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2023年7月14日金曜日

ETFがおすすめの分散投資といえる訳

下記記事を読みました。

●NISAでの利用割合はまだまだ低い? ETFがおすすめの分散投資といえる訳
https://financial-field.com/assets/entry-219899




上記記事は、ETFのメリットとして、次の3点を指摘します。

1,手軽に分散投資でき、個別株式よりもリスクが低い
2,投資信託よりもコストが低い
3,投資信託とは異なり希望価格で購入できる


しかし、私は、上記3点を見て、次のように思いました。

1,手軽に分散投資できる点は投資信託も同じ。
2,投資信託よりもコストが低いとは言えない。
3,投資信託は確かに希望価格で購入できないが、希望価格で購入することに何の意味もない。



我々が時価総額比のインデックスファンドを購入するのは、株式市場にまるごと投資したいからです。
時価総額に希望をしても無意味です。なぜなら、時価総額は全ての市場参加者の希望の集合知だからです。そう考えると、時価総額比のインデックスファンドを約定価格を知らずに買うということは、全ての市場参加者の「希望価格」を集計した金額で買いたいというオファーをしたことと同義であるとも考えられます。

とはいえ、インデックスファンドを買っている我々がもっとも気になるのは、


ETFはインデックスファンド(狭義)よりもコストが安いのか


ということでしょう。

日本を含む全世界の株式に時価総額比で投資するファンドの信託報酬を比較してみます。


eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.1133%
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)0.0858%


これだけを見て、「ETFのほうがやっぱり安いやん」と思ってはダメです。
次の記載を見てください。


以下の費用・手数料についてもファンドが負担します。
・監査法人に支払われるファンドの監査費用
・有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる手数料
・有価証券等を海外で保管する場合、海外の保管機関に支払われる費用
・外国株式インデックスマザーファンドおよび新興国株式インデックスマザーファンドの換金に伴う信託財産留保額
・その他信託事務の処理にかかる諸費用等
※上記の費用・手数料については、売買条件等により異なるため、あらかじめ金額または上限額等を記載することはできません。
上記のほか、以下の費用・手数料についてもファンドが負担します。
・受益権の上場に係る費用(追加上場料(追加上場時の増加額に対して0.00825%(税抜 0.0075%))、年間上場料(毎年末の純資産総額に対して最大0.00825%(税抜0.0075%)))
対象指数についての商標(これに類する商標を含みます。)の使用料(信託財産の純資産総額に年率0.055%(税抜 年率0.05%)(上限)をかけた額

https://maxis.mukam.jp/pdf/web/viewer.html?file=/pdf/koumokuromi/182559/182559_20230308.pdf#page=9



出ましたね。トレーサーズオールカントリーが顧客負担にして物議をかもした指数のライセンス料です。
指数のライセンス料は、MAXISオールカントリーではファンド負担(=顧客負担)とされています。

三菱UFJ国際投信に電話して聞いたところ、

「上限」と記載しているが、この数字の金額を実際に徴収していると思ってもらって構わない

ということでした(なお、三菱UFJ国際投信では、ETFについては運用報告書を作成しておらず、いわゆる「信託報酬を除くその他費用」の開示はしていないし、個別に聞かれても教えることはできないということでした)。

これに対し、スリムオールカントリーは、指数のライセンス料を運用会社負担としています。

指数のライセンス料を考慮した実質的な信託報酬は、次のとおりです。


eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.1133%
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)0.1408%


また、SBI証券でスリムオールカントリーを保有すると、保有残高×0.0415%の投信保有ポイントがもらえます。
投信保有ポイントを更に考慮した実質的な信託報酬は、次のとおりです。


eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.0718%
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)0.1408%


というわけで、同じ運用会社が運用するインデックスファンドとETFとを比較したところ、インデックスファンドのコストはETFの半額であるということが分かりました。

なお、野村アセットマネジメントの「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」の信託報酬は0.05775%ですから、スリムオールカントリーよりも更に安いことになります(仮にSBI証券が取り扱ったとしたら、投信保有ポイントは0.0175%となるため、投信保有ポイントを考慮した実質的な信託報酬は0.04025%となります)。


9 件のコメント:

  1. たわら男爵様

    インデックスファンドはETFの半額の信託報酬で買える

    ですね?

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。

    もう少し分かりやすい表現にしておきます。

    返信削除
  3. 「希望価格で購入できる」=「金額買付できる」(NISAのように枠が決まっている場合に、ぴったり使い切ることができる)程度の意味では?

    返信削除
  4. 2559には貸株金利が0.1%つきますが、この点について御意見を伺わせていただければと思います。

    返信削除
  5. コメントありがとうございます。

    >NISAのように枠が決まっている場合に、ぴったり使い切ることができる程度の意味では?

    ETFは1株単位でしか購入できないため、NISAの枠をぴったり使い切ることはできないんですよね。

    >2559には貸株金利が0.1%つきます

    私は、わずか0.1%のために信用リスクを追加して負担したくはないです。

    「はじめてのNISAオールカントリー」がSBI証券で買えるようになれば、貸株金利を考慮しても「はじめてのNISAオールカントリー」のほうがお得になりますので、VTの買換え先として期待しています。

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  6. 希望価格で買えるとなると、もう少し下がってからという心理が働いて結局買えずじまいになりそうです。
    機械的に買い続ける方が良いでしょうから、先進国株式投信のみでいいのかなと思います。

    一つ質問なのですが、男爵様は無リスク資産(日本国債や預金)の利息はそのまま無リスク資産としてプールしているのでしょうか?

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  7. コメントありがとうございます。

    >希望価格で買えるとなると、もう少し下がってからという心理が働いて結局買えずじまいになりそうです。

    私もdポイント(現状ではSMBC日興証券で端株しか買えない)を使うタイミングに困っています。
    dポイントで投信が買えれば一瞬で使い切れるであろうことを思うと、やはり自分には個別株投資は向いていないと思っています。

    >男爵様は無リスク資産(日本国債や預金)の利息はそのまま無リスク資産としてプールしているのでしょうか?

    はい。
    本当はリスク資産を買う必要もないのですが、ポイント目当てでクレジットカード投資だけしています。

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  8. 信託報酬の差から米国市場に上場のETFをかつて買い付けしていました。しかし配当が四半期一度あることから早いタイミングで益出し、税金を払うことになることから現在は投資信託(配当を行っていない)への投資に切り替えました。
    特にNISA枠でETFを買っていたのは失敗したなぁと思っています。
    投資信託も配当あると思いこんできちんと調べ切れていなかったのが敗因です(規定は見ていたけど実際には配当が行われていないまで見ていなかった)

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  9. コメントありがとうございます。

    >信託報酬の差から米国市場に上場のETFをかつて買い付けしていました。

    私もVTを何とかしたいと考えており、はじめてのNISAオールカントリーがSBI証券で買えるようになったら乗り換えようと思っているのですが、含み益がえげつない金額になっているため、どうしようかなと思っているところです。

    返信削除