日経新聞は、2023年10月17日、ニッセイアセットマネジメントが信託報酬0.057%の米国株ファンドを新シリーズの第1弾ファンドとして出すという特報を打ちました。
しかし、新シリーズではなかったし、信託報酬も間違っていました。
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●ニッセイ・S 米国株式500、信託報酬0.057%で登場(新シリーズ第1弾)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/s-50000571.html
名称 〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・S 米国株式500インデックスファンド
信託報酬 0.05775%
→トレーサーズオールカントリー、はじめてのNISAオールカントリー、スリムオールカントリーの信託報酬は3社均等(0.0175%)だが、当ファンドは、信託銀行報酬を0.015%に減額し、運用会社報酬と販売会社報酬を0.01875%に増額している(税抜販売会社報酬の全額をポイントバックするSBI証券で保有すると、年率0.01875%のポイントがもらえることになる)。
→有価証券届出書を見ると、法定書類の作成費用や指数のライセンス料は運用会社負担であることが明記されている。
新規設定日 2023年11月13日
販売会社 SBI証券、楽天証券、マネックス証券
※SBI証券で購入できるのは11月14日から。
※SBI証券は、年率0.01875%の投信保有ポイントを付与するものと思われる。
というわけで、新シリーズでもなかったし、信託報酬も0.057%ではなく0.05775%でした。
ニッセイ外国株と同じシリーズですので、「ニッセイ・S 先進国株式インデックスファンド」が新規設定される可能性はないでしょう。残念です。
また、日経新聞が言うところのシリーズ第2弾の外国株ファンドは、「ニッセイ・S 全世界株式インデックスファンド(オール・カントリー)」のことなのでしょうが、スリムオールカントリーと全く同率の信託報酬で新ファンドを出したところで売れるとは思えません。
ニッセイアセットマネジメントは、日経新聞に対して「パッシブ商品全体の残高を5年後に2兆円規模に増やす」とコメントしているようですが、信託報酬を0.057%(インデックスファンドの最安値を単独更新)で統一した新シリーズを出せばその可能性があったのに、従来のシリーズとして米国株ファンドと全世界株ファンドをスリムオールカントリーと同率の信託報酬で出したところで、スリムS&P500やスリム全米株への嫌がらせ程度の意味しかありません。
とはいえ、スリムS&P500やスリム全米株の保有者にとっては、当ファンドの新規設定によってコバンザメ作戦が発動されますので、嬉しいお知らせになります。
>販売会社 SBI証券、楽天証券、マネックス証券
返信削除これは三菱はスルーできないですねえ。
たわらSP500も対抗値下げするでしょう。
SBI・Vもお手上げというわけにはいかない。
野村はどうするか。
先進国株カテゴリーは無風になりそうですねえ。
結局今回もコバンザメのエサになって食われるんですかねぇ。他社も、もう少し戦略を練って出していただきたところです。
返信削除アクティブファンドは、常々、新しいことを考えて美辞麗句を並べた宣伝をします。(その投資手法が成功するかは別)
インデックスは、人材もアイデアも出す余裕が無いのでしょうか。
コメントありがとうございます。
返信削除>これは三菱はスルーできないですねえ。
泣く泣く対抗値下げを発表するのでしょうね。
>たわらSP500も対抗値下げするでしょう。
どうなんでしょうね。
アセットマネジメントONEが何を考えているのか分かりません。空気を読まず、たわら先進国株の信託報酬を0.05775%に突然引き下げたとしても驚きません。
もっとも、SBI証券の投信保有ポイントがある限り、別に今の信託報酬のままでも十分に全世界株ファンドと戦えるからいいと言えばいいのですけれど。
>SBI・Vもお手上げというわけにはいかない
米国ETFの経費率で0.03%がとられてしまいますので、もうお手上げだと思います。
>野村はどうするか
きっと動かないと思います。
>先進国株カテゴリーは無風になりそうです
ニッセイ外国株が指数をSに変更したら面白いことになりそうですが、ニッセイにとってが稼ぎ頭を失うことになりますので、簡単には決断できないと思います。
>他社も、もう少し戦略を練って出していただきたところです
素人の私でさえいろいろと思いつくわけですから、きっと社内の稟議が通らない理由があるのでしょうね。
三菱UFJアセットマネジメントの動きが速いのは、経営幹部に代田常務がいるおかげだと思います。