合のシミュレーション」結果をグラフ化しています。
図10によれば、2005年1月末から2025年1月末までの20年間に毎月3万円ずつの積立買付をすると、
元本 720万円
日本株 1951万円
全世界株 3114万円
先進国株 3552万円
S&P500 4657万円
という結果になったわけですが、我々の関心事は「過去20年間で何を買ったら儲かったのか」ということではなく、「これからの20年間で何を買えば儲かるのか」という点です。
とはいえ、「過去20年間でS&P500投資が最も儲かった」ということが見抜けなかった我々に、「これからの20年間で●●投資が最も儲かる」ということが見抜けるはずがありません。我々の投資眼は節穴同然であり、いくら目を凝らしたとしても正解にたどり着くことなど期待できない(もし正解にたどり着いたとしても下手な鉄砲が運よく当たっただけである)という事実に正しく向き合うことができた人(=全世界株ないし先進国株に時価総額比で投資する超低コストインデックスファンドのバイアンドホールドを愚直に続けた人)だけが「いつの間にか準富裕層」になり、更には「いつの間にか富裕層」や「いつの間にか超富裕層」にランクアップしていくのではないか、私はそう思っています。
米国企業やグローバル企業が苛烈な拡大競争や冷徹なリストラで得た果実を、日本のお茶の間で、みかんでも食べるようにぬくぬくといただくのがインデックス投資の醍醐味だと思っています。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除資本主義万歳