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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

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2023年10月16日月曜日

【追記あり】新NISAでは「スリムオルカン」だけを買え(山崎元)

週刊東洋経済 2023年10月21日号」(本日発売)で新NISAが特集されています。

37~81頁にかけて様々なテーマの記事が掲載されていますが、その中に


●6000本からプロ10人が厳選!新NISAに合う投信7選


という記事(58~63頁)があります。


※東洋経済オンラインで全文が公開中、
https://toyokeizai.net/articles/-/708000



これは「プロ10人に、「今注目したいファンド」5本を上げてもらった」というものです。

みなさん律儀に5本のファンドを上げているところ、1人だけ空気を読まずに1本のファンドしか上げていない人がいます。

勿論そのようなことをするのはヤマゲン先生しかいません。



ヤマゲン先生がお勧めしているファンドは1本だけです。

すなわち、


eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)


となります。


63頁に誰がどのファンドを推薦したのかのリストが掲載されています。

楽天の人はちゃんと楽天のファンドを上げていますし、投資アドバイザーの人はちゃんと信託報酬が高いアクティブファンドを上げているのが興味深いところです。ただ、スリムオールカントリーを上げた上で自社のファンドや高コストファンドについてもぶっこむのであればまだ理解できますが、スリムオールカントリーを上げていない人が10人中3人もいるのは残念と言うほかありません。

また、46本のファンド(9人×5本+ヤマゲン1本)のうち、先進国株インデックスファンドは1本だけというのも寂しい限りです。


ちなみに、私が選ぶのであれば、


eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

たわらノーロード先進国株式


となります。


そもそも、「NISAで買うべき投信を5本選べ」というお題を出す時点で、新NISAについて十分に理解していないことが分かります。

というのは、新NISAの生涯投資枠1800万円の満額に投資したところで安心安全な老後生活を送るには足りないからです。

そのため、「つみたて投資枠ではコアなファンドを買うことにして、成長投資枠では今はやりのグローバルサウスでも買ってみようか」などと考える余裕は普通の人にはありませんし、ましてやアクティブファンドや個別株に手を出すべきではありません。うまくいかなかったときに取り返しがつかない結果になるからです。

普通の人は、ヤマゲン先生が言うとおりスリムオールカントリーだけを買うべきです。また、新興国株が混ざるのが嫌な人はたわら先進国株だけを買うべきです。

私は、投資に楽しみを求めてはいけないと考えています。なぜなら、投資は資産形成の手段にすぎないからです。

投資で資産形成に成功すれば、何か物事を決めるときにお金を基準にすることがなくなります。やりたいことや欲しいものをお金がないことを理由に諦めることほどツラいことはありませんが、このストレスから解放されると人生がとても楽になります。

私は、スリムオルカンないしたわら先進国株を買うことがお金から自由になるための最適解であると考えています。



【2023.10.17追記】

東洋経済オンラインでヤマゲン先生のインタビュー記事が公開されています。

該当部分を引用します。



私が最も無難だと考えるのは、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。日本を含む先進国と新興国の約50カ国の優良企業に分散投資するインデックス型投信で、投資家の間で通称「オルカン」と呼ばれる商品だ。基本的にはそれ以外の投信を選ぶ理由はない
米S&P500指数に連動した投信を勧めるYouTuberなどもいるが、この先、アメリカの税制やシステムが変わるかもしれないリスクを考えると、アメリカだけに依存投資するよりも、世界中に分散投資するほうが有利。事実、年金基金やハーバード大学基金など大手機関投資家の間には、米国株や米国債券からグローバル株へとシフトする動きが見られる。
オルカンを推奨するもう1つの理由は、信託報酬が年0.05775%(税込み)以内と格段に安いこと。通常、大手証券会社が販売する投信でいうと、年1%くらいの信託報酬がかかる。100万円なら1万円を毎年払っている計算だ。それが、オルカンなら578円未満。どちらが合理的かは明白だろう。
https://toyokeizai.net/articles/-/708348?page=2

今の若い人はよく、「コスパ」「タイパ」と言うが、その点、コストパフォーマンスに関しては、オルカンは圧倒的にすぐれている。それに、なるべく触らずにじっと持ち続ければいいので、いちいち相場をチェックして売買するのに時間を取られなくていいから、タイムパフォーマンスもいいタイパもコスパも最強なのがオルカンだ。
https://toyokeizai.net/articles/-/708348?page=3

5 件のコメント:

  1. ラストワンマイル

    すでに情報つかんでおられると思いますが、 端株取得されますか?

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  2. >新NISAの生涯投資枠1800万円の満額に投資したところで安心安全な老後生活を送るには足りない

    月5万円の積立を30年やれば、年利7%で約6,100万円になります。
    これだけあれば安心安全な老後生活を送れると思うのですが、なぜ足りないと思われるのでしょうか?

    返信削除
  3. ニッセイアセットがやっと動き出したようですね。
    指数が変化球とはいえ米国株投信で0.057を実現してくれました。
    三菱は当面静観しそうですが取り敢えず、たわらSP500あたりが追従値下げしてもらいたい。
    ニッセイが全世界株でも同率を出してくることは当然として、果たして先進国株でも同率を出すのか?
    msci-kokusaiにはならないでしょうが。

    返信削除
  4. ヤマゲン先生、ステージ4の再発だそうですね。
    歯に衣着せぬ痛快な発信を、これからも末永く受け取りたいものです。
    https://dot.asahi.com/articles/-/202433

    返信削除
  5. コメントありがとうございます。

    >ラストワンマイル

    名前が不吉そうで、買うのを躊躇しています。
    また、担当者が脳天気なツイートをしていることも、予測の甘さによる中止の予感がして気がかりです。

    >月5万円の積立を30年やれば、年利7%で約6,100万円になります。

    私は1800万円あっても金額として不足であり、安心安全な老後のためには1800万円を増やさなければならないと思っています。
    しかし、個別株やアクティブファンドに手を出すと、1800万円を増やすどころか1800万円を割ってしまう可能性があると考えており、本文はそういう意味です。

    とはいえ、インデックス投資で年利7%は期待できず、せいぜい3~4%程度でしょうから、毎月5万円ずつ30年積立投資すると2900~3500万程度です。
    安心安全な老後のためには、現役時代にもう少し頑張ったほうがいいかもしれません。

    >ニッセイアセットがやっと動き出したようですね。

    教えていただき、調べたら面白いことになっていました。
    ありがとうございました。

    >ニッセイが全世界株でも同率を出してくることは当然として、果たして先進国株でも同率を出すのか?

    日経は第2弾は「外国株」と言っています。
    ニッセイ「外国株」という名称から、私は先進国株のことではないかと思っています。

    >ヤマゲン先生、ステージ4の再発だそうですね。

    お元気であることを祈っています。

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