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本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2023年3月20日月曜日

【入門講座②】市場平均とは「おっさんの蟲毒」である

投資信託を買おうと考えた人は、最初に


インデックスファンド
アクティブファンド


という言葉を知ることになります。


このうち、インデックスファンドは、運用会社が指数提供会社にライセンス料を支払って指数index)の提供を受け、指数に連動する運用結果を目指すファンドのことです。

※このライセンス料は、一般的には、顧客ではなく運用会社(たわら先進国株で言えばアセットマネジメントONE)が負担しています。


これに対し、アクティブファンドは、市場平均を上回る運用結果を目指すファンドのことです。
アクティブファンドの多くはファンドマネージャーの投資判断に基づく運用をしていますが、最近では指数に基づく運用をするアクティブファンドも存在します。

つまり、アクティブファンドの対義語は、インデックスファンドではなくパッシブファンドということになります。
整理すると、次のようになります。


1,1人ないし数人のおっさん(の投資判断)を全面的に信じる
→普通のアクティブファンド

2,1人ないし数人のおっさんが(特定の要素を抽出して)作った指数を全面的に信じる
→特定の指数に基づくアクティブファンド

3,おっさんの集合知(市場平均)を全面的に信じる
→パッシブファンド


私は、専門家の良し悪しの判断は同じ分野の専門家でなければすることができないと考えますので、見ず知らずのおっさんを全面的に信じてお金を託したいとは思えません。
しかし、個々のおっさんが信用できるかどうかが分からなかったとしても、全てのおっさんを死力を尽くして戦わせることができれば、その戦いで生き残ったおっさんはベストなおっさんであると信用することができます。

市場平均は全てのおっさんが死力を尽くして戦った結果(=生き残ったおっさんの平均値)であり、手抜きをするおっさんや能力が低いおっさんは既に淘汰され退場しています。
私は、このような理由で、資産形成を目指すのであれば市場平均を指数に採用したインデックスファンド(=パッシブファンド)を選択すべきであると考えています。



【本日のひとこと】
市場平均とは「おっさんの蟲毒」である。


4 件のコメント:

  1. 男爵様

    一年前から拝見しております

    恥ずかしながら、この記事を拝見するまでインデックスファンドとパッシブファンドを混同しておりました
    勉強になりました

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    参考にしていただけて、良かったです。

    返信削除
  3. たわら男爵様

    質問が2つあります。

    1つ目
    >2,1人ないし数人のおっさんが
    >(特定の要素を抽出して)
    >作った指数を全面的に信じる
    >→特定の指数に基づくアクティブファンド

    これは、例えばJPX日経400や、高配当株式ETFのような
    スマートベータ指数に連動することをめざす投資信託のことでしょうか。

    2つ目
    「蟲毒」というのは、聞きなれない言葉ですが、
    アクティブファンドや、そのファンドマネージャーの生き残りのバイアスを指しているのでしょうか?

    ご教示いただけますと幸いです。

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  4. コメントありがとうございます。

    >これはスマートベータ指数に連動することをめざす投資信託のことでしょうか。

    市場平均ではない指数をベンチマークとするインデックスファンドのことです。
    スマートベータ指数もそうですが、日経225やS&P500も選定者の判断が介在する(市場の見えざる手に完全に委ねていない)という点で好ましいとは思えません。

    >「蟲毒」というのは生き残りのバイアスを指しているのでしょうか?

    生き残りのバイアスという意味がよく分かりませんが、蟲毒とは最後に生き残った者が最も強いという意味です。
    私は、生き残った投資家の平均値である市場平均に連動するファンドを選択すべきであると考えています。

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