セゾン投信は、2023年6月1日、創業者兼会長CEOの中野晴啓さんが6月28日付けで退任する旨を発表しました。
https://www.saison-am.co.jp/news/2023/info/20230601113842.html
上記人事について「不本意な退任だと思っている」という中野さんのコメントを紹介した上で、親会社(クレディセゾン)との路線対立によって罷免されたとの報道もなされているところです。
【参考】
●【さよならセゾン投信】中野晴啓会長、6月28日でクビ(追記あり)「セゾン投信の投信を保有している人はどうしたらよいか(積立投資を続けるべきか)」というのが今回のお話です。
この点について、セゾン投信は、社長とポートフォリオマネージャー2名のコメントを発表し、顧客に対して保有継続を訴えていますが、そこには肝心の中野さんのコメントは含まれていません。
中野さんがどのように考えているかが気になるところですが、「長期投資における重要な選択」と題するコラム(2023年4月27日付)で、次のように述べています。
https://www.saison-am.co.jp/pdf/learn/saison/newsletter/archive/2023/message2305.pdf#page=2
また、中野さんは、「その投信、見えますか? 新NISAで重要になる選択眼」と題するコラム(2023年5月11日付)で、更に踏み込んだ発言をしています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB102Q80Q3A510C2000000/
中野さんは、上記コラムを執筆した時点ではクレディセゾンによって罷免されることは分かっていたはずですから、我々はこれらが今回の罷免を受けてセゾン投信で投資を継続するかどうかについての中野さんからのメッセージであると受け止めるべきです。
私は、2007年、中野晴啓という船長を信じて、海のものとも山のものとも知れぬ「セゾン号」に乗船することを決意し、2015年まで積立投資を続けました。
セゾン投信の直販は2015年に全売却して619万2132円の譲渡益をもらって終了しましたが、その後、tumiki証券とセゾンポケットでクレジットカード決済による投信積立サービスを開始してセゾングローバルバランスファンドを積立買付しています。
投資信託にとって純資産額というものが顧客の愛であるとするならば、我々はセゾン投信の投信を買ったり売ったりすることを通じてセゾン投信に対して我々の思いを伝えることができます。
セゾン投信の15万人の口座保有者は、セゾン投信の今回の行動(最大の功労者である中野さんを鼻紙を捨てるようにポイ捨てした件)に対し、投資を継続することでセゾン投信に賛成する旨の意思表示をすることもできますし、全売却することでセゾン投信に反対する旨の意思表示をすることもできるわけですが、果たしてどのような結果になるのでしょうか。
ちなみに、私が保有するセゾングロバラの時価総額は150万円ほどにすぎませんが、私は、セゾン投信に対して中野さんをクビにしたことへの抗議の意思を示すため、6月1日付けで全売却しました。
男爵様、いつも大変お世話になっております。
返信削除今までに何回かセゾン投信関連のコメントをさせていただいております。
私は、中野さんの著書の影響で投資信託購入を開始しました。セゾン投信のセミナーにも3回参加して、著書にサインもしていただきました。
セゾン投信自体は途中で口座を解約してしまいましたが、中野さんにはとても感謝しております。
アクティヴファンドに投資することについて、山崎元さんが、「ファンクラブの会費を払うようなもの」と形容されていましたが、セゾン投信は、中野ファンクラブでもあったと感じます。
現在、毎月の投資金額のうち、わずか1%相当ですが、tsumiki証券で達人ファンドを購入しております。信託報酬は、ファンクラブの会費として割り切っておりました。
全売却を決行され男爵様は決断力がありますね、尊敬申し上げます。
私は、中野さんの正式退任時のコメント等をみてから決断することにしました。
コメントありがとうございます。
返信削除>セゾン投信は、中野ファンクラブでもあったと感じます。
セゾン投信は、今回の件でブランド価値を大きく毀損してしまったと思います。
新NISAで販路拡大を狙ったのでしょうが、「SBI証券でセゾングロバラを買えるとしてあえてセゾングロバラを買うか」と考えれば誰も買わないでしょう。
セゾン投信の直販でNISA口座を開設させて囲い込むほうが良かったと思っています。
>私は、中野さんの正式退任時のコメント等をみてから決断することにしました。
中野さんは社内政争に敗れて失脚し既に死に体ですので、セゾン投信の不利益になるコメントは出せないし(「不本意だった」と言うのがギリギリのラインだったのでしょうね)、セゾン投信の利益になるコメントは出したくないと考えているのでしょうね(出したいのであれば、社長と連名で出すこともできましたし、事前にセゾン投信からの離脱を促すようなコメントをしなかったはずです)。
男爵さんが中野さんを信じてセゾンを保有していた期間にたくさんの学びがあったのではないでしょうか?それがセゾンの価値の一部だと思います。親会社の社長さんにはそんなお客の無形の利益などには興味が無いのでしょう。目先の数字が大事なんです。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>親会社の社長さんにはそんなお客の無形の利益などには興味が無いのでしょう。
販路を拡大すれば他社と競争することになりますが、積立王子という唯一無二のブランドによって「多少割高でも仕方ない」と顧客を納得させていたセゾン投信に勝ち目があるとは思えません。