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2023年10月18日水曜日

はじめてのNISA・全世界株式(オール・カントリー)、10億円に到達

はじめてのNISA・全世界株式(オール・カントリー)」は、野村アセットマネジメントが業界トップの威信をかけて投入した超低コストインデックスファンドです。


信託報酬は0.05775%

トレーサーズオールカントリーがやったように法定書類の作成費用指数のライセンス料を顧客負担にすることで信託報酬を安く見せかけるのではなく、運用会社負担にした上でのこの安さにはみんな度肝を抜かれました。

そして、トレーサーズオールカントリーは無視したスリムオールカントリーはじめてのNISAオールカントリーは無視することができず、対抗値下げに踏み切らざるを得ませんでした。


はじめてのNISAオールカントリーには次のとおり素晴らしい利点があるため、私は爆発的に売れると予想していました。


1,インデックスファンドの運用能力では我が国トップレベルの野村アセットマネジメントが運用するインデックスファンドであること。

2,日本株のマザーファンドは野村アセットマネジメントが自社資金2億円を投入して新設されたものだが(MSCIジャパン指数に連動するマザーファンドを元々もっている運用会社は存在しないため)、先進国株と新興国のマザーファンドは我が国トップレベルの規模を誇ること。

3,法定書類の作成費用や指数のライセンス料は、当然ながら顧客負担ではなく運用会社負担であること。


このファンドが新規設定されたのは、2023年7月10日です。

およそ100日後の本日、ようやく純資産額10億円に到達しました。華々しく登場したはじめてのNISAオールカントリーでしたが、どうやら爆死しつつあるようです。






※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●ニッセイ・S 米国株式500、新シリーズではなかった(先進国株は出ない)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/s-500.html



はじめてのNISAオールカントリーが爆死しつつある理由を考えてみました。


はじめてのNISAシリーズのラインナップは、全世界株のほか、S&P500、新興国株、TOPIX、日経225ですが、最安値を更新したのは全世界株だけであり、他はスリムシリーズと同率に過ぎません。

もし野村アセットマネジメントが信託報酬0.05775%をはじめてのNISAシリーズの統一した信託報酬にしていたならば、はじめてのNISAシリーズのブランド価値は爆上がりしていたでしょうし、スリムシリーズは売上減の影響の大きさゆえに簡単には対抗値下げに踏み切ることができず、対抗値下げをするとしてもかなりの時間を要したものと思われます。要するに、爆上がりしたブランド価値を利用し、スリムシリーズが対抗値下げをするまでの時間を利用して純資産額を集めてスリムシリーズと真っ向勝負ができるだけの土台をつくることができたはずでした。

もちろん販売会社が野村證券のNISA口座だけでは勝負になりませんので、SBI証券、楽天証券、マネックス証券に事前に根回しし、新規設定当初から複数の販売会社で取り扱ってもらえるように準備した上でスタートすべきでした。

しかし、野村アセットマネジメントがこれらのことをしなかったせいで、はじめてのNISAオールカントリーの純資産額は伸びず、スリムシリーズにとって代わるどころかシリーズそのものが爆死しつつあります。


というわけで、野村アセットマネジメントは、スリムシリーズにとって代わるインデックスファンドシリーズを作るという貴重な機会を逃してしまいました。

これから頑張ったとしても、もうダメだと思います。

私は、auカブコム証券のauPAYカード決済を利用してはじめてのNISAオールカントリーを積立買付してきましたが、先ほどスリムオールカントリーに変更しました。合掌。


6 件のコメント:

  1. 結局、大多数の人は0.01%単位の経費率なんて気にしないんで。ブランド力、雰囲気で売上ランキング上位から選ぶんですよ。emaxis slimと楽天全米はだから強い。
    その点では、はじめてもたわらも2流レベルで同列なんです。

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  2. SBI・V・S&P500を積み立てています。
    積立を始めるとき、スリムS&P500と迷ったのですが、
    SBI証券を利用しているので、SBI・Vにしました。

    今後、僅差ではありますが、スリムS&P500の方が信託報酬がさらに安くなると、SBI派としては残念です。

    ニッセイとは指数が違う、ということで、値下げしない、ということもありますかね?

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  3. コメントありがとうございます。

    >emaxis slimと楽天全米はだから強い

    他社も、もっとブランディングを意識しないとダメですよね。

    >ニッセイとは指数が違う、ということで、値下げしない、ということもありますかね?

    私は、100%の確率で同率値下げをすると考えています。

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    返信
    1. 男爵様 バンガードETFを買うのと指数の使用料では やはりETFを買う方が高価になると思うのですが sbiアセットが手数料を下げる事が出来る根拠は  あるのでしょうか
      米国株式はバンガードに0.03 まだ下がるとは思いますが 
       sbi Vシリーズはslim
       少数点以下二桁三桁になりますとほんとに僅差です 
       

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  4. すいません 途中でした 
    sbi Vシリーズは三菱slim シリーズと同じく
    安価な事が売りですから 同種ファンド最安でなくても 努力して貰いたいです
     雪だるまオルカン 不憫な感じがします

    返信削除
  5. コメントありがとうございます。

    >sbiアセットが手数料を下げる事が出来る根拠はあるのでしょうか

    スリムS&P500とスリム全米株は同率値下げをするでしょうが、SBI・Vはできないと思います。

    >雪だるまオルカン

    純資産額1400億円もあるんですね。
    投資先のETFの経費率が0.042%ですから、こちらもダメだと思います。

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