SBI証券が「信託報酬ゼロ」の「こどもNISA専用ファンド」である「ゼロカン」を提供すると発表して話題ですが、楽天証券も追随します。
プレスリリースが出ています。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/company/newsrelease/pdf/press2026100901.pdf
具体的にどのようなファンドなのか、すなわち「ゼロカン」と同様に「日本を含む全世界株式ファンド」なのかは明記されていません。金融庁への届け出前だからでしょう。
しかし、こどもNISAは、ジュニアNISA利用者であっても新規申込みが必須であるため、SBI証券の「ゼロカン」に魅力を感じてSBI証券でこどもNISA口座の開設申込みをされてしまったら手遅れになります。そのため、顧客をつなぎとめようと考えて一足先にプレスリリースを出したものと思われます。
また、プレスリリースには、「信託報酬ゼロ(無料)の投資信託を含む専用商品ラインアップの拡充を決定しました」と記載されていることから、複数の信託報酬ゼロファンドが提供される可能性があります。
楽天証券が「日本を含む全世界株式ファンド」を信託報酬ゼロで出した場合にSBI証券の「ゼロカン」とどちらが良いかと言えば答えは明らかです。楽天証券のほうです。
なぜなら、「ゼロカン」にはマザーファンドがない(SBIアセットが現物運用の全世界株式ファンドを運用するのはゼロカンが初めてである)のに対し、楽天証券の信託報酬ゼロファンドには「楽天・プラス・オールカントリー」という純資産額1兆0519億円の現物運用ファンドが既に存在することから、信託報酬ゼロの新ファンドはそのマザーファンドを買うだけファンドになれるからです。
※「マザーファンドを買うだけファンド」は、運用コストが安くなり、運用成績が安定します。シャンプー液の飛沫が目に入ると痛いですが、シャンプー液の飛沫が入った風呂のお湯が目に入ったとしても痛くありません。それと同じです。
とはいえ、楽天プラスオールカントリーの運用会社である楽天投信投資顧問には現物運用の経験がほぼなく、マザーファンドがなかったせいか、楽天プラスオールカントリーの運用コストも高くなってしまっています。
とはいえ、新規設定(2023.10.27)から3年が経過し、運用が安定しつつあるようです。楽天投信投資顧問と同様にSBIアセットも現物運用の経験がほぼなくマザーファンドがないため、「ゼロカン」も楽天プラスオールカントリーと同様に、純資産額が積み上がり運用会社が現物運用の経験を積むまでの間、運用コストと運用成績に苦しむことになる可能性が高いでしょう。
【信託報酬を除く運用コスト】
第1期運用報告書 0.072%(運用期間9か月の数値を年換算した)
第2期運用報告書 0.062%
第3期運用報告書(最新版)0.043%
※オルカンは0.027%(最新版の運用報告書)。
【リターン】(楽天証券のサイト記載の数値)
●オルカン
6か月 29.31%
1年 24.21%
●楽天プラスオールカントリー
6か月 29.21%
1年 24.15%
受託会社はどうするのでしょうね。楽天銀行グループには信託銀行がありません。資本提携先のみずほグループ(みずほ信託銀行)に頼み込むのでしょうか。
返信削除信託報酬ゼロに代わる利益供与が気になります。
コメントありがとうございます。
返信削除>受託会社はどうするのでしょうね。
楽天プラスオールカントリーのマザーファンドの受託会社は三井住友信託銀行ですので、新ファンドの受託会社も三井住友信託銀行と思われます。
>信託報酬ゼロに代わる利益供与が気になります。
こどもNISAでの購入額は1兆円と比べれば微々たるものですので、そこはうまく交渉するのではないでしょうか。
楽天証券はみずほ証券が49%の株を持っていますので、受託会社の変更というリーサルウェポンもありますし。