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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2025.2)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2025年3月13日木曜日

「年初一括投資」は、年に1回ずつの均等額積立投資

たわら先進国株は相場の荒波に揉まれており、現在の基準価額(33230円)は2025年1月24日に記録した史上最高値(37188円)から10.64%下落しています。

また、私は、NISAは毎年360万円の年初一括投資をして最短で1800万円の生涯投資枠を埋めると決めていますが、私のNISA口座の2025年分の約定単価は36542円であり、9.06%の含み損が発生しています。

そうすると、あくまでも現時点では、年初一括投資よりも均等額積立投資をしたほうがよかったということになります。


ご質問をいただきました。


25年の年初一括は、失敗に終わり、高値掴みを保有し続けることは難しいため売却したい意向です。
24年と別商品を購入しており、来年以降混ざらないようにして4年後に売却で良いでしょうか?
最善の方法をご教示いただけますと幸いです。



そもそも、NISA口座の年初一括投資は単発でやるものではなく、毎年連続でやるものです。私の場合は毎年360万円×5年=1800万円の生涯投資枠を埋める予定ですので、年初一括投資を5年連続で繰り返すことになります。

私は、NISA口座の非課税投資枠を最短で埋める手法のことを「年初一括投資」と呼んでいますが、年初一括投資は一括投資ではなく年に1回ずつの均等額積立投資ということになります。

つまり、年初一括投資の是非の議論は、均等額積立投資を年に1回の頻度でやるか、月に1回の頻度でやるかの違いを論じるものに過ぎず、実益があるものとは言えません。

そして、リスクとリターンは表裏一体の関係に立つため、より早期に、より多額のお金をリスク市場に投じるほど、より多くのリターンが発生することになります。そのため、積立投資よりも一括投資のほうが(理論的にも過去のデータからも)ほぼ間違いなく確実に儲かるという結論になります(「積立投資のすべて」という本を書いた星野泰平さんも「圧倒的に一括投資のほうが平均的に利益を上げている」と明言しています)。
【参考】
●新NISA、金があるなら「360万円×5年」の生涯投資枠を最速で埋めろ
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/nisa3605.html
●積立投資と一括投資では、どちらが得なのか?
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2506.html



一括投資をするほうがほぼ間違いなく確実に儲かることは誰も否定できない動かしがたい事実であるものの、それでもなお積立投資が推奨される理由は、暴落時にパニック売りをしないようにするためです。つまり、一括投資をした後に相場が暴落すると、普通の人は多額の含み損に心が折れ、損切りを大義名分にして実際はパニック売りをしてしまうため、パニック売りをするよりは積立投資のほうがマシだという程度の意味しかありません。


冒頭の質問に戻ると、年初一括投資が失敗に終わることは理論的も過去のデータからもあり得ないと言ってよく、仮に年初一括投資が失敗に終わることがあるとするならばそれは諦めて売却した場合しかないということになります。


もっとも、年初一括投資をするとしても、毎年別の投信を買えば、2028年12月の時点で5本の投信(いずれも取得価額は360万円)がそろうことになります。2028年12月の時点で時価が360万円を下回っている投信を売却すると、2029年1月の時点で生涯投資枠360万円が復活するため、売却した投信を買い直せば、取得価額ベースでの生涯投資枠は増えることになります。


例:2025年1月に360万円で買ったたわら先進国株の時価が2028年12月の時点で300万円だったので全売却し、2029年1月に360万円の年初一括投資をすると、取得価額ベースで見たときの投資額は、2028年12月時点で1800万円、2029年1月時点で1860万円となる。


おそらく質問者はこれを狙おうとしているのでしょうが、①自分の財産を託すに値する投信を5本も選べない、②相場の状況と保有投信の含み損益を注視し続けなければならず、気が休まらない(インデックス投資の醍醐味である「ほったらかし」ができない)ということを考えると、私はやりたいとは思えません。


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