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2023年10月12日木曜日

新NISAに資産を移すべき? 課税と手取りで考える

日経新聞電子版(2023年10月4日 4:00)の下記記事を読みました。
楽天証券の口座保有者が日経新聞の記事を無料で読めるサービス「日経テレコン21」では読めませんでしたが、日経新聞公式サイトの無料会員に登録すれば読むことができます。


●新NISAに資産を移すべき? 課税と手取りで考える
お金を殖やすツボとドツボ(66) 編集委員 田村正之






記事の内容を簡単にまとめると、次のとおりです(たとえば「つみたてNISA」とは、「つみたてNISA口座で保有中の投信を売却して新NISA口座で買い直すべきか」という意味です)。


1,つみたてNISA
そのまま保有継続すべき。現行NISAの非課税投資枠は新NISAの生涯投資枠1800万円とは別枠なので、現行NISAを売却して新NISAに買い替えるのは損。

2,一般NISA
つみたてNISAの非課税投資期間は20年のため、非課税投資期間終了時に損が出ることは想定しにくい。これに対し、一般NISAの非課税投資期間は5年のため、非課税投資期間終了時に損が出ることは十分に考えられる。
そのため、利益があるうちに売却して特定口座で買い直し、新NISAがスタートした時点で買い直したものを売却して新NISA口座で買い直すべき。

3,特定口座・含みあり
なるべく早く売却して新NISA口座で買い直すべき。

4,特定口座・含みあり
損益通算できるなら、売却して新NISA口座で買い直すべき。
損益通算できなければ、含み損が解消されるまでは特定口座で保有しても新NISA口座で保有しても課税されない点は同じなので、そのまま特定口座で保有していてもよい。

※損益通算
A銘柄で50万円の値上がり益があると、50万円×20.315%が課税される。
しかし、同じ年にB銘柄で30万円の損失があると、A銘柄の利益50万円とB銘柄の損失30万円が通算されて利益20万円となり、20万円×20.315%の課税で済む。
A銘柄の売却が先であれば、B銘柄の売却時に30万円×20.315%が還付される。これに対し、B銘柄の売却が先であれば、A銘柄の売却時に20万円(A銘柄の利益50万円-確定済みのB銘柄の損失30万円)×20.315%の課税で済む。



田村さんの記事だけあって非常に分かりやすいです。
この記事を見るために日経新聞の無料会員に登録する価値はありますので、よろしければオリジナル記事をご覧ください。

4 件のコメント:

  1. 株主優待目的の視点で言うと、新NISA口座開始後に同じ株を購入し共通の株主番号としてから旧口座の株を売却することで長期保有優遇の恩恵を継続して受けられる、と認識していますが正しいでしょうか?

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  2. 「3,特定口座・含み益あり」についてですが、将来的に所得ゼロの無職が続くと仮定した場合、所得控除の範囲内(40万ぐらい)で売却して確定申告するという戦略はアリでしょうか?

    この場合、源泉徴収された税金は全額還付で翌年の国民健康保険に影響はしないという認識でよろしでしょうか?(年金受給が始まると、この手は使えない?)

    返信削除
  3. 含み益があれば、いまからでも売却して現金化したほうがいいですか

    返信削除
  4. コメントありがとうございます。

    >新NISA口座開始後に同じ株を購入し共通の株主番号としてから旧口座の株を売却することで長期保有優遇の恩恵を継続して受けられる

    おそらく正しいとは思いますが、やったことがないため分かりません。

    >将来的に所得ゼロの無職が続くと仮定した場合、所得控除の範囲内(40万ぐらい)で売却して確定申告するという戦略

    たしかに、売却益が住民税の基礎控除(43万円)以内であれば所得金額がゼロになり、国保の掛金は7割減額になると思います。

    しかし、どこかで間違えると非常に面倒なことになるため、私はやりたいとは思いません。

    >年金受給が始まると、この手は使えない?

    年金で基礎控除を使ってしまうため、ダメでしょうね。

    >含み益があれば、いまからでも売却して現金化したほうがいいですか

    特定口座の含み益のことであれば、私ならば同日売買をします。
    本文の「なるべく早く売却する」というのは、新NISAがスタートした後の話です。

    一般NISAの含み益のことであれば、私は、自分にはそのような判断ができないと考えてつみたてNISAにしましたので、分かりません。

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