トランプ大統領が相互関税を発表したことで、世界同時株安が進行しています。
この点について、日経速報ニュース(2025/04/04 05:52)は、次の記事を配信しています。
●トランプ関税、日米欧株500兆円消失 コロナ以来の衝撃
上記記事は、概要、
1,トランプ大統領が相互関税を発表したことを受け、世界同時株安が進行した。日経平均は3%弱、欧州(ストックス600)も3%、ダウ平均は4%安にそれぞれ沈んだ。とりわけ米国の中小企業に与える影響は大きく、ラッセル2000は7%安となり、2024年11月の高値からの下落率は20%を超えて弱気相場入りした。
2,日米欧では、1日で3兆5000億ドル(510兆円)の時価総額が消滅した。これはコロナショック(2020年3月16日)の4兆ドル以来の規模である。
3,相互関税が米国の消費者に転嫁されると、米国のGDPの2~2.5%相当の税負担と同等レベルの衝撃となる。
4,2026年に中間選挙が予定されており、激戦州の有権者が相互関税政策を支持する限りトランプ大統領が政策変更する可能性は低い。
と述べ、極めて悲観的です。
※もっとも、米国の有権者が関税率を上げるとどうなるのかについて正しく理解しないままトランプを支持している可能性があります。関税は輸入者が支払うものであり、最終的には商品代金に上乗せされて消費者が負担することになります。関税は外国製品限定の消費税として機能するため、米国の消費者はより安い米国製品を選択し、メイクアメリカグレートアゲインになるという目論見ですが、外国製の部品を使った米国製品も影響を受けるために強烈な物価高を招くリスクが高く、その時に米国の消費者が我慢できるかどうかは未知数です。
たわら先進国株の4月4日付け基準価額は、前日比-5.22%です。
上記記事の数字(-3~4%)を超えたのは、円高ドル安が影響したからです。運用会社(アセットマネジメントOne)の臨時レポートによると、ドル円は前日比-2.2%の円高ドル安です。
https://www.am-one.co.jp/pdf/report/15357/20250404_MPTemporarily.pdf
このように、たわら先進国株は株安と円高のダブルパンチを受け、現在の基準価額(31739円)は2025年1月24日に記録した史上最高値(37188円)から14.65%下落しています。
現在の基準価額は2024年3月の基準価額と同水準ですので、たわら先進国株は直近1年の値上がり益を全て失ったことになります。
ちなみに、全世界株ファンドとS&P500ファンドの状況は、次のとおりです。
スリムオルカン 前日比-4.79%、史上最高値(2025.1.24の28060円)から-13.42%
スリムS&P500 前日比-5.99%、史上最高値(2025.1.24の34638円)から-17.42%
安倍元総理が暗殺されたことで、トランプ大統領に意見できる人は誰もいなくなってしまいました。端的には株価がどうなるか全く予測できない難しい相場が続くことになりそうですが、しかし長期的には資本主義が機能する限り株価は右肩上がりに上昇することでしょう。
そして、そうであるならば、インデックス投資で成功するための秘訣は実にシンプルです。すなわち、相場の状況は無視してただひたすらに均等額積立投資を継続するだけです。
相場が下がると誰もが不安になります。なぜなら、買った端から買値を割って含み損が拡大していくからです。含み益がまだあったとしても、日々凄まじい勢いで含み益が溶けていき、いつしか含み損に転化します。そして、昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日という具合に含み損がどんどん増えていきます。
しかし、ピンチはチャンスです。なぜなら、相場が不調なときは、同じ金額でより多くの株(投資信託であれば口数)を買うことができるからです。そして、今の含み損はいつしか相場が回復したときに多額の含み益に転化します。
勇気をもって均等額積立投資を継続した人だけが株価が元に戻った雨上がりの空の下で喜びの歌を歌うことができる、我々はかつてそう信じて長期投資の道を歩き出しました。その気持ちをどのような状況でも忘れないようにしたいものです。
人は不公平にできている どんなに賢くても生き上手でも
方針が止まらない限り 安らぎなんて決して続く訳ない
心配はない みんな同じさ だからほんのひと時でも深い眠りを
きっと明日は 雨上がりの空に さえずる鳥たちが喜びの歌
あなたにはかけがえのない悔しさ 怯える勇気 きっと抱きしめ歩き出す
「夜明け前」(作詞・作曲 小室哲哉)
https://www.youtube.com/watch?v=4hclCSCx5JY
ニーサ、年初一括投資の成績を教えて下さい。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除●特定口座 +197.66%
●つみたてNISA +107.49%
●新NISA +1.70%
ちなみに、米国ETFは+119.94%です。
返信削除【内訳】
VT +119.15%
VTI +118.98%
VOO +134.95%
トランプ大統領は既に2期目で、次はないわけですから、いくらでも株価を下げてほしいぐらいですね。
返信削除積立をやめてしまう人が結構いるらしいですけど、私からしたら、チャンスだとワクワクしてしまうぐらいです。
相場急変で、米国個別株インフルエンサーがインデックス投資の否定論を唱えており、一理あると思いました
返信削除たわら先進国は米国比率が7割、MAG7が2割です
個別銘柄の選定能力が無いインデックス一択論は継続ですが、米国比率の引き下げを検討したいです
方針転換が必要かお考えをお聞かせ下さい
(コメントではなく、記事化でも構いません)
コメントありがとうございます。
返信削除>チャンスだとワクワクしてしまうぐらいです。
資産形成段階であれば、絶好のチャンスが来ましたね。
>個別銘柄の選定能力が無いインデックス一択論は継続ですが、米国比率の引き下げを検討したいです
米国株の時価総額が下がれば先進国株ファンドの米国株比率も自動的に下がるため、私ならば何もせずホールドを続けます。
小室哲哉さんがお好きなのはりかいしますが、
返信削除あまり押し出しすぎない方が、男爵さまのブログの価値を高めるような気もいたしております。。
これからも有益な情報のご発信期待しております。
コメントありがとうございます。
返信削除>小室哲哉さんがお好きなのはりかいしますが、あまり押し出しすぎない方が、男爵さまのブログの価値を高めるような気もいたしております。
含み益が減るとどうしても悲しい気持ちになりますが、我々にできることは資本主義を信じることだけです。
ただ、不動明王真言を聴いていると頭がクラクラしてくるので、「夜明け前」を聴くのが良いのではないかと思っています。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1161.html