投信の定期売却サービスが便利になっています。
各社を比較してみました。現状では楽天証券が他社を圧倒しているものの、積立設定中の投信は定期売却できないという弱点もあります。
もっとも便利なのは、楽天証券です。
売却方法は、①金額指定、②定率指定、③期間指定の3種類の中から選択できます。
金額指定は1000円以上1円単位、定率指定は0.01%以上0.01%単位でそれぞれ指定可能で、期間指定は最終受取月までの売却回数で等分することになります。
また、定率指定は、売却上限金額の設定が可能です。
受取頻度は、毎月、奇数月、偶数月、任意の月のいずれかを指定できます。
また、受取日は、1~28日の間で指定できます。
受取方法は、証券口座、指定銀行口座への自動出金のいずれかを指定できます。
なお、証券口座を指定した場合も、楽天銀行と連携して自動スイープ設定をしているときは、受取日の22時以降に楽天銀行の普通口座に自動出金されます。
これが非常に便利なのは、生活費の口座振替に利用している普通口座(楽天銀行に限定されない)への自動入金が可能になるということです。
ただし、積立設定中の投信は、定期売却サービスの設定ができません。
つぎに便利なのは、SBI証券です。
売却方法は、楽天証券と同じ3種類から選択できます。定率指定時の売却上限設定も可能です。
ただし、定率指定は0.1%単位(楽天証券は0.01%単位)です。
時価額1億円の投信の定期売却をしたいとき、0.1%単位だと10万円単位になります。時価額1億5000万円だと15万円単位、時価額2億円だと20万円単位になるため、0.1%単位だと使い勝手が悪いです。
受取頻度は、毎月、奇数月、偶数月のいずれかを指定できます。楽天証券のように任意の月は指定できません。
また、受取日は、1~27日の間か月末を指定できます。楽天証券では、1~28日の間で指定可能ですが、月末を指定することはできません。SBI証券が月末を指定できるのは便利です。
受取方法は証券口座のみで、銀行口座への自動出金を指定することはできません。SBI新生銀行と連携していればSBI新生銀行に自動出金されますが、出金先はハイパー預金口座になるため、SBI新生銀行をメインバンクとして利用している人は普通口座への手動振替が必須となります。
これに対し、楽天証券は、任意の銀行口座への自動出金が指定可能ですし、楽天証券と連携していれば楽天銀行の普通口座に自動出金されるため、非常に便利です。
積立設定中の投信について、定期売却サービスの設定ができるかどうかについては記載がありませんでした。
また、口数買付で購入した投信は、定期売却サービスを利用することができません。
このようにSBI証券は、楽天証券と比較すると、定率売却が0.1%単位である点と普通口座への自動出金ができない点で、使い勝手が大きく劣後します。
最後に、もっとも使い勝手が悪いのはマネックス証券です。
売却方法は金額指定のみ、受取頻度は毎月(1~28日の間で指定可能)のみ、受取方法は証券口座のみです。
ただし、積立設定中の投信のうち、再投資コースは定期売却サービスの設定ができませんが、受取コースであれば設定可能です。
また、マネックス証券には、銀行口座への自動出金サービスはそもそもありません。必ず手動での出金操作が必須となります。
松井証券、三菱eスマート証券(旧カブコム証券)では、投信の定期売却サービスは提供されていません。
なお、SMBC日興証券では「定期引出サービス」が提供されています。
事前指定した金額ないし口数を自動売却し、毎月ないし隔月で受け取れるというものですが、最大の優位性は指定した銀行口座への自動送金ができるという点です。
ただし、申込書(リアルペーパー)のやり取りが必須であり、最初に全ての事項を申込書に記載しなければならないこと(ネットでの変更ができないこと)、超低コストファンドはeMAXIS Slimしか取扱いがないこと(たわら先進国株やニッセイ外国株は買えない)という問題点があります。
なお、eMAXIS Slimが定期引出サービスの「対象投資信託」であるかどうかは不明です。
暴落時の売却を強制されるという心理的なストレスの観点を考えないのであれば、1円でも多くの資金を1日でも早く投入するのがもっとも多くのリターンを得ることができます。その意味では、投信の定期売却サービスは理にかなっています。
とはいえ、私は、暴落時の売却をストレスを感じるため、5~10年分の生活費を無リスク資産としてプールして生活費はそれを取り崩して賄い、投信の基準価額が史上最高値を更新したタイミングで投信を一部売却して減った無リスク資産を補充するほうが好きです。
