我が国最大のインデックスファンドシリーズである「eMAXIS Slim」は、2024年2月1日、プレスリリースを出し、2024年1月の資金流入額が過去最大であったことを明らかにしました。
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●auPAYカードでauPAY残高チャージすると15%還元キャンペーン
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/02/aupayaupay15.html
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https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/02/302021229.html
こちらです。
https://www.am.mufg.jp/corp/press/__icsFiles/afieldfile/2024/02/01/release_240201.pdf
2024年から新しくなった少額投資非課税制度(NISA)の後押し等をうけて資金流入が加速した結果、 2024年1月の同シリーズの純設定額は6,045億円となり、過去最大を記録しました。それまでの過去最大であった2023年12月と比較しても約2.9倍と、大幅に増加する結果となりました。
その中でも、オルカンの純設定額は、2023年12月と比較して約3.2倍となり、同シリーズ内で最大の増加額(2,342億 円)および純設定額(3,428億円)となりました。
スリムシリーズ全体の資金流入額が6045億円で、そのうちスリムオルカン分は3428億円ということですから、実に56.7%がスリムオルカンということになります。
プレスリリーズではスリムシリーズの双璧をなすスリムS&P500の資金流入額が明記されていませんが、QUICK資産運用研究所が次の試算を公表しています。
2024年1月の資産流入額(QUICK資産運用研究所の推計値)
第1位 スリムオルカン 3439億円(12月は1086億円)
第2位 スリムS&P500 2090億円(12月は775億円)
第5位 楽天S&P500 399億円(12月は79億円)
第6位 ニッセイNASDAQ100 394億円(12月は59億円)
第7位 楽天オールカントリー 314億円(12月は54億円)
第10位 iFree NEXT FANG+ 273億円(12月は43億円)
ベスト10のうちインデックスファンドは6本です。
ちなみに、第3位はインベスコの「世界のベスト」というアクティブファンドですが、資金流入額は514億円であり、第1位のスリムオルカンの3439億円、第2位のスリムS&Pの2090億円と比べると文字通り桁が違います。
それにしても、楽天S&P500と楽天オールカントリーは、楽天証券でしか購入できないのに強いですね。
楽天バンガードファンドシリーズはコスト競争に参加せずにしっかりと利益を確保した上で、超々低コストシリーズを新しく投入し、楽天証券がなりふり構わぬ宣伝をしてスリムシリーズに対抗するという作戦は、今のところ非常にうまくいっているようです。
ニッセイS500の登場が昨年11月13日、楽天オールカントリーと楽天S&P500が単独最安値へ値下げしたのが12月1日付。それから2~3ヶ月経ちましたがslimは対抗値下げの気配無しですね。やはり、SSGAインデックス・シリーズ・ライトが幅広く取り扱われないと動かないのでしょうか。
返信削除と言うか、SSGAライトが広く取り扱われれば、少なくともS&P500は対抗値下げするのでしょうか?。slimが盤石になり過ぎて、もうコバンザメ戦略は捨てたのでしょうか。
コメントありがとうございます。
返信削除>SSGAライトが広く取り扱われれば、少なくともS&P500は対抗値下げするのでしょうか?
「対抗値下げをするという方針を変更しても客が逃げることはない」との判断に至れば、方針変更すると思っています。
スリムにプレッシャーをかけるためにも、楽天プラスシリーズとSSGAライトシリーズには頑張ってほしいです。
ピザ当たりました?
返信削除こんにちは。いつも楽しく拝見いたしております。
返信削除男爵様は先進国あるいは全世界インデックスファンドでの運用を奨励されており、私も同じ考えですが、GPIFはアクティブファンドでの運用を強化するつもりのようです。公的資金を注入するに足りうるアクティブファンドというものも存在するのでしょうか。男爵様のお考えをお教えください。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-19/S7G2ZJT0AFB400
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78205860S4A200C2EA4000/
コメントありがとうございます。
返信削除>ピザ当たりました?
私は外れ、妻は当たりでした。
>公的資金を注入するに足りうるアクティブファンドというものも存在するのでしょうか。
それを見抜く目がある人がGPIFにいるといいですよね。
4月から信託報酬ではなく総経費率が目論見書に書かれるようになるので、総経費率が最低になるように信託報酬を決めるんじゃないだろうか
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>4月から信託報酬ではなく総経費率が目論見書に書かれるようになる
これは、運用報告書には既に明記されていたものを目論見書にも記載しようという試みです。
そのため、スリムシリーズが方針変更する理由とはなりませんが、対抗値下げの時期を遅らせる方便にする可能性はありますね。
>>公的資金を注入するに足りうるアクティブファンドというものも存在するのでしょうか。
返信削除>それを見抜く目がある人がGPIFにいるといいですよね。
ご回答ありがとうございます。自分でも調べたところ、GPIFの選択するアクティブファンドはESGに関するものとなるようです。国が責任を果たすために投資するのは納得ですが、個人は先進国インデックスのパッシブ運用で良さそうです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-12/S1ZC1ST0AFB401
コメントありがとうございます。
返信削除>GPIFの選択するアクティブファンドはESGに関するものとなるようです
リンク先の記事を読みましたが、「他人のカネで実験するんじゃねぇよ」という感想しか浮かびません。