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2023年11月8日水曜日

インド株インデックスファンド、コスト競争が絶賛進行中

インド株インデックスファンドでコスト競争が進行中です。






※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●【追記あり】「楽天オールカントリー」と「楽天S&P500」、最安値を単独更新(12/1~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/11/sp500_7.html

●三井住友カード、5万円決済で1000p(11/23~11/26利用分)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/11/51000p11231126.html


インド株の低コストインデックスファンドには、次の3ファンドがあります。


●iFreeNEXTインド株
新規設定日 2023年3月13日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 442億7400万円
信託報酬 0.473%(2023年9月27日、0.781%から引き下げ)
投信残高ポイント SBI証券0.05%、松井証券0.18%


●SBI・iシェアーズ・インド株
新規設定日 2023年9月22日
指数 BSE Sensex Index In HKD(30銘柄)
運用方法 ETF(香港籍)100%
純資産額 110億2300万円
信託報酬 0.4638%(うちETFの経費率0.40%
投信残高ポイント SBI証券0.05%、松井証券は取扱いなし


●auAM Nifty50インド株
新規設定日 2023年8月29日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 6億0500万円
信託報酬 0.4675%(2023年11月8日、0.539%から引き下げ)
投信残高ポイント SBI証券0.05%、松井証券は取扱いなし



このように、低コストインド株インデックスファンドは、どれも今年に入って新規設定されました。
最初に登場したのは「iFreeNEXTインド株」です。新規設定時の信託報酬は0.781%。インド株ファンドとして低コストだったことことで人気を集め、半年で純資産額300億円に到達しました。

iFreeNEXTインド株」の成功を横目で見て、二匹目のドジョウを狙ったのが「SBI・iシェアーズ・インド株」です。信託報酬は驚きの0.4638%。先行する「iFreeNEXTインド株」の59%の低コストです。
そのせいで、2番目に登場した「auAM Nifty50インド株」が霞んでしまいました。

iFreeNEXTインド株」も黙ってはいません。既に純資産額300億円を集めていましたが、9月27日、信託報酬を6割の水準に引き下げ、「SBI・iシェアーズ・インド株」に対抗しました。そのおかげで「SBI・iシェアーズ・インド株」に顧客が流れることはなく、人気を二分しています。

iFreeNEXTインド株」と「SBI・iシェアーズ・インド株」がこの1か月で純資産額を100億円ほど増やすことができたのに、相対的に割高になってしまった「auAM Nifty50インド株」の純資産額はわずか6億円。全く勝負になりません。
そこで、「auAM Nifty50インド株」も、本日、信託報酬を引き下げました。しかし、最安値ではなく、「iFreeNEXTインド株」よりは安いものの「SBI・iシェアーズ・インド株」よりは高いという微妙な水準です。

というわけで、インド株インデックスファンドは、3ファンドがほぼ同水準の信託報酬で並ぶという戦国時代に突入しました。
しかし、全世界株ファンドや米国株ファンドの超々低コスト競争を見てきた我々は、次の教訓に思いを致すべきです。それは、


ETFを買うだけファンドの信託報酬は、ETFの経費率より下がることはない。


ということです。

VTIやVOOの経費率は0.03%と激安ですが、それでも米国株ファンドの信託報酬の最安値が0.05775%まで下がった今、これらETFを買うだけファンドの価格競争力は失われてしまいました。
SBI・iシェアーズ・インド株」の投資対象のETFの経費率は0.40%です。それを考えると、「SBI・iシェアーズ・インド株」には信託報酬の引き下げ余地はほとんどありません。
もし私が「iFreeNEXTインド株」の運用会社の担当者であれば、純資産額が110億円を超えてノリにノッている「SBI・iシェアーズ・インド株」にとどめを刺すため、運用会社報酬を0.23%から0.18%に引き下げます。販売会社報酬0.18%、信託銀行報酬0.02%を合算した信託報酬は税抜0.38%(税込0.418%)となり、「SBI・iシェアーズ・インド株」は対抗することができないからです。

3 件のコメント:

  1. 日本のインデックスファンドの激安化は、本当にびっくりです。
    数年前は、「日本のインデックスファンドに対して米国のETFはこんなに安いので、投資上級者は米国ETFを」という感じでした。

    SP500に関しては、スリム米国とSBI・Vとで、少しですが差が広がりそうですね。
    SBI・Vを選択した自分はスリムにしておいた方がよかったなあと残念な気持ちがあります。

    スリムオルカンや楽天オルカンは、先日の記事にあるように
    「スリムはぶっちゃけ赤字」なのでしょうかね?

    人気のない超低コストインデックスファンドが繰り上げ償還されていき、群雄割拠から寡占になると私は予想します。

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  2. 楽天オルカン、楽天sp500が書類作成費を外出しにしているのは楽天の考えあっての作戦ではないかと思います。

    トレーサーズオルカンが出た時に書類作成費用などコスト比較が公平にできないことを理由にオルカンは追従値下げしませんでした。
    後に野村オルカン対抗で値下げしましたが。

    今回も同じ理由でslimは楽天に直ぐ対抗値下げはしない可能性が高いです。
    楽天にとってはファンドを育てる時間が稼げると思われます。
    野村オルカンが空気を読まずに対抗値下げしてくれば別でしょうけど。

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  3. コメントありがとうございます。

    >数年前は、「日本のインデックスファンドに対して米国のETFはこんなに安いので、投資上級者は米国ETFを」という感じでした。

    良い時代になりましたよね。

    >人気のない超低コストインデックスファンドが繰り上げ償還されていき、群雄割拠から寡占になる

    巨額のマザーファンドがあれば、コストはほとんどかかりません(マザーファンドのファンドマネージャーをベビーファンドのファンドマネージャーにすればよいため)。

    そのため、私は、しっかりとしたマザーファンドがあるベビーファンドを買うべきだと思っています。

    >今回も同じ理由でslimは楽天に直ぐ対抗値下げはしない可能性が高いです。

    SBI・Vシリーズは法定書類の作成費用を顧客負担にしていますが、スリムは対抗しています。
    今回、仮にスリムが楽天に対抗しないと、客はスリムを疑うようになって、せっかくこれまで築き上げてきたブランド価値が大きく毀損することになります。

    私は、スリムはそのようなリスクは取らないと思います。

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