常日頃、お世話になっております。
返信削除今回の各社比較にSMBC日興証券の「定期引出サービス」も加えて頂ければ幸いです。
一度確認しておこうと思ってました ありがとうございます SB Iと旧カブコムにありますけど まだ1度も現金化したことないです 銀行預金の上位互換と考えてますけど ただただ 金融資産課税増額が怖いです
返信削除>1円でも多くの資金を1日でも早く投入するのがもっとも多くのリターンを得ることができます。その意味では、投信の定期売却サービスは理にかなっています。
返信削除前半の文から定期売却サービスが理にかなっているという結論に至る理由がわからないので、もう少し解説してもらえますか。
コメントありがとうございます。
返信削除>今回の各社比較にSMBC日興証券の「定期引出サービス」も加えて頂ければ幸いです。
SMBC日興証券では、たわらもニッセイも買えなくなりましたが、なぜかスリムは買えるんですよね。
たわらを買えなくした時点で私にとっては「個人向け国債変動10を買うだけ証券会社」になりましたが、定期引き出しサービスは銀行口座への出金ができますので、本文に追記しておきます。
>ただただ 金融資産課税増額が怖いです
税率が引き上げられると、いったん現金化して買い直すかどうかを悩まなければならないのが面倒ですよね。
>定期売却サービスが理にかなっているという結論に至る理由がわからないので、もう少し解説してもらえますか。
5年ないし10年分の生活費を無リスク資産で保有するのではなく投資信託を買ってしまい、毎月の生活費相当額を定期売却サービスで投信を一部売却する方が、過去のデータに基づいて試算する限り、ほぼ全てのケースでより儲かるという意味です。
>金融資産課税増額が怖い
返信削除>現金化して買い直すかどうかを悩まなければならない
高齢な親の資産管理を手伝っていますが含み益で+800%くらい
不謹慎ながら、この含み益に相続税を払うかと思うとゾッとします
また数年後には75歳以上の社会保険料や医療費の算定に金融所得が使われることになりました
親の証券口座は全部日本株でNISAも使っていないのでそこそこの配当金があり、このままだと数年後の保険料が跳ね上がりそうです
そういう訳で日本株を売って分配金が出ない投信(幸いその証券会社でslimオルカンが買える)に移し替えを進めています
でもこれって70代が近づいてきた自分にも言えそうです
75歳前にNISA以外の含み益を一旦一掃しておく必要を感じます
自分が被相続人になる事態もありうるので、それ以前でも含み益はあまり持っていない方がいいのかもしれません
含み益を膨らませて課税の繰り延べをした方が理論的には有利、という考え方は年寄りには当てはまらないかもしれない、そう思うこの頃です
暴落時に投信を取崩さなくてはいけないという心理的ストレスはあれど、基本的には資産のほとんどをMSCIコクサイ連動の投信で保有するのが資産額最大化の観点では最適解、ということですか。
返信削除男爵さんはどのように入金力をあげていったのでしょうか?元々はサラリーマンですか?差し支えない範囲でどのように投資信託を買う資金力をつけていったのでしょうか?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>高齢な親の資産管理を手伝っていますが含み益で+800%くらい
不謹慎ながら、この含み益に相続税を払うかと思うとゾッとします
もっとゾッとするのは、死亡後に相場が急落することです(死亡時の時価に基づいて算定された相続税を支払わなければならない)。
>数年後には75歳以上の社会保険料や医療費の算定に金融所得が使われることになりました
死亡後の相場急落リスク、加齢による判断能力の低下リスクを考えると、75歳を一つの目安としてNISA口座で保有中のものを除いてリスク資産を現金化することも検討すべきかもしれないと思いつつあります。
>暴落時に投信を取崩さなくてはいけないという心理的ストレスはあれど、基本的には資産のほとんどをMSCIコクサイ連動の投信で保有するのが資産額最大化の観点では最適解、ということですか。
理論的にも、過去データに基づく試算でも、そのとおりです。
ちなみに、一括投資のリターンは、ほぼ全てのケースで積立投資のリターンを上回ります。
>男爵さんはどのように入金力をあげていったのでしょうか?元々はサラリーマンですか?
ごめんなさい。この点については何もコメントしないことにしています。