アセットマネジメントONEが運用する低コストインデックスファンドシリーズ「たわらノーロード」にNASDAQ100とS&P500配当貴族が新規設定されます。
新規設定日は、どちらも2023年12月26日。
販売会社は未定ですが、「たわらノーロード」シリーズを現在取り扱っている販売会社が順次取扱いを開始するものと思われます。
しかし、残念ながら信託報酬が全く魅力的ではありません。
信託報酬(税抜) 0.40%(うち運用会社0.18%、販売会社0.20%、信託銀行0.02%)
●たわらノーロードS&P500配当貴族
信託報酬(税抜) 0.50%(うち運用会社0.24%、販売会社0.24%、信託銀行0.02%)
NASDAQ100ファンドとしては、信託報酬0.2035%のニッセイNASDAQ100が既に存在し、239億円の純資産額を集めています。
信託報酬0.44%のたわらノーロードNASDAQ100が勝てるとは到底思えません。
【参考】●PayPay投信NASDAQ100、「信託報酬」最安値を単独更新
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/paypaynasdaq100.html
また、配当貴族ファンドとしては、信託報酬0.1155%のTracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)が既に存在し、89億円の純資産額を集めています。
信託報酬0.55%のたわらノーロードS&P500配当貴族が勝てるとは到底思えません。
【参考】●ニッセイ・S⽶国連続増配株式、0.11%で登場(12/18~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/12/s0111218.html#more
たわらノーロードシリーズの第1弾は日経225ファンドでした。私を含めてどのようなファンドが登場するのか期待して待っていた人は「日経225かぁ」とがっかりしましたが、わずか11日後に第2弾として先進国株ファンド(「たわらノーロード先進国株式」)を追加したことで、我々を狂喜させました。
というのは、その当時、インデックス投資と言えば先進国株ファンドを買うことと同義であり、たわらノーロードの運用会社であるDIAMアセットマネジメント(のちに合併して現在の「アセットマネジメントONE」に商号変更)は年金資産残高国内トップだったことから、「最高のファンドが最安で買える」ことになったからです。
※たわらノーロード日経225も人気がないわけではなく、「たわらノーロード」シリーズの中でたわら先進国株に次ぐ人気を得ています。その純資産額は1111億円。大したものです。
「たわらノーロード」シリーズがたわら先進国株の新規設定で一躍脚光を浴びた2015年12月、DIAMアセットマネジメントは年金資産残高国内トップの座に君臨していたにもかかわらず、個人向けファンドの分野で最安のインデックスファンドを投入するという英断をしました。
今回の2ファンドの信託報酬を見ると、「たわらノーロード」シリーズの当初の志を忘れてしまったように感じられ、残念でなりません。
たわらはコスト競争では他社に勝ち目が無いと悟ったのでしょう。今回の商品は信託報酬をよく調べない高齢者向け(窓口販売用)と割り切ったのかもしれません。
返信削除訂正:
返信削除ニッセイNASDAQ100
信託報酬0.2035%
コメントありがとうございます。
返信削除>今回の商品は信託報酬をよく調べない高齢者向け(窓口販売用)と割り切ったのかもしれません
たわらノーロードの競合相手はeMAXIS Slimであり、つみたてんとうではないということに、アセットマネジメントONEは気づくべきですよね。
>ニッセイNASDAQ100
信託報酬0.2035%
ご指摘ありがとうございます。該当箇所を訂正しました。