こちらです。
49分23秒の動画ですが、あっという間に時間が過ぎました。中野さんが終始アツく語っており、実に見ごたえがあります。
これは前編で、セゾン投信創業から解任までのことがテーマです。
後日公開されるであろう後編では、解任された後のことや、これから(新しく作る投信会社)のことがテーマになっています。
詳細は動画を見ていただくとして、中野さんの解任に関する内容をまとめると、概要、次のとおりです(このほか、中野さんは、林野・クレディセゾン会長に対する評価、森・元金融庁長官に対する評価、この数年で投信業界の考え方が劇的に変化したこと等についても言及しています。非常に面白い内容になっていますので、ぜひご覧ください)。
1,解任の経緯は一連の報道のとおりである。不本意な解任であった。
2,更迭は全く予期していなかった。2023年4月5日、林野会長に呼ばれて「SBIの北尾さんは10兆円の残高を目指すと言っている。だからセゾン投信は5兆円の会社にするんだ。そういう会社を目指すには中野は邪魔になるから辞めてくれ」と何の前触れもなく突然告げられた。それ以来、林野会長には会っていない。
3,2023年4月5日に林野会長に解任を告げられる直前まで、自分と理念を同じくする後継者にバトンを渡すべく、その育成を時間をかけてやっていこうと考えていた。
4,セゾン投信の取締役会が2023年5月31日付けで再任をしない旨を決議をした。セゾン投信はこの事実を隠そうとしたが、受益者1人1人が判断するための正しい情報をきちんと提供することが何よりも重要であり、それを隠して「何も変わりません」と言い続けることは顧客本位の業務運営に反し不誠実であると考えたので、解任の事実とそれが不本意であることのみを公表することにした。
解任についての一連の報道は全て事実だが、「周辺をよく調査している。大したものだ」と感心した。
5,セゾン投信は自分にとって子供のようなもの。突然取り上げられて、身を切られるような辛い思いをした。しばらくは何もする気が起きず、ずっと酒を飲んでいた。
セゾン投信の園部社長は、こんなことを言っています。
「セゾン投信は不変です」(園部鷹博・セゾン投信社長)
セゾン投信の経営理念や運用方針・哲学などは不変です。皆さまの大切なお金を運用する運用会社として顧客本位の業務運営を念頭にお客さまを最優先とする運営は変わらず、経営方針の変更、運用方針の変更、方針に沿わない販路拡大は行いません。私たちはこれまでの経営理念や運用方針が、お客さまや世の中の皆さまから高い評価を受け、それが現在の実績や認知につながっていることを十分に認識しており、この “よさ”を失わず、これまで通り続けていくことをお約束いたします。
変わらないといっても本当に変わらないの?という声もあろうかと思います。実際には時がたって、初めてご認識いただけるものと考えます。私たちが変わらぬ理念、哲学などに基づいた行動を実践していくことでお客さまにはご理解、ご納得いただけると考えております。
園部社長は中野さんの解任に賛成票を投じましたが、その理由について何らの説明をしていません。
園部社長が言うとおりセゾン投信が不変であるならば、中野さんを解任する必要はありません。中野さんによれば「セゾン投信を5兆円の会社にするためには中野がいると邪魔なので辞めてくれ」と言われたということですから、園部社長は明らかに嘘をついています。
顧客に対して平然と嘘をつく会社を信頼して資産を託し続けることができるのか。
今回の問題は、結局のところはこの点に行きつくのではないでしょうか。
中野さんはカッコイイですね。
返信削除もともと容姿端麗な方ですが、自分の信念を貫く生き様を、私はカッコよく感じます。
NISAがこれだけ拡充された事に、中野さんの影響・啓蒙がかなり貢献していると思っています。
次回、中野さんの今後の話が聞けることを楽しみにしてる。
返信削除中野さんが動かした投信業界そのせいで新規参入はより厳しくなっているのは皮肉なことではある。
コメントありがとうございます。
返信削除>NISAがこれだけ拡充された事に、中野さんの影響・啓蒙がかなり貢献していると思っています。
同感です。
>中野さんが動かした投信業界そのせいで新規参入はより厳しくなっているのは皮肉なことではある。
セゾングロバラのおかげで信託報酬が1.0%の時代から0.5%の時代に進みましたが、0.1%の時代についていけなかったのは残念でしたね。