ニッセイアセットマネジメントは、ソラクティブ社の指数をベンチマークとするインデックスファンドシリーズ「ニッセイ・S」第2弾として、
〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・S⽶国連続増配株式インデックスファンド
を2023年12月18日に新規設定する旨を発表しました。
ソースはこちら。
https://www.nam.co.jp/news/fpdf/231201_press.pdf
上記リリース及び有価証券届出書(エディネット掲載)によれば、当ファンドの概要は次のとおりです。
1,信託報酬 税込0.11%
内訳(税抜信託報酬):運用会社0.0425%、販売会社0.0425%、信託銀行0.015%
2,販売会社
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券
※SBI証券と松井証券の投信残高ポイントは0.0425%(推定)。
3,ベンチマーク
Solactive United States Dividend Elite インデックス(配当込み、円換算ベース)Solactive社が提供する株価指数です。Solactive GBS United States 500 インデックス※の構成銘柄のうち、原則として25年以上連続して増配している銘柄で構成されます。
ニッセイ・Sシリーズの第1弾はS&P500指数の廉価版でしたが、第2弾は配当貴族指数の廉価版ということになります。
しかし、第1弾の信託報酬は0.05775%だったのに、第2弾の信託報酬は0.11%です。これではダメです。というのは、信託報酬0.1155%の「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」が存在するからです。
【参考】
●米国株配当貴族に超低コストインデックスファンドが登場
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2591.html
●「配当貴族」は買いか?
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2597.html
何よりもまずいのは、
ニッセイ・Sシリーズは信託報酬0.05775%の超々低コストインデックスファンドシリーズである
という最大のブランド価値を自ら放棄してしまったという点です。
もはや「ニッセイ・S」にはブランド価値のカケラも残っていません。残念です。
こんにちは。いつも早い情報ありがとうございます。Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の信託報酬は0.01155%ではなく0.105%(税抜)の誤記かと。ですので、ニッセイ・S米国連続増配株式インデックスファンドの信託報酬0.100%(税抜)の設定は絶妙と思います。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の信託報酬は0.01155%ではなく0.105%(税抜)の誤記かと
ご指摘ありがとうございます。該当箇所を訂正しました。
>ニッセイ・S米国連続増配株式インデックスファンドの信託報酬0.100%(税抜)の設定は絶妙
所詮は廉価版ですので、安くしないと話になりません。
この程度の微差では価格競争力がなく、あえて廉価版を買おうとは思わないでしょう。
何よりも、「ニッセイ・S」が一発屋だったことが分かってしまったことがシリーズ全体の今後にとって大きなマイナスだと思います。