auPAYマーケットの致命的なクソ仕様

auやUQモバイルにMNPすると、携帯番号型のauIDが自動で付与されます。

auは契約者単位ではなくauID単位で管理しているため、 auやUQモバイルの携帯利用者でない人はメールアドレス型のauIDを1つしか持てませんが、auやUQモバイルの携帯利用者であれば、メールアドレス型のauIDのほかに携帯番号の数分の携帯番号型のauIDが持てることになります。

例えば、auやUQモバイルの携帯番号を3つ持っている人がいるとします。

その人は、メールアドレス型のauIDを1つ、携帯番号型のauIDを3つ、合計4つのauIDを持っていることになります。

auPAYプリペイドカードも、ポンタのウェブカード番号も、それぞれ4枚発行することができます。

そして、auPAYマーケットの利用者登録もauIDの数だけできます。携帯番号型のauIDをauPAYマーケットに初めて登録すると、初回登録特典（1円以上の商品に利用できる1000円オフクーポンや1000円以上の商品に利用できる500円オフクーポン）が適用されますし、2000円分のポンタを3000円分のauPAYマーケット限定ポイントに交換できる特典もauIDの数だけ利用することができます（楽天市場やヤフーショッピング等の普通のショッピングモールでは副アカウントが禁止されていることから、本当に大丈夫かauに確認したところ、初回登録特典のクーポンもポンタの交換もauIDの数だけやってもらって全く問題ないと明言されました）。

しかし、ここには重大な罠が隠れています。

※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●スマホ単体割引を禁止し、回線契約セット割引を4万4000円に倍増（総務省案）

https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/44000.html

auPAYマーケットを利用するには、携帯番号での本人確認が必須です。

私はこれまでずっとメールアドレス型のauIDでauPAYマーケットを利用しており、UQモバイルにMNPした後も同じです。メールアドレス型のauIDで利用しているauPAYマーケットの本人確認はMNPした携帯番号でしました。

しかし、先日、MNPした携帯番号型のauIDで間違ってスマートパスプレミアムに入会してしまいました（スマートパスプレミアムもauIDの数だけ入会できます）。初回30日間は無料（初回かどうかもauID単位で判定されます）だったので、まあいいかと思ってこの携帯番号型のauIDをauPAYマーケットにも登録してクーポンやauPAYマーケット限定ポイントの増量を満喫したのですが、auPAYマーケットの利用時に本人確認を求められた際、MNPした携帯番号（メールアドレス型のauIDで登録したauPAYマーケットの本人確認で利用済のもの）を利用したところ、なんと、本人確認が済んでいるはずのメールアドレス型のauIDで登録したauPAYマーケットで本人確認が済んでいない旨のメッセージが出現したのです。

auPAYマーケットでは、本人確認をしないとクーポンやポイントを利用することができない仕様になっています。

そのため、MNPした携帯番号を入力して本人確認をしようとしたところ、エラーメッセージが出て本人確認することができませんでした。

困ってauに連絡したところ、下記の事実を告げられました。

1，携帯番号型のauIDをauPAYマーケットに登録すると、その携帯番号はメールアドレス型のauIDで利用しているauPAYマーケットの本人確認のために利用することができなくなる。携帯番号型のauIDを登録したauPAYマーケットを退会しても状況は変わらない。

2，メールアドレス型のauIDで利用しているauPAYマーケットでクーポンやポイントを利用したければ、別の携帯番号を用意し、その携帯番号で本人確認をするしかない。

3，カスタマーセンターには1年ほど前から苦情が寄せられているため、改善の上申を上げているが、一向に改善される気配はない。

auPAYマーケットでメインの携帯番号が利用できなくなってしまうというのは致命的なクソ仕様だと思うのですが、1年前からこのクソ仕様を分かっていながら放置し続けるauの企業としての姿勢もクソであると言わざるを得ません。

私は、auのこのような企業としての姿勢が信頼できないため、auじぶん銀行やauカブコム証券をメインとして利用することができないでいますが、今回の件でその気持ちがより強まりました。