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2023年12月13日水曜日

楽天プラスシリーズ、第1回月次報告書は期待外れも甚だしい

楽天投信投資顧問が運用する超低コストインデックスファンドシリーズである「楽天プラス」シリーズが、本日、第1回月次報告書を公表しました。



楽天プラスシリーズには、10月27日に新規設定された


楽天・S&P500 信託報酬0.077%

楽天・オールカントリー 信託報酬0.0561%


の2ファンドがあります。


また、12月22日には、先進国株ファンド、日経225ファンドが追加されます。
【参考】
●「楽天・先進国株式(除く日本)」、0.088%(単独最安値)で登場も、たわら先進国株の方が得
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/12/0088.html


さて、本日、楽天S&P500と楽天オールカントリーの初めての月次報告書が公表されましたが、満足できる内容ではありませんでした。


まず、楽天S&P500については、


株式 81.0%
ETF 7.8%
短期金融資産 11.2%
株式先物 13.9%


であり、ETFは「iShares Core S&P 500」(経費率0.03%)であることが明らかにされています。

ETFの配分比が多いことが気になりますが、新規設定直後であることを考えれば許容範囲と言えなくもありません。


しかし、楽天オールカントリーのほうは、


①日本株マザーファンド、先進国株マザーファンド、新興国株マザーファンドを買っている

新興国株マザーファンドの81.9%がETFiShares Core MSCI Emerging Markets)である

③日本株マザーファンドは、ほとんどETFを買っていない


ということしか分かりません。


我々が知りたいのはマザーファンドが指数に連動する運用ができているのかどうか」ということですが、新興国株マザーファンドが米国ETFを買うだけファンドとなってしまっていることからすると、楽天投信投資顧問がマザーファンドの新規設定時に自社資金を大量投下して指数との連動性を確保しているとは到底思えず、期待外れも甚だしい結果となりました。


3 件のコメント:

  1. 粗製乱造シリーズですね
    SBI証券に顧客を奪われる焦りで急場凌ぎの専売品を作り、ポイントを餌に楽天経済圏民を引き止める
    現物株運用の体制作りがちゃんとできているのか、とても疑わしい
    これが楽天クオリティ?

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  2. ETF買うだけ運用と現物運用の間には大きな壁があるのですね。野村、三菱UFJ、アセマネOneなどには一日の長があるのでしょう。SBIアセットのインデックスファンドは今も一貫してETF買うだけ運用ですし。
    ただ以前、男爵さんも書かれていたように、ETF買うだけ運用は現在の値下げ競争に勝てない状況。現物運用に手を出すしかなく、苦しいところです。

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  3. コメントありがとうございます。

    >現物株運用の体制作りがちゃんとできているのか、とても疑わしい

    新規設定日から現在までの運用に問題はなさそうですが、マザーファンドの詳細を開示してほしいですよね。

    >野村、三菱UFJ、アセマネOneなどには一日の長がある

    インデックスファンドの運用実績において、比較にならないほどの隔絶した差があります。

    >ETF買うだけ運用は現在の値下げ競争に勝てない

    ETFを買うだけファンドであることを明示するとETFの経費率を実質信託報酬に含めなければなりませんが、明示しなければ大丈夫です(楽天オールカントリーの新興国株部分はこれをしています。純資産額が1000億円を超えたiFreeS&P500も、いまだに10%は米国ETFです)。

    とはいえ、ETF運用をすると基準価額の騰落率でコスト高がバレてしまいますが、iFreeS&P500の純資産額が1370億円であることからすると、ほとんどの人は気にしないのでしょうね。

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