「VT」は、バンガード社が運用する世界最大級の全世界株式ETFです。
その純資産額は525億ドル。日本円(1ドル151円換算)だと7兆9275億円です。
スリムオルカン(「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」)は、三菱UFJアセットが運用する我が国最大級(純資産額ランキング第2位)のインデックスファンドです。
その純資産額は8兆0214億円(2025.10.10)。
スリムオルカンの新規設定日は2018年10月31日です。
あれから7年。ようやくVTに追いつき、そして追い越すことができました。
スリムオルカンの信託報酬は0.05775%ですが、運用コストを加味したトータルコストは0.094%です。
これに対し、VTの経費率(=トータルコスト)は0.06%。
これだけ見るとVTの勝利ですが、VTには三重課税コストがあるほか、3か月に1回の頻度で分配金が出るため、その都度28.2835%が課税され、分配金の71.7165%しか取得できません(分配金×10%を米国が、残りの90%の分配金×20.315%を日本がそれぞれ課税するため)。
なお、VTの三重課税コストの推測値は0.1251%ですので、三重課税コストを考慮するとスリムオルカンのほうが低コストになります。
【参考】
●【基礎知識】三重課税コスト
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1202.html
私は、2015年にリスク資産を全てVTに買い換えようと考えて、保有資産の半分ほどをVTに買い換えた時点でたわら先進国株の新規設定(2015.12.17)のニュースを知り、保有資産の残りの半分はたわら先進国株を買うことにしました。
それ以来、10年間、VTのホールド(バイはしていません)を続けてきました。
しかし、無リスク資産の保有割合が低下したことで(法人口座を含めた総資産の13%)、「もう少し無リスク資産を増やしておきたい」という気持ちになり、10月7日、VTの一部(23%)を売却しました(約定価格139.7ドル)。
VTの一部売却後の私の資産状況は、次のとおり。
●VTとたわら先進国株の保有割合
個人口座+法人口座 35(VT):65(たわら先進国株)
●無リスク資産とリスク資産の割合
個人口座のみ 27(無リスク資産):73(リスク資産)
68(個人口座):32(法人口座)
なお、含み益の割合は次のとおり。
個人口座 32(元本):68(含み益)
法人口座 28(元本):72(含み益)
個人口座+法人口座 31(元本):69(含み益)
リスク資産の含み益には、本来支払うべき税金(20.315%)が含まれています。コメント欄でご質問をいただいたので、リスク資産から税金相当額を除いたらどうなるかを計算してみました。
個人口座+法人口座 23(無リスク資産):77(リスク資産)
リスク資産は売却しない限り税金相当額を運用することができるため、72の法則(72を運用利率で割ると、資産が2倍になる年数が計算できるというもの)によれば、18年(運用利率4%)の運用期間があれば税金相当額の運用益で税金を支払うことができます。
そのため、税金相当額を差し引く前の金額をメモしておけばよいのかなと思っています。
なお、スリムS&P500(純資産額ランキング第1位)は、純資産額9兆円に到達しました(2025.10.10)。
スリムS&P500が8兆円に到達したのは8/1、スリムオルカンが7兆円に到達したのは8/13でしたので、およそ2か月でそれぞれ1兆円を積み増したことになります。
ちなみに、たわら先進国株(2015.12.17新規設定)の純資産額は9894億円。
新規設定日から10年で、ようやく純資産額1兆円にリーチがかかっています。2か月で1兆円を積み増したスリムS&P500とスリムオルカンの異常さが良く分かりますね。
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