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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2023年3月27日月曜日

クレディスイス株の保有比率は、0.019%(先進国株)、0.016%(全世界株)

たわら先進国株の運用会社であるアセットマネジメントONEは、2023年3月16日付けで、「クレディスイス関連の有価証券の保有状況について」というタイトルのリリースを発表し、各ファンドのクレディスイスの株式と債券の保有率を公表しています。

http://www.am-one.co.jp/pdf/report/13010/20230316_MPTemporarily.pdf.pdf


同社のリリースによると、クレディスイス株の保有率は次のとおりです。


たわらノーロード先進国株式 0.019%

たわらノーロード全世界株式 0.016%


クレディスイスは、世界トップ9の投資銀行(「バジル・ブラケット」と呼ばれています)の一角でした(バジル・ブラケットの残りの8行は、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、JPモルガン、バンクオブアメリカ、シティグループ、バークレイズ、ドイツ銀行、UBSであり、そうそうたるメンバーです)。


クレディスイスの時価総額は3月17日の終値で74億フランでしたが、UBSによる買収で割り当てられるUBS株は30億スイスフラン程度であるとされています。

つまり、株価は6割減になってしまったことになります。


とはいえ、クレディスイスが発行したAT1債(160億フラン=2兆2800億円)は無価値になりました。

AT1債は劣後債の一種であり、発行する銀行の自己資本比率が低下したときに株式に転換されることが予定されています。劣後債とはいえ債券である以上、発行体が破綻したときは株式よりも優先弁済を受けるべきものです。

しかし、今回のスイス政府による破綻処理は、AT1債を無価値にしつつ、株式は6割減(4割の価値は残す)というものだったので、世界中が驚愕することになりました。


普通の人にはAT1債なんて関係ないだろうと思ってはいけません。

アセットマネジメントONEは、3月20日付けで第2報のリリースを発表しましたが、これは各ファンドのAT1債の保有比率に関するものです。これを見ると、AT1債が債券ファンドに組み込まれて普通に売られていることが分かります。

http://www.am-one.co.jp/pdf/report/13023/20230320_MPTemporarily.pdf


ちなみに、三井住友トラストアセットマネジメント、三菱UFJ国際投信もリリースを出しています。


三井住友トラストアセットマネジメントは、SMTグローバル株式(超低コスト競争が始まるまでのインデックスファンドの絶対王者)を運用しています。SMTグロ株のクレディスイス株の保有比率は0.016%でした。

https://www.smtam.jp/news/pdf/fund/HPETF0230320_.pdf


三菱UFJ国際投信は、スリムシリーズを運用しています。

同社のリリースによると、クレディスイス株の保有率は次のとおりです。

https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_230317.pdf


eMAXIS Slim先進国株式 0.020%

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.017%



私は、クレディスイスの破綻のニュースを聞いたとき、自分には無関係だと思いましたが、たわら先進国株にクレディスイス株が0.019%含まれていることから無関係ではありませんでした。

とはいえ、クレディスイスの個別株やAT1債を保有していた人と比べればはるかにマシです。広範に分散投資することの重要性を改めて実感させられたニュースでした。


4 件のコメント:

  1. たわら先進国株とたわら全世界株にクレディスイス株があるという事は、MSCIの指数にクレディスイスが含まれているという事ですね。
    まあ言われてみれば当然でしょう。欧州の代表的企業ですし。

    そうすると、他のMSCI指数準拠のインデックスファンドにもクレディスイス株が含まれている(そうでないとおかしい)という話ですね。

    三菱UFJ国際投信のリリースによると、スリム先進国株とオルカンも、ばっちり保有していた模様です。↓
    https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_230317.pdf

    VTや、VTを買うだけファンドにもクレディスイス株があるのか知りたいところですが、バンガードの日本法人が無くなり、よく分かりません🥲

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  2. コメントありがとうございます。

    >三菱UFJ国際投信のリリース

    記事を作成したときに各運用会社の公式サイトを見てみたのですが、出していたんですね。本文を訂正しておきます。

    >VTや、VTを買うだけファンドにもクレディスイス株があるのか知りたい

    楽天全世界株の運用報告書336頁に「Credit Suisse Group AG(Registered)」と記載されていますね。

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  3. 男爵さんは先進国派ですが、全世界株式でもスリムよりたわらの方が投信保有ポイントを考えると優れていると考えますか?
    何も考えずにスリム全世界買ってましたが、たわらの方がいいのかなと。

    おそらくスリムは、信託報酬引き下げで追従しますが、SBI証券の投信保有ポイントは変わらないなら、たわらが良さそうですね。

    もしかしたら新興国もスリムよりたわらの方がいいかも。

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  4. コメントありがとうございます。

    >全世界株式でもスリムよりたわらの方が投信保有ポイントを考えると優れていると考えますか?

    純資産額が46億円しかないので、全くダメです。

    >おそらくスリムは、信託報酬引き下げで追従します

    問題は「いつやるか」ということではないでしょうか。
    「今でしょ」ということにならないと、スリムのブランド価値はかなり毀損されると思います。

    >新興国もスリムよりたわらの方がいいかも。

    面白そうですので、少し考えてみます。

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