竹川美奈子さんの下記記事を読みました。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00463/050900025/
竹川さんは、
と述べた上で、
1,現行NISA口座の投資額は新NISA口座の生涯投資枠(1800万円)とは別枠であること。
2,現行NISA口座の非課税運用期間が経過しても新NISA口座にはロールオーバーできない(=特定口座に自動移管される)こと。
という2点のポイントについて詳細に解説しています。
内容は既に当ブログで解説したとおりであり特に目新しい部分はありませんが、分かりやすさと内容の信頼度はさすがの竹川クオリティですので、一読することを勧めします。
さて、今回のテーマは「現行NISAの利用者は新NISAスタート後はどうすればよいか」という点です。
詳細は竹川さんの上記記事をご覧いただくとして、結論としては、
1,つみたてNISAの非課税運用期間は20年もあるため、基本的にはそのまま放置して特定口座への自動移管を待てばよい。
2,一般NISAの非課税運用期間は5年しかなく、新NISAの導入によってロールオーバーして非課税運用期間を延長することもできなくなった(=5年で確実に終了することになった)ので、出口戦略(非課税期間終了時点で含み損があると損をするので、含み益がある時点で売却する等)を考る必要がある。
というものになります。
新NISAは基本的には誰にとっても良い制度と言えますが、現行NISAのロールオーバーを狙っていた人にとっては手放しで礼賛することはできません(私も、子供が18歳になったらジュニアNISAを一般NISAにロールオーバーしようと考えていましたが、できなくなってしまったので悲しいです)。
とはいえ、現行NISAから新NISAへの移行によって、年間360万円、生涯1800万円までをとにかく早急に新NISA口座にぶち込んで後はそのまま放置すればよいという極めてシンプルな投資戦略が誰にとってもベストな投資戦略になったのは非常に良かったと思っています。
子供が18歳になり、ジュニアNISAを新NISAにロールオーバーできると書いてあるサイトもありますが、こちらは新しく制度発表後に廃止になったのでしょうか?
返信削除たわら男爵様
返信削除現行一般NISA満了時に値下がりしていた場合、
・移管された特定口座で即座に全数量を売却
・(同時に同一銘柄を)新NISAで同一数量購入
この手動ロールオーバーのケースでは、結果として新NISA枠の消費が減り、残りのスペースが増えるので、むしろラッキーであると考えています(銘柄を厳選していることが前提条件として)。
コメントありがとうございます。
返信削除>ジュニアNISAを新NISAにロールオーバーできると書いてあるサイト
新NISAができる前の話です。
新NISAは、ジュニアNISAを含む全ての現行NISAをロールオーバーすることができません。
>結果として新NISA枠の消費が減り、残りのスペースが増えるので、むしろラッキーであると考えています
ご指摘のケースでも、120万円を一般NISAにするよりは、40万円はつみたてNISA、80万円は特定口座にして、80万円の特定口座で購入した投信を売却し、そのお金を使って新NISAで投信を買ったほうがよいと思います。