TOPIXは、2023年5月16日、2127.18ポイントを記録し、バブル後の高値(1990年8月以来33年ぶり)を更新しました(史上最高値は1989年末の2884.80ポイントですから、史上最高値の更新はまだ先です)。
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/au300.html
私は、時価総額比の株式インデックスファンドを買うことは、株価が史上最高値を更新し続ける未来に賭ける投資方法であると考えています。
株価が史上最高値を更新し続けるのであれば、今の高値は将来の安値になります。そのため、いつ買っても儲かるし、積立投資よりも一括投資の方がより儲かることになります。
現在、最も人気があるファンドは、S&P500をベンチマークとする「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。インデックスファンドで初めて1兆円と2兆円の壁を越え、アクティブファンドを含む全てのファンドで最も純資産額を集めています。
その理由は単純です。この数年間は米国株が絶好調であり、史上最高値を更新し続けたからです。
かつての日本株を振り返れば、まさにバブルの頃、日本株がこの世の春を謳歌していました。
しかし、春が過ぎれば、やがて冬が来ます。バブルがはじけ、株価は低迷を続けます。
そして、今回、TOPIXが1990年8月以来33年ぶりの高値を更新したわけですが、「1990円8月以来」というフレーズは2022年10月にも目にしました。1ドル150円に到達し、1990年8月以来32年ぶりの円安というフレーズが各所で大々的に報道されました。
この流れを見ると、日本の株高は円安のおかげであり、1990年8月以来の円安になったからこそ1990年8月以来のTOPIX高値更新になったのではないかとも思えるのですが、いずれにしても1990年8月にTOPIXをベンチマークとするインデックスファンドを買えたとしてそれを一括購入した人は、この間、分配金はもらえたものの含み損が解消されるまで長い冬を耐え忍ばねばならなかったことになります(もっとも、2021年9月6日に2041ポイントを記録しており、1990年8月以来のTOPIX高値更新はこの時点で既に達成されています)。
バブル時の株価は異常値(エラー)であり、市場の見えざる手が熱狂に負けて働かなかったと考えるならば、特定の国に集中投資するのはかつての日本株と同じ轍を踏むリスクがあります。
このような理由で、私は、人気ナンバーワンの米国株に集中投資することには極めて消極的であり、先進国の株式に分散投資するたわらノーロード先進国株式が投資対象として最も優れていると考えています。
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