2024年1月にスタートする新NISAは、年360万円×5年=1800万円で生涯投資枠を埋めてしまうことができます。
他方で、つみたて投資枠に限れば、毎月10万円×12か月=120万円のため、15年で生涯投資枠1800万円に到達することになります。
この2つの方法について、どちらがどれだけ得なのかを検証した記事を見つけました。
こちらです。
●新NISA「5年で1800万円投資vs15年で1800万円投資」元本割れした年は
https://dot.asahi.com/articles/-/202565?page=1
ネット上では一部の人が「早く、長く、市場にお金を置くべき。よって5年で一気に投資するのが新NISAの正解」という意見を述べている。本当にそうなのか?
この記事で特筆すべきは、本文ではなく過去実績値で検証した運用結果の一覧表です。https://dot.asahi.com/articles/-/202565?page=2
この表は、
1,1年目から5年間まで毎年360万円ずつ均等額積立投資をした後、25年間保有したときの運用結果
2,1年目から15年目まで毎月10万円ずつ均等額積立投資をした後、15年間保有したときの運用結果
を計算したものです。
1年目とする年は、1973年から1993年までの21回ですので、21のケースについて検証したことになります。
例えば、1973年を1年目とするケースでは、①1973年から1977年まで毎年360万円ずつ積立投資をした後、2002年まで保有したときの運用結果、②1973年から1987年まで毎月10万円ずつ積立投資をした後、2002年まで保有したときの運用結果を計算しています。
表を見て分かるとおり、S&P500と全世界株では全てのケースで①のほうが②よりも儲かっています。
これは当たり前の話です。
なぜなら、リスクとリターンは表裏一体の関係であるため、より多くのリスクを取らなければより多くのリターンを得ることはできないからです。
上記の表のケースで説明すると、①では最初の5年間で1800万円の全額についてリスクを取っているのに対し、②で1800万円のリスクを取るに至るのは15年後ですので、より早期に、より多くのリスクを取ったほうがより多くのリターンを得る結果になるわけですね。
※リスクを取る=無リスク資産を減らしてリスク資産を増やす(=リスク資産を買う)
たわら男爵様
返信削除>1,1年目に1800万円を一括投資して30年間保有したときの運用結果
>2,1年目から15年目まで毎月10万円ずつ均等額積立投資をした後、15年間保有したときの運用結果
2.はその通りですが、
1.は「1年目から5年目まで毎月30万円ずつ均等額積立投資をした後、25年間保有したときの運用結果」
です。
さらに、「全世界株式」は、MSCI ACWIが算出される前はMSCI WI を使用していると書いてありますので、連続したデータではありません。
このグラフから、見て取れるのは、
>S&P500と全世界株では全てのケースで一括投資のほうが積立投資よりも儲かっています。
ということよりも、MSCI WORLD INDEXでは、過去には(米国を超えて)最も時価総額の割合が大きかった日本株と、ここ10年以上時価総額の割合が大きくなり続けている米国の動きで、一国に投資するリスク(標準偏差)の高さだと考えます。
過去のデータはあくまで過去のデータですが、MSCI WORLD INDEX(KOKUSAI-IndexでもACWIでもいい)の(指数の)中で自動的に国別の調整をしてくれる(全)世界株のほうが、米国や、日本一国に投資するよりリスクが低くなることだととらえております。
今回のデータでは、新NISAに合わせた(最短5年積立と、15年積立の)比較になっておりましたが、一括投資と分割投資ならさらにリスクが顕著に表れると思います。(ご指摘の通り、一括投資と分割投資ではリスクが異なるものの比較になりますから)
日本株の一括投資なんて目も当てられない結果になったことでしょう。
あくまで過去のデータであって未来を保証するものではありませんが、地域の分散投資をすると、リスクを低減し、リターンもそこそこになる効果生じると考えます。
コメントありがとうございます。
返信削除>1.は「1年目から5年目まで毎月30万円ずつ均等額積立投資をした後、25年間保有したときの運用結果」
です。
そのとおりですね。該当部分を訂正しました。
ご指摘ありがとうございました。
>「全世界株式」は、MSCI ACWIが算出される前はMSCI WI を使用していると書いてありますので、連続したデータではありません。
この点は昔のことですので傾向が分かるだけでもよいと思っています。
>MSCI WORLD INDEXでは、過去には(米国を超えて)最も時価総額の割合が大きかった日本株と、ここ10年以上時価総額の割合が大きくなり続けている米国の動きで、一国に投資するリスク(標準偏差)の高さだと考えます。
米国株はリスクが高いからリターンもよい結果となっていますが、日本株はそうなっていませんので、悲しいですよね。
ただ、ご指摘のとおり、時期によっては日本株に集中投資したほうがどこよりも儲かったこともありましたので、自分にはそのような選球眼がないと思えるかどうかが新NISAを迎える今、重要だと思っています。
Oliveゴールドで100万円を達成したため、
返信削除来年度からNISAを楽天証券からSBI証券へ変更予定です。
SBI証券はまだ口座開設していません。
口座開設の方法について
①Olive経由でSBI証券を口座開設
②SBI証券で口座開設
①の方法の場合、三井住友銀行の仲介口座になると思いますが、②の方法の場合でもSBI証券とOliveを連携すると三井住友銀行の仲介口座になるのでしょうか。
コメントありがとうございます。
返信削除>②の方法の場合でもSBI証券とOliveを連携すると三井住友銀行の仲介口座になるのでしょうか。
「連携」が何を意味するのか分かりませんが、投信の決済用カードをオリーブゴールドに変更しただけで仲介口座に変更されることはありません。
NISA口座再申込+条件達成でもれなく2,000ポイント!https://www.rakuten-sec.co.jp/web/campaign/20230901-04/?l-id=cp_20230901-04 楽天からSBIに変更の手続きを開始したら、楽天を継続したら2000ポイントくれるキャンペーン案内が届きました。来年から360万投資します。2000ポイントくれるなら楽天で継続もありですか?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>楽天を継続したら2000ポイントくれるキャンペーン案内が届きました。来年から360万投資します。2000ポイントくれるなら楽天で継続もありですか?
2000p÷0.05%(SBI証券の投信保有ポイント)=400万円
2年目以降はSBI証券のほうが得になりますね。