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2023年5月17日水曜日

ニッセイNASDAQ100、「現物運用」かつ「競合ファンドの半値以下」で登場

ニッセイアセットマネジメントは、2023年3月31日、〈購入・換金手数料なし〉シリーズにNASDAQ100指数をベンチマークとするインデックスファンドを新規設定しました。


名称は、「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」。

信託報酬は、税抜0.185%(税込0.2035%)です。


新規設定から1か月半が経過し、第1回目の月次報告書が先ほど公表されました。




※よろしければ、次の記事もご覧ください。


●TOPIX がバブル後の高値を更新

https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/topix-33.html





月報はこちら。

https://www.nam.co.jp/report/monthly/m122308-230517.pdf


月報によれば、組入上位10銘柄はいずれも現物株であり、第10位のブロードコムの比率が2.0%であることから、米国ETFに投資していたとしてもその比率は2.0%以下であることが分かります。

つまり、ニッセイNASDAQ100は米国ETFを買うだけファンドではなく、現物運用をしているファンドであることが月報から明らかになりました。


ニッセイNASDAQ100のベンチマークはNASDAQ100指数(配当込)です。

月報によれば、基準価額の騰落率は、ファンド・ベンチマークともに


直近1か月 2.0%

設定来 3.7%


で一致していることから、上方乖離も下方乖離もしていないことが分かります。



NASDAQ100指数をベンチマークとする競合ファンドと比較してみます。


0.185% ニッセイNASDAQ100 15億円(2023.3.31新規設定)

0.38% PayPay投信NASDAQ100 12億円

0.40% eMAXIS NASDAQ100 616億円

0.40% NZAM・ベータNASDAQ100 21億円

0.44% インデックスファンドNASDAQ100 684億円

0.45% iFreeNEXT NASDAQ100 597億円


ニッセイNASDAQ100は、競合ファンドと比べて信託報酬が飛びぬけて安いことが分かります。

純資産額を見てみると、税抜0.40~0.45%の間に純資産額600規模のファンドが3つもあることが分かります。ニッセイアセットマネジメントはこれを見て「NASDAQ100指数をベンチマークとする超低コストインデックスファンドにはニーズがある」と考えたのでしょう。


SBI証券のサイトを利用して、直近1か月の騰落率を比較してみます。


4.67% ニッセイNASDAQ100 15億円

4.62% PayPay投信NASDAQ100 12億円

4.66% eMAXIS NASDAQ100 616億円

4.64% NZAM・ベータNASDAQ100 21億円

4.65% インデックスファンドNASDAQ100 684億円

4.65% iFreeNEXT NASDAQ100 597億円


微妙に上振れているような気もしますが、純資産額600億円規模の3ファンドとの差は0.01~0.02%にすぎないことを考えると誤差の範囲内でしょう。

いずれにしても、新規設定直後のファンドとしては優秀な成績であると言えます。


さて、NASDAQ100ファンドが欲しいとき、ニッセイNASDAQ100を除けば、信託報酬と純資産額の観点からは「eMAXIS NASDAQ100」を選ぶべきです。

eMAXIS NASDAQ100の信託報酬は税込0.44%ですが、SBI証券で保有すると0.19%の投信保有ポイントが付くため、実質0.25%となります。

これに対し、ニッセイNASDAQ100の信託報酬は税込0.2035%ですが、投信保有ポイントは0.05%のため、実質0.1535%となります。

ニッセイNASDAQ100の信託報酬はeMAXIS NASDAQ100の46.25%と半値以下ですが、投信保有ポイントを考慮すると61.4%です。


とはいえ、投信保有ポイントがいつまで続くかは分かりませんし、続いたとして今の水準が維持されるかどうかも分かりませんので、投信保有ポイントをファンド選択の判断要素に含めるとしても、決定的な要素として扱うべきではありません。

ニッセイNASDAQ100が新規設定後の1か月をケチをつけようがない成績で乗り切ったことを考えると、NASDAQ100ファンドが欲しいのであればニッセイNASDAQ100を買うべきであると考えます。


3 件のコメント:

  1. 三井住友カードゴールド(NL)を発行し、Vpassに登録しましたが、
    SMBCIDも登録した方が良いのでしょうか。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。

    私は、オリーブのプラチナプリファードを申し込んだため、オリーブアカウント(=SMBC ID)を作る必要があったので作りました。

    オリーブのNLゴールドでないのであれば作る必要はないように思いますが、それで正しいかは分かりません。

    返信削除
  3. ご回答ありがとうございます。
    オリーブではないです。
    SMBCIDを作るとVポイントアッププログラムを利用できますが、オリーブの利用や三井住友銀行(カード)の仲介口座が条件みたいなので、しばらくはSMBCIDは作らないでおきます。

    返信削除