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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2024年1月4日木曜日

「新NISA」で得する方法(中級編)

週刊現代の下記記事を読みました。

●「オルカン」一択は本当か?配当金や分配金が欲しい人や大儲けしたい人は「新NISA」をどう使えばいいのか【中級編】
https://gendai.media/articles/-/121933



一問一答方式になっていますので、私が勝手に回答を考えたいと思います(全3回の2回目)。




●「新NISA」で得する方法(初級編)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/nisa_4.html

●「新NISA」で得する方法(上級編)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/nisa_5.html


Q11 新NISA口座でまずは何をすればいい?

A11 毎月の投資額(毎月の収入やボーナスの余剰資金+手持ちの余剰資金を60等分した金額)をつみたて投資枠(上限は月額10万円)に割り振り、つみたて投資枠の月額上限を超える金額は成長投資枠(上限は月額20万円)に割り振ってください。
月額5万円まではクレジットカード決済で購入できますので、つみたて投資枠の購入分をクレジットカード決済にしてください。



Q12 旧NISA口座で持っている商品はどうする?

A12 非課税期間が満了するまで売らずに保有継続してください。
お金が必要になって投信を売らなければならなくなったら、①特定口座→②新NISA口座→③旧NISA口座の順で売ってください。

新NISA口座保有分より特定口座保有分を先に売るべき理由は、新NISA口座保有分には非課税メリットがあるからです。

旧NISA口座保有分より新NISA口座保有分を先に売るべき理由は、新NISA口座保有分は売却しても翌年になれば非課税投資枠が復活するのに対し、旧NISA保有分は売却すると非課税投資枠が永久に消滅するからです。



Q13 つみたて投資枠と成長投資枠の使い分けは?

A13 そのようなことを考える必要はありません。
毎月の投資額(毎月の収入やボーナスの余剰資金+手持ちの余剰資金を60等分した金額)をつみたて投資枠(上限は月額10万円)に割り振り、つみたて投資枠の月額上限を超える金額は成長投資枠(上限は月額20万円)に割り振り、どちらの投資枠でも同じ商品(たわらノーロード先進国株式)を買ってください。



Q14 「オルカン」よりも儲かりそうな投信はある?

A14 儲かるか儲からないかという視点で投資をすると、儲かるものも儲からなくなります。
インデックス投資を選択したからには、儲かるか儲からないかを心配することは百害あって一利なしと心得るべきであり、利益の再投資を繰り返すことで自己増殖する性質をもつ資本主義が機能する限り、資本主義を前提とする先進国の経済は右肩上がりの成長を続けていくという信念に基づいてインデックスファンドを長期間バイアンドホールドした結果として、自然と増え続ける含み益を眺めてニマニマする未来が待っているだけのことです。



Q15 値上がりしたら売却してもいい?

A15 「利食い千人力」などという投資格言はアクティブ投資についてのものであり、インデックス投資についてのものではありません。
インデックス投資ではバイアンドホールド(=買ったら売らないで保有継続)こそが唯一絶対の正義であり、インデックスファンドを売るべきタイミングはお金が必要になった時だけです。



Q16 売却したら投資枠が復活する?

A16 生涯投資枠1800万円のうち、売却分は翌年に復活します。
しかし、注意点が2点あります。

1点目は、復活する生涯投資枠は、売却した時点の時価ではなく、売却した投信の取得価格であるという点です。例えば、NISA口座で1200万円分(うち値上がり益相当額は200万円)の投信を保有しているときに600万円(取得価格500万円+値上がり益100万円)を売却したら、翌年に復活する生涯投資枠は500万円です。

2点目は、生涯投資枠が復活したとしても、NISA口座で購入できるのは年360万円までであるという点です。上記のケースだと、翌年に500万円の生涯投資枠が復活するものの、売却前の時点で800万円の生涯投資枠が余っていたことから、翌年から360万円の上限まで購入したとしても復活した500万円を利用できるのは3年後になります。

したがって、NISA口座の非課税メリットを最大限享受するという観点からは、お金が必要になったら真っ先に売るのは特定口座保有分であり、次に非課税投資枠が復活する新NISA口座保有分であり、最後に非課税投資枠が永久に消滅する旧NISA口座保有分ということになります。



Q17 配当金や分配金がほしい

A17 目先の利益を優先する短絡的な思考態度というべきです。
インデックス投資の目的はリタイア後に不足する生活費を賄うためですから、そのための最適解は何かという視点で判断しなければなりません。

たわらノーロード先進国株式は、日本を除く先進国の株式に時価総額比で投資するインデックスファンドです。保有する先進国株は配当金を出しますが、たわら先進国株はその配当金を顧客に分配するのではなくファンド内で再投資するため、再投資した配当金の分だけ基準価額が増えることになります。

例えば、NISA口座で1800万円分の投信を保有している状態で、その投信が50万円の分配金を出すと50万円のキャッシュが手に入りますが(50万円×20.315%の配当所得課税はNISA口座のため課税されません)、分配金を出さずにファンド内で再投資すると、NISA口座で保有中の投信の時価が1800万円から1850万円に増えることになります。
つまり、分配金を出さない投信をNISA口座で買えば、NISAの生涯投資枠が事実上増え続けるいう絶大な非課税メリットが発生することになります。



Q18 株価が10倍になりそうな新興企業に投資してもいい?

A18 投資するのは勝手です。しかし、あなたのこれまでの人生で株価が10倍になる新興企業を見抜く経験が皆無であったとするならば、あなたにはそのような眼力はないと考えるべきです。
例えるならば、チート能力がないのにオレツエーをするようなものであり、序盤のゴブリンにやられて死ぬことになるだけでしょう。

2 件のコメント:

  1. いつも拝読しております。

    ドコモとマネックスの提携の記事を読みました。
    https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1558823.html

    dカード投資の実現、残高に応じたポイント還元などが挙げられており、期待が持てそうですね。

    私はまだマネックス証券の口座を開設していませんが、この記事では口座開設ポイントも予定されていそうなので、これを待って開設しようかと思います。

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  2. コメントありがとうございます。

    >dカード投資の実現、残高に応じたポイント還元などが挙げられており、期待が持てそうですね。

    dカードの還元率1.0%が維持されるかどうかを含め、詳細発表が楽しみですね。

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